ヘンデルをオペラ界から退散させた乞食オペラとは?

「乞食オペラ」(英訳The Beggar’s Opera)は1728年にイギリスで大人気を博した三幕からなるオペラ。日本でも2008年に東宝がミュージカル作品を発表しました。

実は、『乞食オペラ』こそ、かの有名なヘンデルをオペラ界から退散させたとされているのです。それほどイギリスでは「乞食オペラ」の存在は大きかったのです。

さて、この『乞食オペラ』ですが、日本では最古のミュージカルなんて宣伝していましたが、実際のところはどうなのでしょう。

しかし、1782年当時の作品は、ミュージカルのようにダンスの要素は無く、オーケストラと歌唱のみの劇なのでオペラと言えるでしょう。但し、その内容は、イタリアの伝統的なオペラに明らかに対抗するようなアンチ(イタリア)オペラ的です。

イタリアのオペラでは通常、主人公は高貴な人だったので、主人公が盗賊、という「乞食オペラ」はまるで、イタリア・オペラへの挑戦状とも捉えられました。

しかし、ドイツやオーストリアと比較して、イタリア・オペラ※が元々あまり盛んでなかったイギリスでは、『乞食オペラ』が大ヒットします!

※イタリア・オペラは1598年フィレンツェで誕生し、ヴェネチアに広まった後、20数年後にはイタリア周辺国に広がります。

「乞食オペラ」のヒットは、あらゆる歌唱曲、管弦楽曲、鍵盤楽曲と多彩なジャンルで数多くの作品を残したイギリス生まれのヘンデルとイギリスのオペラ界にとって、多大な影響を与えたようです。

ちなみに、「乞食オペラ」は1920年代にニューヨークのLyric Theater(リリック・シアター)で上演され、再び大人気作品となったようです。

現在のリリック・シアターでは「ハリーポッターと呪いの子」が好評上映中です!

リリック・シアターの公式HP↓

http://www.lyricbroadway.com/harry-potter-and-the-cursed-child/