アラブ情緒溢れる曲です!作曲者のタレガは、ギター独奏の基礎を築き上げた作曲者およびヴィルトゥオーゾ(超絶技巧を伴う曲の奏者)です。
伴奏楽器のとして扱われていたギターが、今日ではれっきとした独奏楽器となったのも、タレガの貢献によるものが大きいのだそうです。
この曲の作曲者のフランシスコ・タレガ(1893~1987)は、スペインの最南の地域、アンダルシア州出身です。
アンダルシア州には昔、ナスル朝グラナダ王国(1232~1492)と呼ばれるイスラム王朝が存在しました。「アルハンブラ宮殿」は当時の遺跡です。
アンダルシア州グラナダにある世界遺産「アルハンブラ宮殿」の美しい中庭(パティオ)↓
スペイン観光局https://www.spain.info/ja/imagenes/alhambra.htmlより引用
出だしは、異国情緒溢れていますが、どこか懐かしいロマンティックで優美な旋律が紡ぎ出されます。
アンダルシア発祥の民族舞踊「フラメンコ」の伴奏にも欠かせないギターですが、この曲を聴くと、フラメンコの伴奏楽器としてのギターと独奏楽器としてのギターは印象がかなり違うのが分かります。
タレガ「アルハンブラの思い出」も良い曲です↓