オリジナルカレーシリーズの3回目の記事です。
今回はシンガポールで感銘を受けたカレーのコピーを目指します!
前回のオリジナルカレー(その2:抽出)は、こちらの記事で紹介しています。
フィッシュヘッドカレーがうまい!
ちょっとした用事でシンガポールに行く機会があったのですが、出発前にカレー通のつるさんに、
「フィッシュヘッドカレーがおいしそう」
との情報をいただきました。
現地シンガポール、リトルインディアにある有名店を訪れて、その味を確かめてみることにしました。
・The Banana Leaf Aporo (インド料理店)
名物のフィッシュヘッドカレーは、名前の通り、大きな魚の頭が具として煮込まれているカレーとなります。
日本で食べられている牛肉ベースのとろみのあるカレーとは異なり、魚介ベースのスープ風カレーとなります。
お味の方は…
酸味と辛み、そして魚のうまみがマッチして非常においしいです!!!
Brilliant!!!
魚の頭の周りのお肉もカレーの味に合っていて、夢中になって食べてしましました(笑)
酸味と辛みと言えば世界三大スープであるトムヤムクンが思い浮かびますが、トムヤムクンのレモングラスほど酸っぱくはなく、辛さも少し抑えられています。
トムヤムクンも大好きですが、カレーをスープと呼んでいいのなら、
個人的には魚のうまみがきいたフィッシュヘッドカレーも、世界三大スープに負けていないと思いました!
この感動をつるさんと共有するために、リトルインディア内にあるインド系ショッピングモール、ムスタファセンターにフィッシュヘッドカレーのスパイスを探しに行きました。
スパイスの品ぞろえが半端ないです!!
フィッシュヘッドカレーのスパイスミックスを探していたところ、
「フィッシュカレーパウダー」なるものを発見しました!
※別の容器に瓶詰めした後のパッケージ写真で申し訳ないです。
500gで3.2シンガポールドル(SGD)なので、1SGD≒80円とすると、
まさかの256円!?
Brilliant!!!
つるさんお気に入りのインデアンカレー缶まとめ買いで、ポイントをもろもろ考慮しても、
500gで1000円はしますので4分の1の価格でスパイスが手に入ることになります!!
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このスパイスミックスと同じものを通販サイトで探してみても、残念ながら見つかりませんでした。
これは一大ビジネスになりうるのではないかと、心の中のわるかめさんがそわそわしていました(笑)
早速、日本に戻って試食したところ、
現地で食べたフィッシュヘッドカレーと同じタイプの味がしました!
おいしくてあっという間になくなってしまったので、
味を忘れないうちに自宅での調合を試みることにしました。
フィッシュカレーパウダーの材料
おいしければ後で自分で調合もできると思っていたのですが、残念なことに、パッケージに原材料表示がありませんでした…
一緒に購入した「ミートカレーパウダー」の方にはシールで表示がありましたので、誰かの貼り忘れかもしれません(笑)
1.コリアンダー
2.チリペッパー
3.ブラックペッパー
4.クミン
5.フェンネル
6.ターメリック
7.カシア(シナモン)
8.カルダモン
味はフィッシュカレーに似ているものの、肉のにおいを和らげるために加えられているフェンネルやカシア(シナモン)の影響で、かめの好みの香りからは遠ざかってしまっている印象です。
想像でスパイスを再現するのはかなり難しいので、youtubeのレシピを参考にすることにしました!
こちらの動画の8:37あたりから「Fish Curry Masala powder」のレシピが確認できます。(動画の説明文にも記載があります。)
1.コリアンダーシード:50g
2.ドライレッドチリ:20本
3.クミンシード:3テーブルスプーン
4.ペッパーコーン(ブラックペッパー):1テーブルスプーン
5.フェヌグリークシード:1テーブルスプーン
6.カレーリーフ:枝2本
7.ターメリック:1/2ティースプーン
8.ドライガーリックパウダー:2ティースプーン
カレーらしいスパイスに絞られていて、なるほどなぁと思わせる調合ですね!
どおりで夢中になる訳です♪
カレーリーフは入手が難しい上に、生の葉を調理しなければ香りが飛びやすく、香りを引き立てるには加熱も必要なため、家庭用スパイスミックスに加えてもあまり意味がないようです。
柑橘系の酸味と香りが出るため、フィッシュヘッドカレーの酸味はこのカレーリーフによっていくらかもたらされた可能性がありますね!
同様に香りが抜けてしまいそうなガーリックもひとまず抜きにして、
フィッシュカレーパウダーを再現してみることにします。
1.コリアンダー(ホール):50g
2.レッドチリ(パウダー):12g
3.クミン(ホール):18g
4.ブラックペッパー(ホール):8g
5.フェヌグリーク(シード):15g
6.ターメリック(パウダー):3g
7.カルダモン(パウダー):0.5g
材料は前回のオリジナルカレーの記事で利用したスパイスに加えて、ブラックペッパーを用意しました。
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今回はカレー感を出したいと思い、フェヌグリークをyoutube動画より多めの調合にしています。
スパイス調合
<手順>
1.スパイスを用意する。
スパイスの配合は先ほど紹介した通りです。
2.粉砕するスパイスを軽く炒める。
香りを引き立たせるとともに、湿気を飛ばすことで粉砕するのが楽になります。
3.ミルで粉砕する。
前回のオリジナルカレーのスパイス調合の際に利用したスパイスミルではやや小さかったため、今回は実績があったコーヒーミルで粉砕することにしました。
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一番細かいダイヤルから2つ戻したところで設定しても、クミン(ホール)がしっかりすりつぶせましたので、大容量のスパイスミルとしても利用できる優秀なコーヒーミルです(笑)
4.パウダーのスパイスを加えて完成!!
コーヒーミルの蓋が、スパイス保存用として利用できるので重宝しています♪
試食&感想
調合したフィッシュカレーパウダーのお味は…
シンガポールで購入したものと同じような味ができた気がします!
やったね!!\(^o^)/
少し様子が異なる点としては、ミキサーによる粉砕を行っていないため、大部分を占めるコリアンダーの破片が残り、香り・苦み・甘みなどが感じにくくなっている可能性があります。
すでに、かめの舌が現地のフィッシュヘッドカレーやフィッシュカレーパウダーの味を忘れつつありますので、とりあえず今おいしくいただければ問題なしです♪
満足いくオリジナルカレースパイスが初めてできあがりましたので、早速、
納豆に混ぜることにしました!
思い出のフィッシュヘッドカレーの酸味を再現するために、かめの大好きなお酢も加えてみました(笑)
お味は…
たれとからしがなくても、普通においしい!!
風味の感じ方は人それぞれですので、酸味・辛みが好きな方はぜひお試しください(笑)
納豆に何もかけずに食べるつるさんはかなりの納豆通ですが、
納豆がおいしいのは、あの「たれとからし」のお馴染みの組み合わせがあってこそだとかめは認識しています。
そのたれとからしのない納豆をおいしくいただけているということは、かめの中ではかなりの高評価ということです!
また、今回納豆にカレー粉をかけるアイデアは、
納豆などの豆類に含まれるレシチンがターメリックに含まれるクルクミンの吸収を高める
というつるさん情報を基に、健康も意識した内容となっております。
インドではアルツハイマー病の患者が少ないことが有名ですが、カレー粉のターメリックに含まれるクルクミンの効果が注目されています。
※直接的な理由として断言できるわけではありません。
残念ながらフィッシュカレーパウダーのターメリック含有率は低いですが、
納豆のたれ・からしに含まれる塩分・糖分をカットし、アルツハイマー予防をしているような喜びが感じられましたら、
つるかめ家の食卓の仲間入りです(笑)
たくさん作ろう!
次回のオリジナルカレー作りの記事は、こちらで紹介しています。