今回は完全にかめ(管理人)の趣味で、面白いものを作ってみました♪
手回しのスパイスミルの負担を軽減するためのに、フライホイール機構を盛り込んでみました。
手回しスパイスミルのこだわり
かめは最近、カレーのスパイスを調合するのにはまっています。
調合のために参考にしている動画では、炒ったホールスパイスを粉砕する方法として電動ミキサーを利用している光景をよく見かけます。
かめとしては、
「電動ミキサーは高速でスパイスをまき上げるので、風味や栄養が損なわれるのでは…」
との印象を受けました。
その真偽は確かめてはいませんが、
「やっぱり粉砕は手回しでしょ♪」
の思いが強かったので、つるかめ家ではカレースパイスとコーヒー豆は手回しでの粉砕を楽しんでいます。
※こちらの石臼画像は、大島石材店さんのサイトから引用しています。
http://www.smile.cci.or.jp/hp/oshima/option7.html
本格的な石臼を買うには10万円前後はしますので、とても手が出ませんね(笑)
それと、石臼はかなりの重量がありますし、細かく粉砕しすぎてしまうかもしれませんので、スパイスやコーヒー豆を挽くには別の方法が良さそうです。
かめはスパイス用・コーヒー用として、HARIOさんのセラミックミルを2つ購入して愛用しています。
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コーヒー用で試しに購入したのですが、なかなか使いやすかったので、スパイス用としても利用し始めたのです(笑)
※コーヒーミルを使ったスパイスの粉砕は、こちらの記事で試しています。
手回しの取っ手が使いやすくセラミック刃の切れ味も良いので、コーヒー1回分の分量を挽くのはあまり苦に感じません。
ただし、
スパイスをまとめて大量に挽くにはなかなか根気が要ります(笑)
そして、
コーヒー豆よりもスパイスが硬く(特にフェヌグリークシード)、急につっかえてしまうことが多いため、テンポよく挽けないという問題を抱えていました。
この問題を解決する方法として今回自作したのが、
フライホイールの原理を利用した手回しスパイスミル 【かめの甲羅6号】
となります!!
フライホイール×スパイスミル
フライホイールとは、
【回転軸の中心に重心を持つおもり】のようなもので、
「回転系の慣性モーメントを増やすことで回転速度の変化を緩やかにする。 」
効果があります!
※一部の文章は、以下リンク先のWikipedia「フライホイール」より抜粋。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB
今回の目的に沿って、分かりやすく言い換えますと、
「重たいものを回転させると勢いがついて、ちょっとスパイスがつっかかったぐらいでは止まらずに回転し続ける。」
効果があります!!
手回し式のスパイスミルは軽くて使いやすいのですが、硬いスパイスがつっかかると回転が止まってしまいます。
回転が完全に止まってしまいますと、
回転していた時よりも摩擦力がUPしてしまいますので、理論的にも余計な労力を費やして疲れやすくなると言えます。
フライホイールがあれば、いつ硬いスパイスがつっかかっても慣性で回転し続ける方向に補助的な力が加わりますので、常に全力でミルを回し続ける必要がなくなります。
この夢のような機能を今回は、
HARIOさんのスパイスミルを改造することで搭載したいと思います♪
スパイスミルの改造
<改造手順>
1.材料を揃えます。
ホームセンターで、桐の板やフライホイールの円盤、連結金具等を購入しました。
要となる支柱の部分は、かめ秘蔵の筋トレグッズである連結可能な鉄の棒を利用します!!
HARIOさんのコーヒーミルの上部には、取っ手を固定するためのM6サイズのネジがありますが、
このネジのサイズがかめの筋トレグッズと同じであることに気が付きました!!
Brilliant!!!
器具を使った筋トレはかめの代謝(発熱量)がUPし、つるさんとの室内での体感温度差が拡がりますので、今回、別用途で利用できることになってよかったです♪
※つるさんの体感温度差についての記事は、こちらで紹介しています。
今回の改造の構想が実現できたのは、何といっても
重量物をスムーズに回転させるためのベアリングとなります!
知人から中古品をいただいて以来、温めていた一品ですが捨てずに取っておいて本当に良かったです(笑)
ベアリングの利用によりフライホイールの荷重を、コーヒーミルの軸受けから分散させることができます。
※軸の鉄の棒だけでも約1.38kgあります。そのまま乗せたらコーヒーミルの悲鳴が聞こえますね(笑)
2.ベースとなる桐の板を加工します。
基板、コーヒーミルの受け板、ベアリングの受け板にまず3分割します。
次に、支柱や回転軸を通すための穴を開けます。
穴は「ダイソーハンドドリル×カッター×かめ百裂拳」でかなり強引に開けました!
アターッ!!!
中央の大穴もハンドドリルで何とか頑張りました(笑)
フォァチャーッ!!!
副産物としてウイルスのようなイガイガが大量発生しました(笑)
最近流行りの病が、収束に向かうことをお祈りします…
桐材の板は軽くて安くて使いやすいですが、かめ百裂拳で軽いひび割れを起こしましたので、補強しました(笑)
支柱となる鉄の棒は、連結部がM6のネジになっていますので、板にネジ穴を加工して固定することにしました。
また、コーヒーミルをはめ込む場所と、ベアリングを置く場所はカッターで削っておきました。
※カッターの刃が何度も折れましたので、彫刻刀があればもう少し安全かつ効率的に作業ができたと思います…
※コーヒーミルをはめ込む場所には両面テープを貼っておくことで、軸と一緒に空回りすることをが防げます。
3.塩ビパイプを切断します。
フライホイールが重たいので、板にかかる荷重を分散させるために鉄の棒の周りに塩ビパイプのスペーサーを準備しました。
塩ビパイプも桐材同様にダイソーのハンドのこぎりで簡単にカットできますので、DIYには使い勝手が良いです。
新しいハンドルとなる上部の支柱にも、細めの塩ビパイプを仕込みました。
4.フライホイールを作ります。
フライホイールとして思いつくものとしては、【円盤】が挙げられますので、ホームセンターで見つけた大きめの円盤の木材(材質は不明ですが桐より重量感あり)を利用します。
木ネジで回転軸や取っ手の座金を中央部分に固定すれば、簡単にフライホイールができあがります。
取っ手の部分は、建築屋さんが使いそうな金具が安かったので、組み合わせてそれっぽい形にしてみました♪
回転軸から重心からずれると遠心力で軸が振れますので、取っ手部分の重りのバランス調整が重要です。
5.準備した部品を組み合わせます。
回転体や金属部品を含みますので、いつものDIYと違って施工精度がかなり重要です!
歪もなく何とか組み上がりました!感動です!!(笑)
6.構造物に固定します。
より楽にスパイスを挽くために、ハイスペック借り上げ社宅の階段の手すりへの固定を試みました。
一方方向の固定だけでは横揺れを起こしますので、リビングのテーブルのふちにも金具をはめ込んで垂直方向も固定します。
手すりやテーブルへの振動が懸念されますので、サイレンサーとして棒と塩ビパイプの間に隙間テープ(ダイソー)、固定金具とゴム板の間に振動軽減ポリマー(ダイソー)を挟み込みました。
7.レイアウトを調整して完成!
せっかくの広いリビングが狭くならないように、テーブルの下に少し隠すように配置しました。座りながら回すこともできます♪
感想
早速、スパイスを挽いてみました!
軽く炒ったコリアンダーシード、フェヌグリークシード、クミンシード、ブラックペッパーシードをミックスで粉砕してみたところ、
スパイスがつっかえた時でもスムーズな回転の継続が実感できました!!
この便利かつヘンテコな機能は石臼にはないですよね~(笑)
加えて、粉砕が完了する時間が気持ち少し短くなりました!
※これは、本当にできるのか心配しながら作っていたために、完成した時の喜びが大きくていつもより疲れが軽減されたのかもしれません(笑)
ただし、重たいフライホイールを回すためのエネルギーも回し始めの時に余分に費やしているので、
元々のコーヒーミルより楽かと言われると少し怪しいかもしれません…
※まぁ、【かめの甲羅】シリーズはアイデアを衝動的に形にした結果なので、使いやすければ良しですが、思い出になればそれで良しです(笑)
ひとまず一番の目的である、
まき上げずに静かに粉砕するという点では大成功です!
今までのコーヒーミルだけでは難しい、
きれいに積み重ねられたコーヒー富士ができました!
実際にこちらの記事で、フェヌグリークシードの粉砕を行っています。
一応、つるさんからも、
「中世の頃に使われていた器具みたい」
と、かめの古めかしい発明品をわりと楽しんでもらえたようです♪
※1832年に発明された初の電磁式発電機「ファラデーディスク」の画像を、以下のリンク先のWikipedia「単極発電機」より抜粋しました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%A9%9F
これからも生活に役立つ(?)ものを作り続けたいと思います!
※実用的なかめの甲羅の記事は恐らくこちらです。