塩ビパイプDIYで玄挽き十割そば押し出し器を作ろう!!

【玄挽き十割そば】を自宅で押し出し製麺するのに使用していた、ダイソーの【ベーキングガン】が壊れてしまいました…

このままではつるさん(当サイトのもう一匹の管理人)に玄挽き十割そばが献上できなくなるため、【塩ビパイプDIY】でベーキングガンの代わりになるものを自作します!!!


※当記事はYouTubeでも紹介しています。

 

ベーキングガンの破損

ダイソーのベーキングガンを改造して【玄挽き十割そば】が自宅で簡単(?)に作れることは、過去の記事で確認済みです。

自宅で簡単!栄養豊富なそばの殻を玄挽き十割そばでいただく方法

 

ダイソーのΦ0.28mmのステンレス針金を用いて作成した押し出しディスクは、2mm間隔で格子が形成されており、

【□約1.72mmのそばを一度に256本】

押し出すことができていました。

ステンレス針金を用いたそば押し出し器の自作【□1.72mm角】

 

 

しかし!!

度重なる押し出しにより、透明のポリスチレン樹脂の端部でひび割れが発生し、押し出しの際にディスクを固定しているキャップが外れてしまい、押し出し製麺ができなくなってしまいました…

 

さらに!!

慌ててダイソーに向かったところ、ベーキングガンの姿がすっかりなくなっており、居住地の周辺のダイソーを全て回りましたがどこにも在庫は見つかりませんでした…

インターネットのダイソーのサイトを確認しても【ベーキングガン】はなかったので、もともと店頭販売限定であり、生産終了となってしまったことが想定されます…

 

「このままでは【年越しそば】として、【玄挽き十割そば】がつるさんに献上できない…」

 

というわけで、

慌てて近くのホームセンターに向かい、【塩ビパイプDIY】に活路を見出しました!!

 

塩ビパイプで作るそば押し出し器

ダイソーの【ベーキングガン】【ステンレス針金】で玄挽き十割そばの押し出し製麺が可能であることは実証済みでしたので、

「安価で、汎用性が高く、丈夫な筒状の材料」

があれば、代替品の自作が可能と考えていました。

 

早速、塩ビパイプが思いつき、自作にも成功しましたので当記事とYoutubeのダブルで記録に残しています♪

 

★DIYを行ってみて気が付いたポイント★
  • ホームセンターでいろいろな塩ビパイプや継ぎ手部品などを手に取ってそばを隙間なく押し出す方法を検討したところ、【VP-25の配管】【TS-VS13の六角の部分をヤスリで削って円状にしたもの】をはめ込むことが最適と判断した。
  • 【ダイソーのステンレス針金Φ0.28mm】はベーキングガンでの実績もあり、押し出しの抗力を小さくしつつ、隣り合うそばがくっつかないようにする上で適切な太さのように思われた。2mm間隔で格子を構築した場合に出来上がる■約1.72mmのそばの太さも、ゆで時間や強度の面で適切と言える。
  • 厚さ0.15mmの精密ノコギリで溝彫りしたのは、ステンレス針金Φ0.28mmを埋め込む目的だったが、実際には爪で押し込んでもはまらなかった。ただし、TS-S25でステンレス針金の格子をはめ込む際に、角の部分は溝の中に埋まっていったので格子の強度については申し分ない結果に終わった。
  • YouTube動画中でも難易度:★★★★★(最難関)と紹介しているように、切断したステンレス針金を1本1本ピンセットで編み込んでいく作業が非常に難しい。ベーキングガンのディスクに格子を構築した際には、ステンレス針金を切断せずに引っ張りながら編んでいったので、張力を保ちやすかったが、今回のセロハンテープの仮止めでは引っ張るとすぐに抜けてしまうため、一度曲げると癖がついてしまうステンレス針金で格子を等間隔に仕上げるのは手作業では無理と感じた。納得いかない結果に終わる可能性が高いので、挑戦する場合には根気が必要である。

 

玄挽き十割そば押し出し記録
こちらもYoutube動画でまとめていますので、画像の抜粋により紹介したいと思います。

 

◆霧下そば本家さんの玄挽きそばの商品である、【GSTI】(G=玄そば、S=石臼(ストーン)、T=特選、I=田舎)は、堂々の【つるかめ家殿堂入り】商品です。

(株)霧下そば本家さんのホームページリンク:https://www.kirisita.com/

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管理人オススメの玄挽きそば粉【霧下そば本家:GSTI】

 

◆そば粉:水は、2:1がちょうどよいですが、YouTube動画で撮影した時期が年越し前で「乾燥&ひんやりしていて固い」ため、水分を多めに調整しています。

 

◆玄挽き十割そばを押し出したときに切れないようにするためには、しっかりと練っておく必要があります。始めは水分が均等に行きわたるように、そして、終盤は空気を押し出すように意識します。

 

※ノーカットで練っている様子は、ベーキングガンが使えなくなる前に撮影したこちらの早打ちYouTube動画で紹介しています。

 

◆今回、【ベーキングガン】【塩ビパイプ】に変更したことで、別の容器に移して伸ばす成形プロセスが増えてしまっています…
また、一度に押し出し製麺できるそば粉の重量が200g→80gまで減少していますので、たくさん食べる場合はまとめて練っておく必要があります。

 

◆ベーキングガンと比べて押し出し格子で発生するそばの抗力はかなり小さくなったものの、塩ビパイプの筒の側面から受けるそばの抗力(粘性)が強くなりました。充填前に水でそばを濡らすことで、ベーキングガンと比べて、より小さな力で押し出すことができるようになります。この結果には大満足です♪

 

◆押し出す力を低減させたことで、思いがけずそばが柔らかい食感になったのはグッドポイントです♪

 

◆そばが新鮮であり、経験的に生で食べてもお腹を壊したことはないので、ゆで時間30秒の生そばでいただきます♪ビタミンが流れるような気がするので、水洗いもしません♪♪

 

乾麺そばでは味わえない豊かな風味が最高です!!!

 

 

そば粉を生でいただいていたつるさんも、すっかり大満足です♪

 

まとめ

【玄挽き十割そば】を自宅で簡単(?)に楽しむために試行錯誤した結果を、複数の記事や動画に残して紹介してきましたが、

「今回無事にベーキングガン以外のもので押し出し製麺が実現できました」

ので、記事の位置づけとしては【最終進化系】ということになります!!!

 

今回、さらに弱い力で【玄挽き十割そば】を押し出し製麺できるようになりましたので、かめ(当記事の著者)の感度としては、

かめじいさんになっても一生【玄挽き十割そば】が自宅で製麺可能といっても過言ではありません!!

(※練りのプロセスにおいて、将来的に握力不足でそばが切れやすくなるような気はしています。)

 

【玄挽き十割そば】を自宅で簡単(?)に楽しめるようになったことによる成果を並べてみて、まとめとしたいと思います。

 

 

★塩ビパイプDIYによる玄挽き十割そば押し出し器の自作の成果★
  • お店でも珍しい【玄挽き・十割・細めん・生めん】の本格そばの実現
  • 製麺所でのそば粉の加工および、自宅でそばをゆでるのに必要なエネルギーの削減
  • 玄挽きそば粉の選択によるそば殻の廃棄量の削減
  • 押し出し器の老朽化に伴う機材の更新費用および、十割そば一食当たりの費用の削減
  • ゆで時間の更なる短縮により旨み・香り・栄養成分の熱による変質を抑制
  • 国産(北海道)そばの食卓への導入による食料自給率の上昇

 

ダイソーベーキングガンは思い出になってしまいましたが、
この記事をきっかけに日本のそば食文化がますます盛り上がることを期待します!!!