遠慮がちなつるさん(管理人)は、飛行機や新幹線の奥の座席に座ると歯磨きがしたくても我慢をしてしまいます。
お手洗いエリアを長時間占領することも抵抗がありますので、良い解決策がないか検討したところ、「キシリトール100%ガム」にたどり着きました。
虫歯予防の手段
歯磨きができないときや歯磨きする時間が長くとれないときは、これまで以下の方法を検討してはいましたが、それぞれ問題点があると考えていました。
1.洗口液を利用する
歯磨きを行わずにすすぐのみのため、歯にへばりついた食べかすを落としきることができず、時間の経過とともに口内環境は悪化しそうな気がします。
2.液体ハミガキを利用する
液体ハミガキは歯磨きを行う際に歯磨き粉の代わりに利用するものですので、歯磨きができない条件であれば、洗口剤と同じ理由により問題があります。
ただし、殺菌作用がある薬用成分が洗口液や歯磨き粉よりも多く含まれているため、簡易的なうがいによる歯磨き効果は一番高いと思われます。
ふと、歯磨き用品として販売されている商品の含有成分が気になりましたので、つるさん愛用のサンスターさんの G・U・M シリーズで違いを比較してみました。
※表の画像はモニターサイズに縮小表示されていますので、クリックすることで拡大表示が可能です。
※PDFでの閲覧も可能です。
歯磨き用品成分比較_20200223_byつるかめライブラリー.pdf
・歯周病菌殺菌成分、塩化セチルピリジニウム(CPC)
・研磨剤として機能しつつ殺菌した菌の残がいを吸着する、プロピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロリド結合無水ケイ酸(バイオニウム)
・エナメル質の耐酸性を向上させる、フッ化ナトリウム
以上の3点が歯を守る上で大切な成分とかめは考えますので、やはり、
じっくり歯磨きができるときに歯磨き粉タイプの G・U・M を利用したいと思いました。
※サンスターさんの G・U・M シリーズの紹介サイトはこちら
https://jp.sunstargum.com/
また、歯のエナメル質を構成するハイドロキシアパタイトCa5(PO4)3(OH)に、フッ化物塩が作用して、耐酸性が強化されたフルオロアパタイトCa5(PO4)3Fとなることを調査を通して学びました。
※エナメル質を始めとする歯の構造は、ライオン歯科衛生研究所さんのこちらのサイトを参考にしました。
https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/knowledge/01.htm
「細菌の活動により口の中が酸性になることで歯が溶け出す」
というのが基本的な原理のようですので、
【ポイント1】細菌が酸を生み出す原料となる糖質を控える
【ポイント2】細菌を殺菌する
【ポイント3】pHを中性に近づける
【ポイント4】酸に対する歯の耐性を向上させる
といったポイントが虫歯予防において重要と言えそうです。
3.キシリトールガムをかむ
かめ的にはガムを無限にかみ続けて自分の唾液で歯のケアをするのが、長時間歯磨きをしないで過ごす上で最も有効な虫歯予防ではないかと考えています。
※唾液の効果については、T&Kさんのこちらのサイトを参考にしました。
https://www.comfort-tk.co.jp/drymouth/
唾液の自浄作用・抗菌作用・pH緩衝作用・再石灰化作用は、いずれも歯が酸にさらされて溶け出すのを遅らせる効果が期待できます。
ただし、市販のキシリトールガムには、
虫歯の原因となるキシリトール以外の糖類や人工甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK)が含まれており、健康効果について疑問視していました。
本気で虫歯予防がしたいのであればガムが甘い必要はありませんが、おいしくなければ商品として売れなかったり、唾液が分泌されにくくなったりといった問題がありますね(笑)
甘味料として用いられているキシリトールは、他の糖類や糖アルコールと比べて細菌による酸の生産がほとんどないため虫歯予防に活用されています。
また、虫歯の原因となる細菌の一種である、ミュータンス菌の一部の代謝を阻害する効果もあり、単に甘味料としての添加ではなく、唾液の分泌と合わせて相乗効果が期待できるようです。
「そんなキシリトールが他の甘味料の代わりに全て使われているような商品があれば、最強の虫歯予防グッツとなるのでは?」
ドラッグストアに行ってもそのような商品は見つかりませんでしたが、
どうやら「̪歯科専用」として、昔から売られていたようです!
(つるさんに教えてもらうまでは気が付きませんでした…)
キシリトール100%ガム
オーラルケアさんが製造している商品が、ロッテさんによって販売されているようです!
お店で売られていない事情は知りませんが、普通に通販で購入できました(笑)
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見た目はお店で一般的に販売されている、ロッテさんの市販品のキシリトールガムとそっくりです!
ガムの含有成分が異なりますので、1つ1つ比較してみることにしました。
※表の画像はモニターサイズに縮小表示されていますので、クリックすることで拡大表示が可能です。
※PDFでの閲覧も可能です。
キシリトールガム成分比較_20200223_byつるかめライブラリー.pdf
※オーラルケアさんのキシリトール100%ガムの紹介サイトはこちら
https://www.oralcare.co.jp/product/post-30.html
※ロッテさんのキシリトールガムの紹介サイトはこちら
https://www.lotte.co.jp/products/brand/xylitol/index.html#firstpage
どちらのガムにも、キシリトールと歯の再石灰化に役立つ成分(リン酸一水素カルシウム、フクロノリ抽出物)が含まれており、虫歯予防の効果が期待されます。
一方で、市販品にはかめが好ましくないと考えます、甘味料(マルチトール、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)も含まれております。
市販品のキシリトールガムは1回で2粒噛むことを推奨していますので、その他の添加物(香料・光沢剤・着色料)も含めて余分なものの摂取量が少なくなる、歯科専用品の方がオススメとなります!
気になる価格も比較してみますと、キシリトール100%ガムは1粒当たりの価格が、なんと市販品の2倍します。
ですが、同じ虫歯予防効果を得るのに市販品を2倍多く噛む必要があるのであれば、虫歯予防にかかる費用は同等と言えそうです!
感想
洗面所がなくても手軽に虫歯予防ができるキシリトール100%ガムは、
旅行などの今後の長距離移動の際には重宝しそうです!
今回はアップルミントを試してみましたが、つるさんからは味についても好評をいただけました!
100均で購入した薬入れにキシリトール100%ガムをたくさん詰めてお出かけすれば、つるさんのご機嫌も100%間違いなしです♪
虫歯予防で丈夫な歯をキープして、楽しい人生を送りましょう!!
続編
ガムに引き続き、歯磨き粉の比較検討をこちらの記事で行っています。