ベランダの遮光アルミカーテンで暑さ対策

冬場にベランダで布団を干すと部屋が寒くなることにヒントを得て、屋外カーテンを利用した夏場の暑さ対策を行いました。

なかなか思い切った手段ですが、日中の冷却効果はかなり期待できると思います。

 

一方で、結論から先に申し上げますと、

 

遮光アルミカーテンが支持フレームの物干しごと風に飛ばされて、
危うく災害や物損事故を起こすところでしたので、
屋外DIYの失敗の教訓としてご参考にしていただければ幸いです。

※詳細は当記事の最後の項目に記載しています。

 

ベランダにおける暑さ対策

ベランダでできる暑さ対策としてかめ(管理人)が思いついたのが、

「緑のカーテン」です!

 

外壁を植物で覆い隠すことで、建物に太陽光が直接当たるのを防ぎ、日中の温度上昇が抑えられます。

※画像は東北電力さんの緑のカーテン運動の以下のサイトから抜粋。
https://www.tohoku-epco.co.jp/enviro/g-curtain/about/

 

緑のカーテンは、

エネルギーを消費しないため非常にエコな暑さ対策と言えます!

 

電力会社で緑のカーテン運動を呼び掛けているだけあって、

エコな生活を心掛けるのであれば、まず実践して間違いないとかめも思います!

 

 

一方で、

・栽培・メンテナンスの手間がかかる

・冬場は逆に寒くなる

・隙間があって完全な遮光ではない

といった点がデメリットのように思えます…

 

 

そこで、

これらの3つのデメリットを改善した、

【着脱式遮光アルミカーテン】

で、かめは暑い夏を乗り切ることにします!!

 

 

アルミカーテンの原理

緑のカーテンの原理は、物理的に太陽光を遮る効果と植物の水分で熱を吸収する効果を利用しています。

太陽光の光は紫外線から赤外線まで幅広く含まれており、約45%が地上で熱に変わるようです。

※画像はWikipedia「太陽光」より抜粋。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%85%89

 

光が物質に当たったときにおこる現象としては、反射・散乱・吸収・透過があり、詳細はこちらの過去の記事で紹介しています。

ガラスの紫外線吸収について

 

物質を構成する材料や表面形状によって、各光の波長ごとの反射・散乱・吸収・透過の起こり方が変化します。

 

例1.黒い車白い車より暑くなるのは、可視光を吸収する塗料(≒黒色の塗料)が使われているためです。

例2.同じポリエチレンテレフタレート(PET)素材で作られたペットボトルとレースカーテンでも、形状の違いにより光の透過率が全く異なります。

※レースカーテンの紫外線カット効果はこちらの記事で紹介しています。

窓の紫外線対策を比較【フィルム vs レースカーテン】

 

緑のカーテンは緑色ですので、光の三原色であるのうち緑や青が反射・散乱されていることが考えられます。

 

一方で、吸収・透過した赤・赤外の光は

植物に熱エネルギーとして蓄えられることとなります…

 

なお、

紫外線は植物の光合成に利用されていることは有名ですね。

 

 

これに対して、アルミカーテンは、

金属特有の自由電子により、ほとんどの光を反射させることができます!

 

光が物質中に吸収・透過されなければ熱エネルギーへの変換もないので、

太陽光に対しては金属薄膜が最強の暑さ対策の1つとかめは考えます!

 

 

発想としては、太陽光を反射させて宇宙に光エネルギーを放出するのですが、近所迷惑にならないように注意が必要です(笑)

 

※屋根で太陽光を反射させる発想は、こちらの記事で紹介しています。

アルミホイルでロフトの暑さを軽減

 

 

幸いにも、引っ越してきた借り上げ社宅の最上階の部屋は、周りの建物より高い位置にあります♪

 

ベランダに設置するアルミカーテンの取付角度を、

45°以下にすれば太陽光は空に向かって反射されそうです!

 

真上から太陽光が照射されても、水平方向より下の方向に反射されないので、最上階であればご近所さんには迷惑をかけないはずです(笑)

 

 

実際に作ってみたいと思います!

 

遮光アルミカーテンの作成

アルミカーテンの導入には、自作したアルミフレームの物干しを活用します。

物干しには【G-Fun】と呼ばれるアルミフレーム構造体を利用しており、目的に応じて改造できるので、今回のアルミカーテンも構築が可能となりました♪

 

今回改造した範囲を青色で追記しています。

 

✔海風が強いので遮光カーテンを2段に分けて風が通り抜けるようにしています。

✔冬場はアルミカーテンだけを回収すれば、簡単に太陽光を取り込むことが可能です。

✔洗濯物が干渉しないように、物干しの高さを調節しました。

 

※物干しの自作については、こちらの記事で紹介しています。

借り上げ社宅の物干しを増設しよう

 

 

<作成手順>
1.材料を揃えます。

・保温アルミシート  (ダイソー)

・すだれ  (ダイソー)

・アルミテープ  (ダイソー)

・番線  (ダイソー)

・アルミフレーム一式 (G-Fun:楽天市場)

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G-Funアルミフレームは近所のホームセンターで買うより、楽天市場での購入の方がポイント分だけ少し安く、適切なサイズの段ボールで届けてもらえるので、引っ越しの時にも箱が利用できそうです♪

 

 

 

 

 

G-Funはフレームの直径の太さが3種類ありますので、今回の用途では一番細くて軽いのを極力使用して費用を抑えました。

 

 

要となるアルミカーテンは、冬場に100円ショップで売り出される保温アルミシートを利用します。

 

こちらの商品の紫外線透過率をこちらの記事で測定していますが、

紫外線カット率は93.4%でした!

紫外線対策グッツのUVカット率を検証

 

 

可視光や赤外線も同じぐらい透過していることが推定されますが、緑のカーテンよりは隙間が少なそうなので、コスパ的にも良しとします!

 

 

2.すだれとアルミシートでカーテンを作ります。

アルミシートには強度がないので、すだれを骨組みにしてアルミカーテンに仕上げます。

 

ベランダの自作物干しの幅が3.8mほどありますので、2.1mと18mのすだれを番線で連結して3.9mにしました。

 

アルミシートとすだれの固定はにはアルミテープを使います。

 

アルミシートは丸くなるクセが付いており、すだれは縮みますので水などの重しを使って作業しました(笑)

 

4mのすだれとアルミシートを拡げて作業できる広いリビングがあって助かりました♪
(前の社宅は1FLだった上に部屋も狭かったので、アルミカーテンの採用は難しかったように思います。)

 

 

2段分のアルミカーテンが完成しました!!

 

 

3.アルミフレームを組み立てます。

六角レンチのみで簡単組み立てが可能です。

 

アルミフレームやすだれでできたアルミカーテンは軽いですが、それでも風で揺れますので、アルミフレームをベランダの手すりに番線で縛り付けました。

 

 

4.アルミフレームにアルミカーテンを固定して完成!!

3.9mものカーテンをマンションの最上階のベランダでかめ一匹で取り扱うのは、なかなかヒヤヒヤしましたが無事完成です♪

 

アルミカーテンが軽いので番線で縛り付けるだけで強度上も問題なさそうです。

適度に隙間を開けて風が通り抜けられるようにするのがポイントです!

 

 

感想

高さが高いマンション限定で導入可能な今回の遮光アルミカーテンは、

消費エネルギーゼロで緑のカーテン以上の遮光&遮熱効果が期待できると思います!

 

また、光の反射の原理を利用していますので、

洗濯物を干している時の紫外線カットも魅力的です!

 

 

 

実際に紫外線を測ってみますと…

 

①紫外線入射強度: 3.69×10³μW/cm²

②紫外線透過強度: 0μW/cm²

 

☞紫外線カット率=(1-②÷①)×100% = 99.9%以上

 

 

Brilliant!!

 

紫外線対策グッツなしでも洗濯物干せそうですよ!つるさん!!

 

 

以前、屋内でフィルムやレースカーテンの紫外線カットを考察していましたが、

どうしても建物の中に入り込んだ光が部屋を温めてしまいます。

 

可能であれば遮光は屋外でしたいと以前から考えていましたので、今回は満足いく結果となってよかったです♪

 

 

将来のつるかめハウスには、もう少しオシャレな遮光カーテンを検討したいと思います!(笑)

 

 

大事件発生

手すりに番線で簡易的に固定していたのですが、

 

強風の日に遮光アルミカーテンが支持フレームの物干しごと風に飛ばされる大事件が発生しました…

 

幸いにも人に当ててけがをさせたり、ものに当てて壊してしまったりということはございませんでした。

 

 

しかし、

 

近所の方に回収に手伝っていただいたり、電線に引っかかった物干しを電力会社の方に高所作業車で取っていただいたりといったように、多くの方々に迷惑をかけてしまったことには変わりありません…

 

 

光の反射による近所迷惑については注意していたものの、それよりも重要なポイントを見逃していたことについては、反省をしなければなりません。

 

これから屋外DIYを行う際は安全面をより意識するとともに、つるさんとも安全確認をしながら進めて参ります。