【十割限定】スーパーや通販で手軽に入手可能な乾麺十割そば10種類を比較

筋金入りのそばマニアのつるさん(当サイトの管理人の一人)は、【十割そば】しか食べません!

そして、同じ食卓を囲むかめ(当記事の著者)も、家では【十割そば】しか食べません(笑)

おいしい十割そばを開拓しようと思ってGoogle検索しましたが、十割そばのまとめサイトが見つからなかったので、近所のスーパーや通販で手軽に入手可能な【乾麺十割そば】を買い集めて食べ比べを行いました。

 

「なぜ十割そばでなければならないのか」

今回の比較検討では、

世間的に人気のある【二八そば】をはじめとする、そば粉以外の原材料を使用している商品は比較対象から外しております。

その理由は以下の通りです。

 

◆つるさんの回答
  • そばの香りを存分に楽しみたいから。
  • そばに含まれる栄養成分の健康効果を高めたいから。

 

◆かめ(当記事の著者)の考察
  • そばののどごしや噛み応えを改良するために二八そばなどには小麦粉が加えられているが、香りを楽しむのであれば、そばの結合力を高める添加物は麺の中に香りを閉じ込めてしまい香りがたちにくくなると想像する。
  • 1日に必要なビタミン・ミネラルなどを不足なく摂取しようとすると、糖質と脂質を多めに摂取することになるため、主食は良質なたんぱく質やビタミン・ミネラル・食物繊維も摂取可能な食品を、おいしく食べられるようにすることが大切である。

※そばの栄養はこちらの記事で確認しています。

そばの栄養について

自宅で簡単!栄養豊富なそばの殻を玄挽き十割そばでいただく方法

 

また、つるかめ家ではそばにつゆをつけずにいただいております。

  • おいしいそばはそれだけでも優れた香りとうまみがあり、つゆをつけてしまうと、醬油や出汁または薬味の風味が支配的となり、そばの風味が分かりにくくなってしまう。評価の高いそば屋を訪れても、そば自体の風味に落胆することが多い。
  • つゆなしでおいしく食べられるのであれば、つゆに含まれる塩分は省くべきである。

 

かめはつゆにつけていただくそばももちろん好きですが、

【毎日の食事はより健康的に】

と考えておりますので、

つゆなしでもおいしくいただけるそばを開拓することはとても大切な営みだと思います!

 

残念なことに、【十割】の表示で販売されているにもかかわらず、食塩が含まれているこちらの商品を誤って購入してしまいました…

 

100g中に塩分が1.7gも入っており、【九割八分三厘そば】になりますので、【乾麺十割そば】の比較からは外させていただきます…

 

【有機】という点と、殻ごと挽きぐるみにしており栄養面・風味面で優れている【出雲そば】である可能性がある点は非常にポテンシャルの高い商品なのですが、とても残念です…

 

 

乾麺十割そばの購入と比較

恐らくそばの名産地である長野県や北海道であれば、様々な乾麺十割そばがあると想像しますが、現地に足を運ぶことは難しいので今回は、

【スーパーや通販で入手可能な乾麺十割そば@中国・四国エリア】

に限定して食べ比べを行いました!

 

乾麺30gを半分に折り、200mlのお湯を沸騰させた小鍋に投入し、パッケージに記載のゆで時間&むらし時間に従って、過熱に気をつけながら火を通しました。

 

ゆで汁である【そば湯】は栄養豊富ですので、パッケージの記載に背いて水洗いはせず、そば湯をつゆにしたかけそばで風味を比較します。

 

 

※これ以降の評価は、このような一般的でない食べ方に起因する可能性がありますので、ご参考としていただければ幸いです(笑)

 

 

1.元祖十割そば  【(株)山本かじの】

【注目ポイント】十割の乾麺そばを日本で初めて商品化

 

機械製麺で初めて造った十割そば

「元祖」たる所以は、機械製麺ではじめて作られた十割そばだから。
そして新たに「十割そば専用工場」が完成。
最新の設備でより完成度の高いそば粉100%のおそばをお召し上がりください。

 

そば湯も美味しい、そば粉十割無添加仕上げ

そばの実を丸ごと挽いた、そば粉十割の商品です。つなぎとなる小麦粉と食塩を一切使わない、無添加仕上げの逸品です。「食塩無添加」ですので、そば湯も大変美味しくいただけます。

※(株)山本かじのさんの商品紹介サイトより紹介文を抜粋。
http://www.yamamoto-kajino.com/shopdetail/000000000014/

 

◆商品情報

  • 内容量:200g
  • 推奨調理時間:ゆで6分、むらし2分
  • そば原産地:不明(表記なし)
  • そば製造所:長野県上水内郡飯綱町牟礼「十割そば専用工場」
    http://www.yamamoto-kajino.com/html/page9.html
  • 乾麺十割そばの開発の歴史が(株)山本かじのさんのサイトに掲載されています。
    http://www.yamamoto-kajino.com/html/page3.html
  • ディスカウントドラッグ コスモスにて税込298円
  • 楽天市場における2021年10月現在の最安値税込312円(ポイント値引きおよび送料を含まない)

 

◆感想
  • 今回比較したそばの中では、ゆでる前のそばの色は灰色がかった茶褐色で、ゆで上がりは黒みが強くなる。
  • たんぱく質含有量が多いそばの実のそば殻を取り除いた上でを丸ごと挽いたそばの栄養成分も期待できる。
  • そばの実の中心部分を多く含むそばと比較して、そばの実を丸ごと挽いたそばの風味が素晴らしい。
  • ゆで6分、むらし2分でお湯に溶け出すそばの量が多めで、麺と同じ風味のおいしいそば湯がセットでできあがる。
  • 今回比較したそばの中では麺の幅が最も大きい平麺で、しっかりゆでる必要がある。固さを調整すれば食べ応えがある。

 

◆小まとめ

こちらの商品は今回比較を行う前から、

【つるかめ家の殿堂入り商品】

となっているお気に入りの乾麺十割そばです♪

産地が恐らく国産ではない点が気になりますが、今回比較したそばの中で最も安値でありながら、優れた風味と豊富な栄養成分を兼ね備えた【モンスター商品】です!

 

【元祖乾麺十割そば】ということで、以下に紹介する乾麺十割そばはこちらの商品を基準にコメントしていきたいと思います!

 

 

2.北海道産100%国産の十割そば  【(株)山本かじの】

【注目ポイント】元祖十割そばメーカーが提供する安心の北海道産そば

 

ついに完全 国産そば粉を使用したこだわりの十割そばの完成です。

十割そばを35年以上販売している実績を活かし、そば粉を北海道産のみで作り上げた国産の十割そばがついに完成致しました。通常の十割そばより麺を細くし、食べやすいのに香りも味もしっかりとあり、そば湯も大変美味しく頂けます。かじのが目指す究極の十割そばを是非、お楽しみ下さい。
もちろん「食塩無添加」です。

新たに「十割そば専用工場」が完成。
最新の設備でより完成度の高いそば粉100%のおそばをお召し上がりください。

※(株)山本かじのさんの商品紹介サイトより紹介文を抜粋。
http://www.yamamoto-kajino.com/shopdetail/000000000026/

◆商品情報

  • 推奨調理時間:ゆで5分、むらし1分
  • そば原産地:北海道産
  • そば製造所:長野県上水内郡飯綱町牟礼「十割そば専用工場」
    http://www.yamamoto-kajino.com/html/page9.html
  • イオンモールにて税込494円(お客様感謝デー5%OFFを含まない)
  • 楽天市場における2021年10月現在の最安値税込453円(ポイント値引きおよび送料を含まない)

 

◆感想
  • 今回比較したそばの中では、ゆでる前のそばの色は茶色が強めの茶褐色で、ゆで上がりは灰色が強くなる。
  • たんぱく質と脂質の含有量が多い。脂溶性の栄養成分である【ルチン】の吸収の面ではそばの脂質含有量は高い方が望ましいと思われる。
  • 「元祖十割そば」よりもゆで上がりの灰色が薄いことから、実の中心部分を多く含むそばと思われる。
  • 「元祖十割そば」よりも雑味が抜けて、上品なそばの風味に仕上がっている。
  • 今回比較したそばの中では香りも味もしっかりしている印象を受ける。
  • 「元祖十割そば」よりもかなり細い平麺で、比較したそばの中では断面積が最も小さい。ゆで時間・むらし時間ともに短縮されている。細くても煮崩れせずに強度を保っている点は、高い技術力が感じられる。
  • パッケージに記載のゆで時間・むらし時間に従うと、細麺ということもありとても柔らかい食感に仕上がる。細麺かつ平麺でお湯に溶け出す表面積が多いため、食べ応えよりもゆでているときのそば湯の風味が強調されるように思われる。早めにいただいた方が良い。
  • 「元祖十割そば」同様に湯に溶け出すそばの量が多めで、麺と同じ風味のおいしいそば湯がセットでできあがる。

 

◆小まとめ

「元祖十割そば」同様に、【乾麺でありながらそばの香りが感じられるおいしい十割そばの内の1つ】と感じました。

ただし、「元祖十割そば」と比較すると価格が高価な点や、風味・栄養の面でプラスアルファの要素がほとんどない点から、原材料の産地をあまり気にしないのであれば、そこまで魅力的ではないように思えました。

 

また、個人的にはもう少し麺が太くて噛み応えがあった方が好みです(笑)

 

 

3.国内産・十割そば  【ムソー(株)】

【注目ポイント】こちらも元祖十割そばメーカーが提供する安心の北海道産そば(?)

 

小麦粉や食塩をまったく使用せずにつくった、北海道産そば粉100%のおそばです。 

☆北海道産そば粉100%でつくったそばです。本当のそばのうまさ・香り・栄養を生み出しました。
☆そば湯もおいしいので、ぜひお召し上がりください。
☆脱酸素剤を封入した新鮮パックです。つくりたてのそばのうま味、香り、栄養をそのままお届けします。
(脱酸素剤は食べられません。)

※ムソー(株)さんの商品紹介サイトより紹介文を抜粋。
https://muso.co.jp/item/21018.html

 

◆商品情報

  • 内容量:200g
  • 推奨調理時間:ゆで5分、むらし1分
  • そば原産地:北海道
  • そば製造所:長野県上水内郡飯綱町牟礼「十割そば専用工場」
    http://www.yamamoto-kajino.com/html/page9.html
  • 楽天市場における2021年10月現在の最安値税込491円(ポイント値引きおよび送料を含まない)

 

◆感想
  • 購入後に商品パッケージの裏を見るまで気が付かなかったが、(株)山本かじのさんと同じく、山本食品(株)さんの「十割そば専用工場」で製造された商品であった。
  • まさかと思って食べ比べをしたところ、(株)山本かじのさんの「北海道産100%国産の十割そば」と色も麺のサイズも風味も全く同じだった。
  • 「北海道産100%国産の十割そば」とゆで時間、むらし時間も同じ。
  • 「北海道産100%国産の十割そば」と養成分の数値が異なるが、かめは全く同じそばだと思っている。収穫年度や季節によって多少の変動があると思われる。

 

◆小まとめ

(株)山本かじのさんだけでなくムソー(株)さんも異なるパッケージで販売してしまうほど、山本食品(株)さんの「十割そば専用工場」で作り出される【十割そば】が魅力的な商品ということが伺えます!!

こちらの飯綱町の紹介サイトでは、貴重な工場インタビューの様子がまとめられていますので必見です!!!
https://iizuna.jp/docs/2468.html

 

ただし、楽天市場の価格を見る限りでは、こちらのムソー(株)さんの十割そばの方がややお値段が高くなっております…

 

かめの味覚・嗅覚からは違いは分かりませんでしたが、もしかすると材料が違うのかもしれません(笑)

 

 

4.特選そば  【遁所食品(有)】

【注目ポイント】こちらも元祖十割そばメーカーが提供する安心の国産そば(?)

 

飯綱町十割そば専用工場謹製

国内産そば粉100%使用し、今までの乾そばとは違い十割そば専用工場で造り上げた特選のそばです。安全と旨さを更に追及した手打ちそばに勝るとも劣らない味と香りをお楽しみいただけます。

※山本食品(株)さんの商品紹介サイトより紹介文を抜粋。
http://www.yamamoto-foods.jp/shopping1.html

 

◆商品情報

  • 内容量:200g
  • 推奨調理時間:ゆで5~6分、(むらし記載なし)
  • そば原産地:国産
  • そば製造所:長野県上水内郡飯綱町牟礼「十割そば専用工場」
    http://www.yamamoto-kajino.com/html/page9.html
  • 楽天市場における2021年10月現在の最安値税込386円(ポイント値引きおよび送料を含まない)

 

◆感想
  • こちらも購入後に商品パッケージの裏を見るまで気が付かなかったが、またしても(株)山本かじのさんと同じく、山本食品(株)さんの「十割そば専用工場」で製造された商品であった。
  • まさかと思って再び食べ比べをしたところ、(株)山本かじのさんの「北海道産100%国産の十割そば」とは色と風味がとても似ていたが、麺の幅が少し幅広になっている。
    麺の幅の大きさ:「元祖十割そば」>「特選そば」>「北海道産100%国産の十割そば」
  • 「北海道産100%国産の十割そば」よりも麺の幅が大きいが、麺と同じ風味のおいしいそば湯はセットでちゃんとできあがる。
  • 麺の幅が最も大きい「元祖十割そば」にしても、平麺であることによりそばがお湯に溶け出しやすくなっており、おいしいそば湯ができあがる。
  • たんぱく質や脂質の量が低いことから、北海道産のそば粉が使われている前述の2つの商品とはそば粉の産地、またはそば粉の各層の配合比率が異なっていると推測される。

 

◆小まとめ

ムソー(株)さんだけでなく遁所食品(有)さんも異なるパッケージで販売してしまうほど、山本食品(株)さんの「十割そば専用工場」で作り出される【十割そば】が魅力的な商品ということが伺えます!

しかも、こちらの遁所食品(有)さんの「特選そば」は、北海道産のそばが使われている前述の2つの商品よりもコストパフォーマンスに優れており、かめの味覚・嗅覚で確かめた結果としては風味も遜色ありません!!

さらに、同じ工場で作られているはずなのに麺の幅が大きい、かめ好みの仕様です!!!

 

そばの産地が北海道産ではなく国産となっている点や、山本食品(株)さんのホームページで遁所食品(有)さんの商品が紹介されている点、栄養成分比率が大きく異なる点など、謎が多い商品ではありますが、遁所食品(有)さんがあえて麺の幅やゆで方を変えている、【こだわりの一品】と思われます!!

 

 

5.国産 本十割そば  【信州戸隠そば(株)】

【注目ポイント】(社)長野県農村工業研究所&信州本十割そば研究会による本気の乾麺十割そば

 

●本来不可能とされていましたそば粉のみでの製造は、(社)長野県農村工業研究所の開発による二軸エクストルーダーを用いた特殊加工により結着性を強化されたそば粉と、高級そば粉をブレンドし製造されれています。
バイオテクノロジー導入と、信州戸隠そば(株)の製造技術陣の「技の結集」で永年かけた研究と技術とにより完成したそば粉100%の「究極のそば」です。

●本製品の開発は、長野県農村工業研究所との連携により長野県内3社で構成する研究会としてスタートした「本十割そば」の製造だったが、技術的な課題から2社が、製造から脱退し現在は当社1社のみで「本十割そば」の製造を行っている。

●最近では、日本各地からそば粉の持ち込みによる十割そば製造依頼があり、地産・地消で6次産業化の推進、高付加価値化食品の製品化に貢献している。

※信州戸隠そば(株)さんの商品紹介サイトより画像および紹介文を抜粋。
https://shinshusoba.net/SHOP/KJS-1.html

 

◆商品情報

  • 内容量:200g
  • 推奨調理時間:ゆで4分、むらし2分
  • そば原産地:北海道産(高級そば粉+粘着性を強化されたそば粉)
  • そば製造所:長野県長野市富竹290、長野県下駒沢720-54(第二工場)
  • マルナカにて税込537円(お客様感謝デー5%OFFを含まない)
  • 楽天市場における2021年10月現在の最安値税込498円(ポイント値引きおよび送料を含まない)

 

◆感想
  • 今回比較したそばの中では、ゆでる前のそばの色は灰色がかった濃いめ茶褐色で、ゆで上がりは灰色が少し強くなる。
  • たんぱく質と脂質の含有量が多い。脂溶性の栄養成分である【ルチン】の吸収の面ではそばの脂質含有量は高い方が望ましいと思われる。
  • これまで紹介した乾麵そばとは異なるタイプの【独特の香り】が強烈に感じられる。かめの印象としては、ラーメン屋の暖簾をくぐったときに感じられる油を煮込んでいるような香り、または中華料理の「ごま団子」に似た香りである。
  • そば(?)の味がとても濃くておいしい。時間が経って冷めた後でも風味が残留しており、甘みも感じられる。
  • 「元祖十割そば」と同じ幅が大きめの平麺であり、ゆで時間が短いにもかかわらず、麺が固くなくモチモチしている。
  • 後味も良くやみつきになるが、風味が強いのであまりたくさん食べられない。
  • 麺と同じ強烈な風味のおいしいそば湯がセットでできあがる。

 

◆小まとめ

かなり作り込まれた乾麺十割そばであることは間違いありません!!

山本食品(株)さんが作り出す十割そばの風味も素晴らしかったのですが、信州戸隠そば(株)さんのこちらの商品は、今回比較した中で最も風味が乾麺そばに強く残留している商品と言えます!!

 

ただし、本気のそばを追求した結果として現れた【独特の香り】と表現しているこの香りは、かめのそばの印象とは少しかけ離れてしまっていますので、日常的に食べたいというよりは、たまに食べて感動したい商品だと思いました。

 

風味の好き嫌いはありますが、一度は食べてみることをオススメします(笑)

 

 

6.祖谷十割そば石臼挽き 【岡本製麺(株)】

【注目ポイント】徳島県祖谷地方に伝わるご当地そば。2021年の新商品。

 

  • ついに、そば粉だけで作った「祖谷そば」を開発しました。
    本来の祖谷そばは、つなぎをほとんど使わないため、太くボソボソした食感が特徴でしたが、本商品は石臼挽きしたそば粉を100%使用した十割そばでありながらボソボソせず、のどごしと歯切れの良い面に仕上げています。
    弊社、楽天市場店でお試し販売中です。
  • 祖谷そばの特徴である石臼で挽いた蕎麦粉を100%使用して、十割そばでありながら滑らかな食感とのどごしのそばを実現しました。
  • TBSラヴィット!でDEEN池森さんに”三大絶品お取り寄せ乾麺そば”でご紹介いただきました。

※岡本製麺(株)さんの新商品紹介ブログより紹介文を抜粋。
http://okamotoseimen.co.jp/blog/145/

 

◆商品情報

  • 内容量:200g
  • 推奨調理時間:ゆで6分、むらしなし
  • そば原産地:不明(表記なし)
  • そば製造所:徳島県板野郡板野町中久保字当部46
  • フジグランにて税込375円
  • 楽天市場における2021年10月現在の最安値3袋で税込1280円[1袋あたり税込427円](ポイント値引きおよび送料を含まない)

 

◆感想
  • 今回比較したそばの中では、ゆでる前のそばの色は茶色寄りの明るめの茶褐色で、ゆで上がりの色の変化はあまりない。
  • たんぱく質は平均的だが脂質の含有量が多い。脂溶性の栄養成分である【ルチン】の吸収の面ではそばの脂質含有量は高い方が望ましいと思われる。
  • そばの味・香りともに前述した商品と比較して少し控えめではあるが、くどくなく上品な雰囲気である。
  • 「北海道産100%国産の十割そば」に並ぶ細麺だが、山本食品(株)さんの「十割そば専用工場」の商品より麺に厚みが若干あり、細いのにコシがあって噛み応えがある。むらしなしの調理方法がポイントかもしれない。
  • 麺の表面に黒い点々(ホシ)が他の商品より多く見受けられる。これは石臼挽きによって粗削りされた成分であり、粗削りの粉が含まれていても煮崩れせずに強度を保っている点は、高い技術力が感じられる。
  • 湯に溶け出すそばの量が多めで、麺と同じ風味のおいしいそば湯がセットでできあがる。

 

◆小まとめ

石臼挽きにより(?)乾麺そばにしっかりと風味が残留しており、ゆでても煮崩れしないコシのある細麺は、なかなか完成度が高い十割乾麺そばだと言えます!

特に、煮崩れしないコシのある細麺はつゆとよく絡みますので、そば湯をつゆにしていただいたときの風味が豊かであり、【他の十割乾麺そばにはない強み】だと感じました!!

個人的にはパッケージのカラーリング・デザイン(ベースの濃いめの紺色に金色のアクセント+そばの色・形状が見える透明窓付き)が好印象でしたので、ブログのきれいな写真も引用させていただきました♪(笑)

 

このそばの産地が不明である点と、これまで紹介した他のそばと比べてそばの色がやや薄く、たんぱく質が少なめである点から、使用しているそばの原材料により風味・栄養成分に差が出ていると考察しました!

 

 

7.信州 十割そば 【(株)おびなた】

【注目ポイント】「日本三大そば」長野県 戸隠のメーカーが提供する十割そば

 

【そば粉100%で仕上げました】

自社製粉したそば粉で作った十割そばです。
そば湯もお楽しみいただけます。

※(株)おびなたさんの新商品紹介ブログより紹介文を抜粋。
https://www.obinata.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=359

 

◆商品情報

  • 内容量:200g
  • 推奨調理時間:ゆで6分半、むらし2分
  • そば原産地:不明(表記なし)
  • そば製造所:長野県長野市戸隠2640
  • 楽天市場における2021年10月現在の最安値税込397円(ポイント値引きおよび送料を含まない)

 

◆感想
  • 今回比較したそばの中では、ゆでる前のそばの色は明るめの灰白色で、ゆで上がりは黒みが強くなる。
  • たんぱく質と脂質の含有量が比較した中では少ない。
  • そばの味・香りともに控えめ。かめの印象としては、口にした際にじゃがいものような風味が感じられた。
  • 麺の形状・サイズは標準的な平麺。
  • ゆで時間・むらし時間が最長だが、湯に溶け出すそばの量はそこまで多くなく、麺と同じ風味のそば湯がセットでできあがる。

 

◆小まとめ

辛口となってしまい申し訳ないですが、今回比較した他の乾麺十割そばと比べると、特徴がなく割高な商品という印象となってしまいました…

また、ホームページやパッケージの紹介文を見ても、他のメーカーのような強いこだわりが感じられなかったことから、戦略として【乾麺十割そば】についてはあまり力を入れていないという印象をかめは受けました。

 

そばは収穫年度や季節によって多少の風味の違いがあると思われますので、そばマニアであれば一度は食べてみることをオススメします!

 

 

8.国産そば粉の十割そば 【co・op/コープ(日本生活協同組合連合)】

【注目ポイント】安心のコープが提供する国産原材料を使用した十割そば

【人気の秘密】
  • 国産のそば粉だけで作った十割そばです。そばの香り、そば本来の甘味が味わえます。
  • 塩を使っていないので蕎麦湯も楽しめます。
  • そば処で有名な信州戸隠で自社製粉したそば粉を使用し戸隠高原の水で練り上げました。

※コープの商品紹介サイトより画像および紹介文を抜粋。
https://goods.jccu.coop/lineup/4902220086658.html

 

◆商品情報

  • 内容量:200g
  • 推奨調理時間:ゆで①ざるそば約6分-②かけそば約5分半、むらし約1分
  • そば原産地:国産
  • そば製造所:長野県長野市戸隠2640
  • コープの店頭販売価格税込430円(コープの日の5%OFFを含まない)

 

◆感想
  • 今回比較したそばの中では、ゆでる前のそばの色は明るめの灰白色で、ゆで上がりは灰色が強くなる。
  • たんぱく質と脂質の含有量が比較した中では少ない。
  • そばの味も香りも、信州戸隠そば(株)さんの「国産 本十割そば」の香りを弱めたたような風味である。
  • 麺の形状・サイズは標準的な平麺。(株)おびなたさんと同じ工場で製造されており、断面形状は「信州 十割そば」と全く同じである。
  • (株)おびなたさんの「信州 十割そば」とは異なる風味が感じられたことから、色合いはよく似ているが、使用している原材料が異なることが推測される。

 

◆小まとめ

(株)おびなたさんと同じ工場で製造されているコープの十割そばは、コープが契約している農家さんの国産そば粉を利用していることが考えられます。

同じ工場で製造しても風味が異なる点から、使用するそば粉の品種・生産者によってそばの風味が大きく変わることが想像できます。

また、山本食品(株)さんや信州戸隠そば(株)さんが十割そば工場の技術を強調している点から、製粉~乾燥の工程でいかに風味の劣化を防げるかも重要だと感じました。

 

国産原料を使用している点や、ざるそばとかけそばでゆで時間を変えている点にコープのこだわりが感じられますが、【産地が限定されていない国産原料】という土俵で競合となる、遁所食品(有)さんの「特選そば」に価格・風味で負けてしまっている点が少し残念です。

 

 

話が逸れますが、今回の記事を書くためにいろいろ調査した中で、

「DEEN」のボーカルである池森秀一さんがそば好きということを初めて知りました!!

 

なんと、池森さんが(株)おびなたさんと共同開発した乾麺十割そば「幸せの十割」が、「池森そば」の公式販売サイトでも、楽天市場でも購入可能なのです!!

・「幸せの十割」公式販売サイトはこちら:https://ikemorisoba.com/items/5fd83f524f4430760e27c824

 

かめは【DEENの楽曲】【十割そば】も大好きなのですが、最低でも4袋購入しないと楽天市場で送料無料にできなかったので、今回はお試ししませんでした(笑)

 

今回かめが比較した【乾麺十割そば】以外にも、こちらの「池森そば」のホームページでは多くの乾麺そばが紹介・販売されていますので、とても参考になります。
https://ikemorisoba.com/

送料無料にするには、5400円まで購入する必要がありますが、品揃えが豊富ですので食べ比べをするにはうってつけだと思います!!

 

 

9.滝沢更科 十割そば 【製造:滝沢食品(株)、販売:日清フーズ(株)】

【注目ポイント】「滝沢更科」ブランドで全国展開されている身近な十割そば

 

こだわりのそば粉を十割配合し、食塩を加えず丹念につくり上げた自信の逸品です。そば本来の豊かな風味と、なめらかな食感、のどごしのよさをお楽しみいただけます。美味しいそば湯もあわせてお楽しみください。

※日清フーズ(株)さんの商品紹介サイトより紹介文を抜粋。
https://www.nisshin-foods.com/foods/products/4902110091076.html

 

◆商品情報

  • 内容量:200g
  • 推奨調理時間:沸騰したお湯に麺を入れて再沸騰してからゆで3分、むらし2分
  • そば原産地:不明(表記なし)
  • そば製造所:長野県千曲市大字屋代2783(滝沢食品(株)本社工場)
  • イオンにて税込332円(お客様感謝デー5%OFFを含まない)
  • 楽天市場における2021年10月現在の最安値税込337円(ポイント値引きおよび送料を含まない)

 

◆感想
  • 今回比較したそばの中では、ゆでる前のそばの色は灰白色で、ゆで上がりは「元祖十割そば」と似ていて黒みが強くなる。
  • たんぱく質は平均的だが脂質の含有量が多い。脂溶性の栄養成分である【ルチン】の吸収の面ではそばの脂質含有量は高い方が望ましいと思われる。
  • 「元祖十割そば」と風味が似ていて、そばの実の外側の層も多めに含まれているように思われる。
  • 麺の形状・サイズは標準的な平麺。
  • お湯に溶け出すそばの量が多めで、麺と同じ風味のおいしいそば湯がセットでできあがる。

 

◆小まとめ

「元祖十割そば」と同様の風味であることから、昔から親しまれてきた【十割そば】はこの風味が定番のように感じました。

そばの実の中心に近い層を多めに利用していると思われるそばと異なり、甘みよりも苦みやその他の雑味が主張してくる感じはありますが、その方がかめの好みであり、安価であり、栄養の面でも優れています。

国産そば粉でそのような商品が出てくればつるかめ家では大ブレーク間違いなしですが、世間の高級そばへの期待は、玄米と白米の関係のように、きれいに雑味が取り除かれたそばと思いますので実現は難しいと思います。

 

「商品がないならDIYでしょ!」ということで、こちらの記事ではきそば粉を購入してをそばをDIYしています(笑)

ダイソーの押し出し器で十割そばを自作する!?

 

10.韃靼入り十割そば  【(株)山本かじの】

【注目ポイント】韃靼そばが五割ブレンドされた栄養豊富な十割そば

 

ルチン豊富な韃靼、普通そばをブレンドした十割そば

健康ブームで取り上げられる「ルチン」が、普通のそば粉の200倍も含まれている韃靼(だったん)そば粉と普通そば粉をブレンドした十割そばです。
「食塩無添加」で、大変美味しいそば湯も是非、お試し下さい。

※(株)山本かじのさんの商品紹介サイトより紹介文を抜粋。
http://www.yamamoto-kajino.com/shopdetail/000000000020/

 

◆商品情報

  • 内容量:180g
  • 推奨調理時間:ゆで6分、むらし2分
  • そば原産地:不明(表記なし)
  • そば製造所:長野県長野市大字大豆字樋掛け3893-11
  • 楽天市場における2021年10月現在の最安値税込432円(ポイント値引きおよび送料を含まない)

 

◆感想
  • ゆでる前のそばの色は「元祖十割そば」に似ているが、ゆで上がりは韃靼そばの黄土色が少し強くなる。
  • たんぱく質と脂質の含有量が多い。脂溶性の栄養成分である【ルチン】の吸収の面ではそばの脂質含有量は高い方が望ましいと思われる。
  • 韃靼そばを五割も含んでいるが、苦みは控えめでむしろ甘い。韃靼そばの風味が適度に融合したそばの風味が素晴らしい。
  • 麺の幅の大きさ:「元祖十割そば」>「韃靼入り十割そば」>「特選そば」>「北海道産100%国産の十割そば」
  • ゆで6分、むらし2分でお湯に溶け出すそばの量が多めで、麺と同じ風味のおいしい黄色いそば湯がセットでできあがる。

 

◆小まとめ

こちらの商品は韃靼そば粉をブレンドしているということで、通常の【十割そば】と風味が違いますが、実はかめのお気に入り商品となっています♪

韃靼そばにルチンが豊富に含まれている点や、韃靼そばの苦みが気にならない分量でブレンドされている点、食べ応えのある太麺仕様などがうれしいポイントです!

180gで価格は高めですので、プチ贅沢に利用しています。

 

 

総まとめ
食べ比べをした10種類の乾麺十割そばの風味の違いを横軸に、風味の強さを縦軸にまとめてみました。

 

また、今回の食べ比べ時の購入価格を横軸に、かめの主観的なコストパフォーマンス(コストに対する風味・栄養・産地の総合評価)を縦軸にまとめてみました。

 

 

◆【乾麺十割そば】食べ比べを行ったつるかめ家の結論
  • 日常的に食べるそばは、玄挽きそば粉を購入して自らそば打ちする。
  • (株)山本かじのさんの「元祖十割そば」を1袋常備し、そば打ちする元気がないときは利用する。
  • 信州戸隠そば(株)さんの「国産 本十割そば」(株)山本かじのさんの「韃靼入り十割そば」を、食べたくなったときにプチ贅沢で購入する。

 

◆結論に至った根拠および乾麺十割そばに関する気付き
  • 玄挽きそば粉を購入して自らそば打ちをすることが、栄養・産地・コストの面では最善となる。
  • 産地リスクを考えなければ、風味・栄養・コストの面で「元祖十割そば」が最善となる。
  • 風味の大小は製造方法によって影響を受けそうだが、風味の違いは使用しているそば粉で決まってしまうように思われる。食べ比べしたそばで風味に大きな違いが感じられたのは、「国産 本十割そば」「韃靼入り十割そば」のみであった。
  • 乾麺そばは手打ちの生麺と比べて乾燥工程があり、ゆでている時間も長いため、風味が抜けてしまいそうだが、しっかりと風味が残留している商品もあり、製粉した後のそばの風味が抜けないようにする工夫が重要に思えた。
  • 見た目が濃い灰白色または茶褐色のそばほど、たんぱく質および脂質が多いそば粉を利用した乾麺そばである可能性が高く、かつ風味の豊かな乾麺そばである可能性が高い。

  • そばも小麦粉と同様に原材料欄に、「そば粉(国内製造)」と記載して国産感を出しているものがあるが、海外のそばがブレンドされている可能性が高い。国内のそば農家さんを応援するためには、食卓にそば打ちを取り入れるか、国産の原材料が使われている乾麺十割そばを意識的に購入する必要がある。国産乾麺十割そばであれば、(株)山本かじのさんの「北海道産100%国産の十割そば」を通販のポイント値引きで低価格で購入するのがオススメである。

※かめはダイソーのベーキングガンを改造して、食卓にそば打ちを取り入れました(笑)。

ダイソーの押し出し器で十割そばを自作する!?

 

 

そばは元々は大陸から渡ってきた食材だと認識していますが、それを極限まで細くして風味を引き立てた「そば」という料理は、世界に誇るべき日本の文化だとかめは思います。

そして、まるで打ち立てのようなそばの風味をいつでもどこでも味わえる、【乾麺十割そば】は二十世紀の大発明ではないかとかめは思います。

 

こちらのジェトロの記事では、(株)山本かじのさんの代表取締役 山本修さんが、乾麺十割そばの海外展開を目指していることが紹介されています!
https://www.jetro.go.jp/case_study/2019/yamamoto-kajino.html

 

そばは世界中で生産されているものの、

【日本の在来種のそば】×【日本の軟水】×【日本の伝統の製造技術】

で作られる乾麺十割そばは、世界でも「Made in Japan」が支持される商品であるとかめは勝手に想像しています!(笑)

 

 

グルテンフリー食材としても、ぜひ【乾麺十割そば】を世界に流行らせましょう!!