楽天市場でお手軽にコーヒー生豆を購入できるお店を探していたところ、松屋珈琲さんにたどり着きましたので、いろいろな生豆を浅煎り・中煎りした結果を記録に残します。
購入した生豆一覧
2021年5月9日時点で、楽天市場における価格が安い順に列挙します。
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【エチオピア】シダモG4(ナチュラル)「通称:モカ」 1kg当たり税込874円
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【グアテマラ】SHB 1kg当たり税込1058円
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【タンザニア】AA「通称:キリマンジャロ」 1kg当たり税込1080円
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【インドネシア】G1「通称:マンデリン」 1kg当たり税込1231円
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【エチオピア】イルガチェフG2「通称:モカ」 1kg当たり税込1306円
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【コスタリカ】ガンボア農場 ホワイトハニー 1kg当たり税込1684円
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【ケニア】AA 1kg当たり税込1900円
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【番外編】いつものコーヒーとも比較:三本珈琲さん【ペルー】G1 オーガニック 1kg当たり税込1680円
※各コーヒーのフォントカラーはかめ(管理人の一人)の味に対するイメージであり、国旗の色とは必ずしもリンクしていません(笑)
※こちらの松屋珈琲さんのサイトでは、生豆の商品や生産国ごとにコーヒーの特徴がまとめられており、とても参考になります。
https://matsuyacoffee.shop-pro.jp/
※松屋珈琲さんのサイト上では、より安価な価格設定が確認できますが送料がかかりますので、楽天市場とどちらが安くなるかは確認が必要です。
当初は、
【オーガニックコーヒーを安価にいただくこと】
を理由に生豆の自家焙煎を始めたのですが、気が付くとオーガニックでないコーヒーにも手を出すようになっていました(笑)
今回購入した生豆は、
過去にカルディコーヒーファームでお試しで購入した焙煎済みの豆との比較のためのチョイスとなっております。
詳しくはこちらの過去の記事で紹介しています。
比較のための焙煎・粉砕・抽出方法
かめの焙煎方法は、
【IH対応の親子鍋の蓋に穴を開けて20分ほど激しくシェイクする】
オリジナルの焙煎方法です!
内部で発生した蒸気で内部が陽圧となり、焙煎中の豆の酸化が抑制されている(?)と妄想しています。
※詳しくはこちらの記事で紹介しています。
かめの粉砕方法は、
【ハリオさんの手回しコーヒーミルを改造したフライホイール付きの自作ミルで、可能な限り細かく粉砕】
する方法となります。
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挽いた後のコーヒーの粉が静かに堆積するため、風味が逃げにくくなっている(?)と妄想しています。
※詳しくはこちらの記事で紹介しています。
かめの抽出方法は、
【ハリオさんのペーパードリッパーを利用して抽出し、自作断熱デカンタで保温する】
方法です。
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同じ抽出セットを2セット用意することで、同時に淹れたコーヒーの風味の比較を行います。
お湯の注ぎ方にこだわりはありませんので、雑味も全てきれいに抽出されていると思います(笑)
※詳しくはこちらの記事で紹介しています。
それでは、
【松屋珈琲さんの生豆7種類+三本珈琲さん生豆1種類を浅煎り・中煎りで風味比較】
していきたいと思います!!
1.【エチオピア】シダモG4(ナチュラル)「通称:モカ」
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◆【エチオピア】シダモG4(ナチュラル)「通称:モカ」の情報を松屋珈琲さんのサイトより引用
エチオピアらしいモカのナチュラル。
コーヒー発祥の地といわれるエチオピア。コーヒーの名前の由来はこのエチオピアにあるコーヒーの木が発見されたカッファ地方が由来となっていると言われています。そのエチオピアの代表的な銘柄「モカシダモ」。標高2000m以上の高地で栽培されています。
非水洗式(ナチュラル)製法を行い、このコーヒー豆の愛飲家の方は「欠点豆も豆の内」との考えが強いようです。〔輸出規格〕
「欠点数」による格付け。「G1」~「G5」に分かれており、「G4」は「欠点数28~45」というもので、欠点は多いです。ただし、ハンドピックなどをしていただくとモカ特有のフレーバーが味わえます。〔味の傾向〕
甘く芳醇な香りとなめらかな酸味が特長としてあげられます。
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 生豆の中で最強クラスのコストパフォーマンスを誇る。
- G4規格ということもあって、萎れた豆、欠けた豆、色違いの豆など、いろんな豆が含まれている。
- いろんな豆が含まれていることにより、浅煎りと中煎りがミックスされた風味となり、これはこれで悪くない。酸味と苦みがバランスよく味わえる。
- 一方で、特定の風味が際立った感じにはならず、無難な風味に落ち着いている。
- 酸味も苦みもコクも落ち着いていてどちらかというとあっさり系。
- アフリカ系コーヒーにみられる熟れた果実(ややドリアンやバナナを彷彿させる)の香りがある。
- 温かい内は気付かないが冷めると雑味が目立ってくる。
- 浅煎りにすると後述するイルガチャフィG2で強く感じられる特有の香りがほのかに感じられる。
- 中煎りにすると香りが失われる一方で特に新しい風味が増えるわけでもないため、少し寂しい感じになる。
◆カルディコーヒーファームとの比較
恐らく【モカブレンド】が、浅煎り~中煎りで風味が近いと想像しますが、原材料を見るとコロンビアのブレンド比率が高そうですのでコクが強化されています。
※画像はカルディコーヒーファームのオンラインストアから抜粋。
https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4515996015052?sFlg=2
シダモG4は一番安く生豆を調達できますので、モカが好きであれば生豆の自家焙煎がかなり経済的でオススメです!
◆小まとめ
モカは苦みやコクが強いコーヒーではない印象ですので、浅煎りで香りを楽しむのが良いと感じました。
こちらのG4規格品は浅煎りにしても中煎りまで焙煎された豆が含まれてきますので、適度な苦みが楽しめる面白い商品です。
2.【グアテマラ】SHB
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◆【グアテマラ】SHBの情報を松屋珈琲さんのサイトより引用
グァテマラは中米有数のコーヒー生産国。国土の7割が山岳地帯で、栽培されるコーヒー豆の多くが、山脈の斜面で栽培されています。
この栽培地は、豊富な雨量と火山灰の肥沃な土壌に恵まれ、水捌けが良く、山から吹く冷たい風と谷からの暖かな風により、適温に保たれ、コーヒー栽培に適した土地となっているのです。〔輸出規格〕
標高が高いほど寒暖の差によって香味が良くなると考えられ、標高が高い産地ほど高ランクになり、最上級が「SHB」。全部で7段階に分かれています。〔味の傾向〕適度な酸味と香りがあり、なめらかな舌触りが特長。
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 見た目がきれいな豆が多いが、大きさが小さな豆が少し混ざっている。
- 浅煎りにすると苦みやコクは控えめで、さわやかな酸味と浅煎り共通の風味(豆の煮汁のような)が感じられる。
- 中煎りにすると苦みが増すが酸味は残留する。芳醇な独特な風味も増して「おいしいコーヒー」の味になる。
- かすかに感じられる芳醇な独特な風味は、焦がしキャラメルナッツ系(?)のお菓子で嗅いだことがあるような気がする。
- 浅煎りも中煎りもすっきりした風味で雑味が少なく、後味も良い。冷めると酸味が増すが、やはりすっきりしている。
◆カルディコーヒーファームとの比較
ちょうど【グアテマラ】の中煎り~浅煎りストレートコーヒーの取り扱いがあり、別の記事でお試ししたときの風味とほぼ一致して、やはり【すっきり酸味系】でした。
豆は違えどこの味は松屋珈琲さんの生豆の自家焙煎によって再現ができました!
※画像はカルディコーヒーファームのオンラインストアから抜粋。
https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4515996015175?sFlg=2
◆小まとめ
すっきり系のグアテマラは浅煎りだと少し寂しい感じになるので、中煎りにしてコーヒー感を出していただくのが良いと感じました。
ストレートで飲むのは個人的には少し味気ない印象ですので、コーヒーらしさを残しつつクリアな酸味を演出するためにブレンドに使用しても良いかもしれません。
3.【タンザニア】AA「通称:キリマンジャロ」
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◆【タンザニア】AAの情報を松屋珈琲さんのサイトより引用
タンザニアコーヒーは、アフリカ最高峰キリマンジャロ山麓で多くが栽培されています。
年間1200ミリを越える豊富な雨量とキリマンジャロの火山活動で積み重なった肥沃な火山灰土壌。コーヒー栽培に理想的な土地でタンザニアコーヒーは育まれています。〔輸出規格〕
①スクリーン(豆の大きさ)・・・「AA」が最上級で、スクリーン18が90%以上、スクリーン17が10%以下。それ以降、順に「AA」「A」「B」「C」と分かれています。〔味の傾向〕心地よい酸味と香り、コクのある味わい。
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 大粒できれいに整った豆が印象的。さすがキリマンジャロの中での最上級AA規格。
- それでいて低価格のため、キリマンジャロ好きには嬉しい。焙煎もムラになりにくい。
- すっきりとした少し強めの酸味が特徴的。後味もすっきり。
- 温かいととても飲みやすい。冷めるとなぜか酸味が少し引いた気がする。
- 浅煎りにすると苦みはほとんど感じられない。中煎りでもやはりあっさりしている。コクも同様。
- モカ同様にアフリカ系の独特の熟れた果実の香りがする。これは好き嫌いが分かれる。
◆カルディコーヒーファームとの比較
こちらもグアテマラ同様に【キリマンジャロ】の中煎り~浅煎りストレートコーヒーの取り扱いがあり、別の記事でお試ししたときの風味とほぼ一致して、やはり【すっきり酸味系】でした。
豆は違えどこの味は松屋珈琲さんの生豆の自家焙煎によって再現ができました!
※画像はカルディコーヒーファームのオンラインストアから抜粋。
https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4515996015120?sFlg=2
◆小まとめ
すっきり系という意味ではグアテマラと似ていますが、アフリカ系の熟れた果実の風味と中南米系の芳醇な風味が大きく違います。
キリマンジャロの方が酸味がやや強めで、中南米系の方がコーヒーらしい風味といえますので、グアテマラの方が一般受けしそうな印象です。
4.【インドネシア】G1「通称:マンデリン」
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◆【インドネシア】G1「通称:マンデリン」の情報を松屋珈琲さんのサイトより引用
インドネシアのコーヒーはほとんどがロブスタ種のコーヒーで、アラビカ種は希少です。その中でもスマトラ島で採れるアラビカ種だけが「マンデリン」と呼ばれます。
マンデリンコーヒーの生豆は他の生豆とは違い、深緑色に仕上がっています。
これはインドネシア・スマトラ島で行われている「スマトラ式」と呼ばれる独特の精選方法によるためで、雨の多いインドネシア・スマトラ島ならではのもの。スコールが多い気候のため長期間乾燥するのが難しく、全体の乾燥時間を短縮させるためにこのような方式がとられています。そしてこの方式がマンデリンならではの独特の味わいを作ると言われています。
少し黒ずんだ、一見酷い豆に見えるかも知れませんが、ブルーマウンテンが現われるまでは、世界一のコーヒーと評価されていた高品質のコーヒー豆です。
※収穫年度やロットのバラつきが多いため、見た目重視の方にはお勧めしません。〔輸出規格〕
「欠点数」による格付け。「G1」~「G5」に分かれており、「G1」は「欠点数0~11」。
ただし、少し黒ずんだ、一見酷い豆に見えるため、見た目重視の方にはお勧めしません。〔味の傾向〕
豊かでなめらかなコクと、独特な香味が特長
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 小粒で色に深みがある生豆が特徴的。大きさが小さな豆が少し混ざっている。
- 最上級G1規格で豆に統一性があり、キリマンジャロ同様に焙煎ムラになりにくい。
- 焙煎時に1ハゼを起こす豆の数が少ない気がする。その代わり、1ハゼのパチンという音が力強い。
- 浅煎りにするとあっさりしていてとても飲みやすい。
- 浅煎りでは独特の香りがあるが、なじみ深い感じで全く嫌いではない。
- 中煎りにすると苦みとコクが際立ち、「飲み慣れているおなじみのコーヒー」の風味がする。
- 変な風味がなく、これまで試した中では一番コーヒーらしいコーヒーと言える。お菓子にも使われてそう。
- 今回比較した中では【マンデリン・中煎り】が、つるさんの一番のお気に入り♪
- アフリカ系・中南米系のコーヒーと比べて酸味はかなり控えめ。
◆カルディコーヒーファームとの比較
試してはいませんが、【マンデリン】の中煎りストレートコーヒーの取り扱いがあり、今回自家焙煎した松屋珈琲さんのマンデリンも以下のパラメーターのイメージ通りの味がしました。
※画像はカルディコーヒーファームのオンラインストアから抜粋。
https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4515996015137?sFlg=2
◆小まとめ
インドネシアのマンデリンは、ストレートでもとてもおいしい優れたコーヒーだと思います。
好き嫌いが分かれそうな独特の香りもなく、中煎りで適度に苦みとコクを引き立てて楽しむのが良いと思います。
5.【エチオピア】イルガチェフG2「通称:モカ」
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◆【エチオピア】イルガチェフG2「通称:モカ」の情報を松屋珈琲さんのサイトより引用
多くのファンを抱えるエチオピア「イルガチェフェ」を入荷しました。大部分が非水洗式(ナチュラル)であるエチオピアコーヒーの中で、イルガチャフィ地域は水洗式で処理され、高く評価されています。
ウォッシュト精製らしい綺麗なカップです。シャープな柑橘系、フルーティな味わいのコーヒーといえるでしょう。ダージリンにも通じるフレーバーで、「華やか」という表現がぴったりなコーヒーです。
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 比較的小粒できれいに整った豆が印象的。
- 浅入りも中煎りも苦み・コク・酸味が全て控えめ。
- 後味もすっきりでとても飲みやすい。
- このコーヒー豆で特に強く感じられるモカの独特な香りがある。
- 「ダージリンにも通じるフレーバー」と表現されているように、コーヒーというよりは何かの紅茶でかいだことがあるような花や草を彷彿させる香り。
- かめの風味のイメージカラーは亜麻の花のような薄紫色だが、亜麻仁油の香りとは違う。
- 中煎りにすることで苦みが楽しめるが、香りが控えめとなる。
- 焙煎したて・挽きたて・淹れたての方が香りが強く感じられるため、香り成分の揮発や劣化が進行しやすいと思われる。
- 今回比較した中では【イルガチェフ・浅煎り】が、かめの一番のお気に入り♪
- アフリカ系の独特の熟れた果実の香りもほのかにする。しかし、キリマンジャロとは香りの印象が少し異なる。別の記事ではこれを、【飴色の玉ねぎ】のような香りと表現している。
※イメージ画像はこちらのカネダ(株)さんのサイトの亜麻仁油の画像を引用。
https://www.kaneda.co.jp/jigyou/food_oil.html
◆カルディコーヒーファームとの比較
イルガチェフのモカのストレートコーヒーの取り扱いはないものの、【フローラルモカ】と呼ばれる商品にブレンドされている可能性が高いと想像しています。
先日カルディコーヒーファームの浅煎り・酸味系コーヒーを比較したときのかめのオススメは、こちらのフローラルモカであり、今回のイルガチェフがかなり近い味がするのです♪
豆は違えどこの味は、松屋珈琲さんの生豆の自家焙煎によって再現できそうです!
※画像はカルディコーヒーファームのオンラインストアから抜粋。
https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4515996017377?sFlg=2
◆小まとめ
イルガチェフのモカで強く感じられる独特な香りを楽しむためのコーヒーとなっています。
「それなら紅茶でよいのでは?」と言われてしまいそうですが、かめはすっかりこの香りの虜になっています(笑)
シダモのモカからもかすかにこの香りの面影を感じますので、フローラルモカも浅煎りストレートで自家焙煎するのも、どちらもかめのオススメです!
◆余談
【イルガチャフィ】【イルガチェフェ】【イルガチャフ】【イルガチャフェ】など、ネット上で様々な発音・カタカナ表記が見受けられましたが、当サイトでは【イルガチェフ】で統一することにしました!(笑)
6.【コスタリカ】ガンボア農場 ホワイトハニー
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◆【コスタリカ】ガンボア農場 ホワイトハニーの情報を松屋珈琲さんのサイトより引用
完熟チェリーのみを一粒一粒丁寧に摘み取り、
タラスエリアの特徴をダイレクトに感じられるコーヒー。
コスタリカのスペシャルティコーヒーにおける一大産地であるタラス地区。
以前からコーヒーの名産地として知られていて、国内トップクラスの農園やマイクロミルが数多くあるエリアです。
みずみずしい透明感のある柑橘系を連想させる風味が特徴的です。ガンボア農園は数世代に渡ってグティエレス一家によって運営されており、現在の農園主であるマルティン氏が 40年前に相続して以来、20ヘクタールある土地を3人兄弟で手分けして管理しています。また、2009年にモンタニャス デ ディアマンテ ミルを設立し、品質を重視したオペレーションを行っています。
完熟チェリーのみを一粒一粒丁寧に摘み取り、生産処理工程において細心の注意を払ってプロセスが行われているため、タラスエリアの特徴をダイレクトに感じられるコーヒーです。
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 豆がきれいに整っており、焙煎ムラになりにくい。生産者のこだわりが感じられる。
- グアテマラ同様にかすかに感じられる、焦がしキャラメルナッツ系(?)の香り。浅煎りにするとこれがよく認識できる。
- グアテマラ同様にすっきり酸味系といえるが、コスタリカの方がより酸味が抑えられてマイルドな印象。
- また、浅煎り限定で、紅茶でかいだことがあるような花や草を彷彿させる香りが、イルガチェフと同様に感じられる。
- 中煎りにすると酸味が抜けて苦みが出てくる。
- コクも強くなく、雑味もない。温かくても・冷めても「飲みやすいコーヒー」といえる。
◆カルディコーヒーファームとの比較
※コスタリカのコーヒーの取り扱いはありませんでした。
◆小まとめ
尖った要素がなく、自家焙煎コーヒーのおいしさが素直に感じられるきれいなコーヒーだと思いました。
変な風味がしないので、浅煎りで風味を引き立てていただくのがかめは好きです。
7.【ケニア】AA
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◆【ケニア】AAの情報を松屋珈琲さんのサイトより引用
アフリカのコーヒーといえば、日本ではキリマンジャロで知られるタンザニアが有名ですが、ケニアのコーヒー豆はヨーロッパでは第一級のコーヒーとして位置づけられています。
養分の豊富な赤い火山灰土、伝統的な在来種、高い水洗処理技術、アフリカンベッドを使ってゆっくりと乾燥と、 コーヒー栽培の高い技術と恵まれた土壌・気候が名高いケニアのコーヒーを育みます。世界でもトップクオリティの水洗式アラビカ種としてヨーロッパをはじめ世界各国で注目をあびている生産地です。
焙煎を変えることによってその味わいの表情が大きく変わってくるのも魅力です。〔輸出規格〕
豆の大きさ(スクリーンサイズ)により等級分けされており、そので最上級が「AA」とされており、もっとも大きな豆の「スクリーン17〜18」です。〔味の傾向〕
柑橘系のキレのある酸味とボディがしっかりしているが特徴
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 見た目はキリマンジャロに近い大粒の整った豆。
- 浅煎りにするとベリーやレモン、酢などの有機酸を加えているんじゃないかと思うような強い酸味が感じられる。
- キリマンジャロとは酸味の風味が異なり、かめのイメージでは酸味のきいたローズヒップティー。
- ケニアの方が酸味が強いが、どちらも後味は同じくらいすっきり。
- 焙煎が進行するに従って酸味が抜けていく。中煎りにすると酸味がほぼ抜けて、クリアな苦みとコクが際立つようになる。
- このコーヒーらしい風味が、「高級コーヒー」として人気のある風味と思われる。個人的には中南米系の中煎りで現れてくる
- 中煎りにしても雑味はなく、後味すっきりでとても飲みやすい。
- 香りはイルガチェフ同様に、焙煎したて・挽きたて・淹れたてでなければ時間とともに損なわれていく。
◆カルディコーヒーファームとの比較
カルディコーヒーファームの【ケニア】のストレートコーヒーは、当記事投稿の時点でのインターネット販売は確認できませんでしたが、期間限定でお店に並んでいることがあります!!
※写真は近所のカルディコーヒーファームの店頭で撮影しています。こちらの記事でお試しした結果を紹介しています。
松屋珈琲さんのケニアの生豆で自家焙煎を行ったコーヒーと風味を比較すると、
すっきりとした酸味と後味から、同じ国の豆であることははっきりと分かりましたが、
酸味や香りが控えめな印象を受けました。
これは、
- カルディコーヒーファームの商品が浅煎り~中煎りの中間であり浅煎りではない点
- 自家焙煎の焙煎したての状態より時間が経過している点
が影響していると、かめは考察しました!
※写真ではアイスコーヒーがオススメされていますが、香りを楽しむのであれば淹れたてがオススメです。
豆は違えどケニアの味は、松屋珈琲さんの生豆の自家焙煎によって再現できました!
加えて、【浅煎りの酸味】と【中煎りのクリアな苦みとコク】の風味の変化を自家焙煎で楽しめます!
◆小まとめ
焙煎度合いによって驚くほど風味が変化するケニアのコーヒーは、自家焙煎をするのが楽しくなる面白いコーヒーです。
余計な雑味もないので、ストレートでケニアのクリアな風味を尖らせていただくのがオススメです。
8.【ペルー】G1 オーガニック
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◆いつも飲んでいる【ペルー】G1 オーガニックの情報を三本珈琲さんの楽天販売サイトより引用
有機栽培や環境への取り組みに積極的な南米のコーヒー生産国になります。
欠点でグレード分けされておりG1規格の有機認証農園産のコーヒーです。
程よい酸味と柔らかな優しい味わいのオリジンです。生豆生産国 : ペルー
品 種 : アラビカ種
規 格 : G1
認 証 : 有機JAS認証
精選方法 : 水洗式https://item.rakuten.co.jp/mmc-coffee/1384070/?s-id=ph_pc_itemname#1384070
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 粒のサイズが整っている豆が多く、欠陥も少ない良質の豆。
- オーガニックなのに1kg当たり1680円の衝撃価格。
- 浅煎りにすると浅煎り共通の風味(豆の煮汁のような)が感じられる。苦みやコクというよりは、酸味が印象的。
- 中煎りにすると中南米系特有の芳醇なコクが際立ってきて、コーヒーらしい風味が豊かになる。
- この風味はグアテマラやコスタリカより少し強く感じられ、あっさり酸味系の豆より少し酸味も控えめ。
- 特徴的な香りは特にないが、挽いているときはゴマ油のようなおいしそうな香りがする。
◆カルディコーヒーファームとの比較
※ペルーのコーヒーの取り扱いはありませんでした。
◆小まとめ
オーガニックコーヒーを安価に食卓に取り入れるために始めたペルーのコーヒーは、ブラジルも近いこともあり、日本で飲み慣れた一般的なコーヒーに近い風味がしました。
オーガニック栽培により風味に違いが出ているかどうかは不明です(笑)
なお、三本珈琲さんのオーガニックコーヒーはこちらの記事で比較しています。
まとめ
松屋珈琲さんの生豆を自家焙煎してみた結果をまとめますと、以下の通りとなります。
★素人の自家焙煎でも違いが認識できるほど、コーヒー豆の産地による風味の違いが大きい。
→焙煎・粉砕・抽出の方法を統一し、同時に2種類のコーヒーを淹れて風味を比較したことで、はっきりと違いを認識することができました。
→似通ったコーヒーで総当たり戦のような感じで、味比べをひたすら繰り返しました(笑)
★浅煎り・中煎りの焙煎度合いによって変化するコーヒーの風味の変化も、コーヒー豆の産地によってさまざま。
→焙煎によって強くなる風味・弱くなる風味に一定の傾向はみられるものの、ベースとなる風味が産地によって様々なため、何が起こるかは焙煎して確かめる必要があります。
★酸味・香りが特徴的な浅煎りコーヒーは、焙煎したて・挽きたて・淹れたてを楽しめる自家焙煎で、風味がより豊かになる。
→苦み・コク系の風味よりも酸味・香り系の風味の方が時間経過による劣化が進行しやすいような気がします。
→今回の比較のために焙煎は一度にまとめて行っていたのですが、1日に飲める量も限られますので、焙煎後に時間経過したコーヒーの風味の劣化に気付くことができました(笑)
★カルディコーヒーファームで見つけたお気に入りのコーヒーは、是非、自家焙煎で味探求&節約!
→ストレートコーヒーであれば、自家焙煎で簡単にお店の商品の風味の再現が可能と思われました。
→カルディコーヒーファームの焙煎済みの商品の価格は当記事には掲載していませんが、松屋珈琲さんの生豆の3倍以上はしますので、自家焙煎での節約がオススメです!
つるは【マンデリン・中煎り】、かめは【イルガチェフ・浅煎り】といったように、コーヒーの好みも分かりましたので、お出かけしたときにコーヒーショップに行くのが楽しみになりました♪
また機会があれば他の非オーガニックコーヒーも味比べしたいと思います!!
(ラスボスはブルーマウンテンか、それともハワイコナか…)
続編
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