虫歯予防が期待される歯磨き粉の成分比較

歯を健康に保ちたいとの思いから歯磨きに情熱を注いでいるつるさん(管理人の一人)のために、【虫歯予防が期待される歯磨き粉】の2021年2月現在のトレンド調査を行い成分の比較を行いました。

 

調査の背景と歯磨き粉に求める条件

今回調査を行った背景は以下の通りです。

 

<調査の背景>
  • 2017年3月に日本における歯磨き粉のフッ化物濃度の上限が、1000ppmから国際基準(ISO)の1500ppmまで引き上げられ、各社から次々と「高濃度フッ素」の商品が発売されていることを知りました。
    →現在使っていた商品が「高濃度フッ素」の商品ではなかったため、虫歯予防の強化のため歯磨き粉の再選定をしたいと思いました♪
  • インターネット上のまとめサイトのおすすめは、サイトごとにかなりまちまちで傾向が全くつかめませんでした…
    【虫歯予防が期待される歯磨き粉】という目的に沿って歯磨き粉市場の調査を行い、まとめることにしました。

 

続いて、つるかめ家が歯磨き粉に求める条件を以下に羅列していきます。

 

<歯磨き粉に求める条件>
  • 「高濃度フッ素」が配合されている。
  • 「殺菌剤」が配合されている。
  • 「研磨剤」が配合されている。
  • 「歯垢や菌の除去に効果がある成分」が配合されている。
  • 「フッ素やカルシウムの吸着に効果がある成分」が配合されている。
  • 口臭は全く気にしないため、口臭対策は不要。
  • 歯周病対策も大切かもしれないが、現状で歯ぐきは健康的なため歯ぐきケアはとりあえず不要。
  • 歯の色も気にしないため、ホワイトニング効果は不要。
  • 知覚過敏対策として添加される硝酸カリウムは虫歯予防ではなく、価格もかなりUPすることから、含まれていないものが望ましい。
  • 歯槽膿漏対策も考慮しない。
  • 虫歯予防に効果がある成分の添加に絞られており、リーズナブルな価格で販売されている。

 

【健康な歯の持ち主が虫歯予防を強化する】
ことを念頭に置いた調査となっております!!

 

なお、フッ素の危険性については、インターネット上で簡単に調べた範囲では、「問題なし」の結論となりました。

こちらのリンクの方が非常に熱心に調査されておりましたので、かめ(当記事の筆者)はこの方を信じることにしました(笑)
https://www.fukushige-dc.com/dcblog/2015/08/31/post-1128/

 

また、研磨剤も賛否両論あると思いますが、かめの中では「問題なし」の結論となりました。

歯垢がたまってしまうとなかなか取れなくなってしまいますので、汚れを落とすときはしっかり落とした方が良いという考えです。

削りすぎた部分は、過去の記事で紹介しましたこちらの【キシリトール100%ガム】で、再石灰化を促進することで対応します。

キシリトール100%ガムで虫歯予防

 

 

調査結果

以下の商品の成分の調査結果まとめていきます。※各商品で複数ある味は、表記を省いています。

調査対象は【虫歯予防が期待される歯磨き粉】【リーズナブル】なものに限定しています。

 

①ガム・デンタルペースト 【サンスター㈱】

②ガム・ウェルプラスデンタルペースト 【サンスター㈱】

③ガム歯周プロケアペースト 【サンスター㈱】

④システマハミガキ 【ライオン㈱】

⑤システマEXハミガキ 【ライオン㈱】

⑥システマハグキプラス プレミアムハミガキ 【ライオン㈱】

⑦クリニカハミガキ 【ライオン㈱】

⑧クリニカアドバンテージハミガキ 【ライオン㈱】

⑨クリニカNEXT STAGE +知覚過敏ケアハミガキ 【ライオン㈱】

⑩クリアクリーン 【花王㈱】

⑪クリアクリーンNEXDENT 【花王㈱】

⑫クリアクリーンダブルプラス 【花王㈱】

⑬クリアクリーン プレミアム 歯質強化 【花王㈱】

⑭薬用ピュオーラハミガキ 【花王㈱】

⑮ピュオーラGRAN マルチケア 【花王㈱】

⑯シュミテクト バリア&プロテクト 【GSK CHJ(株)】

⑰シュミテクト コンプリートワンEX 【GSK CHJ(株)】

⑱シュミテクト PROエナメル 【GSK CHJ(株)】

⑲シュミテクト トゥルーホワイト 【GSK CHJ(株)】

 

※表の画像はモニターサイズに縮小表示されていますので、クリックすることで拡大表示が可能です。

※PDFでの閲覧も可能です。
成分比較_歯磨き粉_20210227_byつるかめライブラリー.pdf

 

<虫歯予防が期待される歯磨き粉のオススメランキング>
1位:ガム・ウェルプラスデンタルペースト 【サンスター㈱】

ブランドサイトURL:https://jp.sunstargum.com/wellplus/special/

 

 

2位:クリニカアドバンテージハミガキ 【ライオン㈱】

ブランドサイトURL:https://clinica.lion.co.jp/product/advantage.htm

 

 

3位:システマEXハミガキ 【ライオン㈱】

ブランドサイトURL:https://systema.lion.co.jp/product/ex/hamigaki_ex.htm

 

 

※オススメランキングは以下の手順に従って、消去法での決定となりました。

 

<オススメランキングの根拠>
  • フッ素成分である【モノフルオロリン酸ナトリウム】が高濃度で含まれているのは、ガム・ウェルプラスデンタルペーストのみ。
  • システマEXハミガキもクリニカアドバンテージハミガキも、高濃度フッ素・殺菌剤・その他虫歯予防に効果が期待される成分がしっかり含まれているため、より低価格なクリニカアドバンテージハミガキが勝利。
  • 歯ぐきケアや知覚過敏対策に効果がある薬用成分が含まれる商品は必然的に高くなるため、トータルケア系のいろいろ添加している商品は虫歯予防もコストパフォーマンスも振るわない結果に。

 

 

今回注目した【モノフルオロリン酸ナトリウム】【フッ化ナトリウム】の特徴の違いが、こちらのPDFサイトでまとめられていましたのでそのまま表を抜粋させていただきました。

https://tokyo-ohc.org/wp/wp-content/uploads/2017/03/keijiban2603.pdf

配合されているフッ化物名 フッ化ナトリウム
(NaF)
モノフルオロリン酸ナトリウム
(MFP)
こんな人にオススメ ・むし歯のリスクが低い人。
・歯垢が付きやすい人。
・歯間や歯面に初期むし歯ができそうな人。
・酸性食品をよく摂取する人。
・歯磨きが上手な人。
メリット ・歯面での反応が早い!
・歯垢中のフッ化物濃度を高める。
・フッ化ナトリウムの3倍以上歯の深部まで浸透する。
デメリット ・歯の内部に浸食しにくい。
・唾液が少ないと効果が発揮されにくい。
・フッ化ナトリウムと比べて作用が遅い。
・歯垢中では分解されてしまうため、歯垢へフッ化物が残りにくい。
※歯垢を十分に除去し、薄めない状態で使用する。

 

 

 

 

歯磨きの達人であり、歯に歯垢がないと思われるつるさんには、【モノフルオロリン酸ナトリウム】が望ましいと判断しました!!
また、何でもお酢をかけて食べるかめにとっても、モノフルオロリン酸ナトリウム】がぴったりだと判断しました!!

 

 

意外にもそれが高濃度で含まれていたのが、私が調べた中ではガム・ウェルプラスデンタルペーストのみでしたので、こちらの商品を今後は使用することに決定しました。
※成分調査・リスト化するのはひと苦労でしたので、薬局で見つけた主要な歯磨き粉メーカーの製品をまとめて、かめは力尽きました(笑)

 

もちろん、もう一つのフッ素成分である【フッ化ナトリウム】が高濃度で含まれている

クリニカアドバンテージハミガキシステマEXハミガキもオススメであることは間違いありません。

 

目的に応じて2つのフッ素成分を交互に使い分けるのが良いかもしれませんね!

 

 

ガム・ウェルプラスシリーズは、2020年3月18日(水)に新発売されて1年も経っていないためか、薬局には試供品付きのお買い得品を発見しました♪

 

それにしても…

なぜ着色料を入れてしまったのか…(笑)

 

G・U・Mのパッケージは確かに緑ですが、歯磨き粉はやっぱり白でしょ!!

 

 

 

最後に、成分比較を通して感じた点を以下に列挙します。

 

<成分比較を通して感じた点>
  • 成分表示だけでは有効成分の含有量が分からないため、インターネット上で見かけた実験系のまとめが参考になるかもしれないが、信憑性の判断が難しい。
  • 結局は、自ら使ってみた使用感で一番良さそうな商品を選ぶことになると思われるが、虫歯予防ができているかを感覚的に知ることはできない。成分比較だけで機械的に判断したのはよかったかもしれない。
  • 成分比較をすればあっさりと1つの答えにたどり着くのだが、近所の薬局には実に多くの商品が淘汰されることなく並べられていていた。今回考察することがなかった、舌触りや香り、見た目などの好みが消費者によって異なるため、いろんな商品がなくなることなく販売されているのだと感じた。
  • 着色料やメントールなどの見た目や風味に関する添加物は、同じメーカーでも入れたり入れなかったりしているので、担当者は難しい判断を迫られているのではないかと感じた。個人的にはおいしそうな必要は全くないことを申し上げたい。
  • 医薬品や化粧品は使用感や商品レビューで消費者が影響されやすいため、しっかり調査を行い比較することが大切だと感じた。まとめサイトや個人ブログでオススメされている商品が、自分の目的にあっているか見定める必要がある。
  • 薬用品は近所のディスカウントストアでの特売が安いイメージだったが、まとめ買いをすればネット通販の方が安く買えるときがあるようだ。

 

 

オーラルケアの化学はまだまだ分からないことが多いですが、今回の調査でいろいろ勉強になって楽しかったです♪

 

今後も企業努力により、虫歯予防が期待される成分が開発されることをかめは期待します!!

 

 

関連記事

歯並びへの悪影響を考慮したデンタルフロス選び