楽天市場でお手軽に有機(オーガニック)のコーヒー生豆を購入できるお店を探していたところ、三本珈琲さんにたどり着きました。
有機生豆として販売されているペルーおよびコロンビアの生豆を、浅煎り・中煎りした結果を記録に残します。
購入した生豆一覧
2022年1月20日時点での、楽天市場における購入価格となります。
- 【コロンビア】EXC アラビカ種 水洗式 有機JAS認定 1kg当たり税込1,980円
- 【ペルー】G1 アラビカ種 水洗式 有機JAS認定 1kg当たり税込1,880円
※(株)三本珈琲さんの公式サイトでは有機生豆の商品は紹介されておらず、有機生豆商品は楽天市場の販売サイトで発見しました。
・(株)三本珈琲さんの公式サイト:https://www.mmc-coffee.co.jp/
・楽天市場の販売サイト: https://www.rakuten.co.jp/mmc-coffee/
かめ(当記事の著者)は、
【オーガニックコーヒーを安価にいただくこと】
を理由に生豆の自家焙煎を始めたのですが、
気が付くとオーガニックでないコーヒーにも手を出すようになっていました…(笑)
各国の非オーガニックコーヒーを安価に購入し、浅煎り・中煎りでいろいろお試しした結果、
【オーガニックコーヒーを安価にいただくこと】
が、やはりベストな選択だという結論に至りました!!
<結論に至った経緯>
- 様々な産地のコーヒーを浅煎り・中煎りでいろいろお試ししたが、オーガニックを諦めてもあえて飲みたいと感じたのは、【エチオピア】イルガチェフの浅煎りのみだった。この風味は焙煎が進行するほど減衰する。
- コーヒーを浅煎りにすると一般的に酸味が強くなるが、有機酸の含有量が多いためか、つるさん(当サイトのもう一人の管理人)によると、歯にしみる感覚があるらしい。
- また、浅煎りは手回しミルで粉砕するのに力が必要で、ミルの詰まりも起こしやすいので、肉体的・精神的・機械的疲労が蓄積しやすい。
- 当初、クロロゲン酸をはじめとする有機酸の健康効果を期待して、コーヒーの浅煎りを始めたが、もはやつるかめ家にコーヒーを浅煎りで焙煎する選択肢はない。
- 中煎りまでコーヒーを焙煎すると、特徴的な有機酸の風味や酸味が抑えられて、どれも結局は【コーヒーらしい風味】に落ち着くため、あえてコーヒー豆の産地を選ばなくても、自家焙煎をするだけでおいしいコーヒーがいただけることが分かった。
- 中煎り(かめのイメージでは1ハゼ~2ハゼぐらいだが、豆によって様子は異なる)からさらに焙煎を進めた深煎り(2ハゼ以降)は、素人の自家焙煎でハンドピックも行わないと焦げた風味が強くなってしまう。かめのベストな焙煎度は、【1ハゼが完了してから2ハゼが始まりそうになる頃の中煎り】との結論となった。
- この中煎りまで焙煎しても酸味が抜けないコーヒー生豆があるが、そのような酸味系のコーヒー生豆を避ければ、コーヒーの産地や価格に関わらず十分においしいコーヒーがいただける。
- かめの好みの焙煎度である中煎りでコーヒーをいただいたときに、オーガニックを諦めても飲みたいと思える風味に出会えなかったため、上質で安価なオーガニックコーヒーに帰着した。
長くなりましたが、上記の思考回路に当てはめると、今回紹介する三本珈琲さんの有機生豆は、
- 中煎りにしたときの酸味が控えめな飲みやすいコーヒーであり、
- かめが調査した範囲では優れた品質でありながらかなり安く調達でき、
- 少しだけ安く購入できるペルー産の方がコロンビア産よりオススメ、
ということになります!!
比較のための焙煎・粉砕・抽出方法
かめの焙煎方法は、
【IH対応の親子鍋の蓋に穴を開けて20分ほど激しくシェイクする】
オリジナルの焙煎方法です!
ペルー産のコーヒー有機生豆の浅煎りは別の記事で試していますので、今回は
「①浅煎り有機コロンビア→②中煎り有機コロンビア→③中煎り有機ペルー」
の順で【連続焙煎】した豆の味比べを行いました。
驚いたことに、
親子鍋の予熱なしで普段通り焙煎を始めた①の浅煎りと②③の中煎りの仕上がりの際の豆の重量がほとんど同じであることが分かりました。
弱火で焙煎を行うと豆の水分が飛びやすくなるようですね!
水分量が風味にどのような影響を与えているかは検証できていませんが、手回しミルで粉砕したときの抵抗は水分量が少ない方が小さい印象です。
なお、①②③の焙煎が完了した後の体積膨張は③>②>①の順で大きい結果となりました。
<左:②コロンビア産中煎り⇔右:③ペルー産中煎り>
<左:②コロンビア産中煎り⇔右:①コロンビア産浅煎り>
恐らく一般家庭でペーパードリップしている範囲では、
しっかりコーヒー豆が堆積膨張して膨らんでいる方が、風味も健康効果が期待される成分もよく抽出されているのではないかと想像します♪
1.【コロンビア】EXC (有機JAS認証)
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◆【コロンビア】EXCの情報を、三本珈琲さんの楽天市場販売サイトより引用
山岳地帯で地質、気候ともにコーヒーの栽培に適した地で収獲されマイルドコーヒーの生産国として有名です。
有機JAS認証農園産のコーヒーです。
華やかな香りと優れた酸味と柔らかな味わいのオリジンです。品 種 : アラビカ種
規 格 : EXC
認 証 : 有機JAS認証
精選方法 : 水洗式https://item.rakuten.co.jp/mmc-coffee/544404/?s-id=ph_pc_itemname#544404
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
<左:①コロンビア産浅煎り⇔右:②コロンビア産中煎り>
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 1kgの豆をかめの好きな中煎りで自家焙煎すると約840g(84杯分)になり、コーヒー1杯(約10g)は約24円(ポイント還元値引き率や光熱費を含まない)。衝撃プライスである。
- EXC規格ということもあって、大きな豆ではなく、欠けた豆・色違いの豆・小さな豆などが少し含まれている。見た目的にはきれいで整っているため、悪い印象は受けない。
- 水洗式ということもあって、焙煎時のシルバースキンの量はそこまで多くなく、シルバースキンが原因で焙煎ムラになっている印象はない。
- 浅煎りの風味は、「浅煎りなのに存在する特有の苦み+浅煎り特有の香ばしさ少し+ほのかな酸味+コク(舌に訴えかけてくるような味覚。以下同様。)少し」。
- 同じコロンビア産のエメラルドマウンテンをいただいたときの【レモンティー】な風味はほとんどしなかった。酸味は標準レベルと思われ、中煎りでほぼ消失する。
- 中煎りでコーヒーを淹れた際のコーヒーらしい香りが良い。
- 中煎りの風味は「コーヒーらしい風味+特有の苦み・香り+浅煎りより少し強まったコク。」
- コーヒーらしい風味がしっかり感じられておいしいが、口の中に入れた際に特有の苦み・香りが広がり、ブラジル産のお馴染みのコーヒーやインドネシア産の「マンデリン」とは異なる風味といえる。何味かはうまく表現できないがカカオの風味に近いように感じた。
- 雑味が少なくストレート感があるため、この風味の印象がやや強い。
- エチオピア産の「モカ」ほど、香りは強くない。ただし、コク(うま味)がこちらの方があるので、飲みごたえがある。
- 温かい内は気付かないが、冷めると酸味が少し目立ってきて、エメラルドマウンテンをいただいたときの【レモンティー】を彷彿させる果汁感が出てくる。その他の風味はあまり変化しないので、温かいうちに飲むのが好みである。
◆カルディコーヒーファームとの比較
カルディコーヒーファームにもコロンビア産ストレートコーヒー豆の取り扱いがあり、こちらの記事で比較を行っております。
<オンラインストアより説明文を抜粋>
カラメルの風味とフルーティな酸味
オレンジを思わせる柑橘の酸味と紅茶やチェリーの風味。カラメルや黒糖のような香ばしさと甘い味わいが感じられます。
【ウィラについて】
コロンビア アンデス山系の南部に位置するウィラ県は、火山灰性の肥沃な大地を有します。
また、曇りが多いため、雲がマントのように斜面を覆い、強い日差しからコーヒーの木を守っています。
そういった環境で成熟したコーヒー豆はコロンビアの中でも品質が良いと言われています。
豆は違えどこの味は三本珈琲さんの有機生豆の自家焙煎によって再現ができました!
ただし、カルディコーヒーファームの豆の方が自家焙煎より豆や焙煎度に統一感があり、特有の風味が際立っていると感じました。
◆小まとめ
コロンビア産のコーヒーに対してエメラルドマウンテンの印象を抱いていたかめは、酸味が強いことを想像して購入すること自体を恐れていたのですが、とてもコーヒーらしいコーヒーで安心しました。
かめの好きな中煎りで焙煎した際に、酸味がコクに変換されているような印象を受けましたので、ストレートでもとてもおいしいコーヒーと思います!
2.【ペルー】G1 (有機JAS認証)
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◆【ペルー】G1の情報を、三本珈琲さんの楽天市場販売サイトより引用
有機栽培や環境への取り組みに積極的な南米のコーヒー生産国になります。
欠点でグレード分けされておりG1規格の有機認証農園産のコーヒーです。
程よい酸味と柔らかな優しい味わいのオリジンです。品 種 : アラビカ種
規 格 : EXC
認 証 : 有機JAS認証
精選方法 : 水洗式https://item.rakuten.co.jp/mmc-coffee/1384070/?s-id=ph_pc_itemimage#1384070
◆1kgパック・生豆・中煎りの写真(ハンドピックなし)
<左:②コロンビア産中煎り⇔右:③ペルー産中煎り>
→ペルー産の方が体積膨張が大きい。
※浅煎りはこちらの記事で一度紹介していますので、今回は中煎りのみの焙煎でコロンビア産と比較します。
◆中煎りで久しぶりに自家焙煎した感想
- 1kgの豆をかめの好きな中煎りで自家焙煎すると約840g(84杯分)になり、コーヒー1杯(約10g)は約23円(ポイント還元値引き率や光熱費を含まない)。コロンビア産よりもさらにお安い。
- 以前購入したときよりも豆が少し小さくなっている印象。
- G1規格ということもあって、悪い豆は少なく統一性がある。見た目の印象はコロンビア産とほとんど変わらない。
- 水洗式ということもあって、焙煎時のシルバースキンの量はそこまで多くなく、シルバースキンが原因で焙煎ムラになっている印象はない。(コロンビア産と同じ)
- 中煎りの風味は「コーヒーらしい風味+特有の味と香ばしさ。」
- コーヒーらしい風味がしっかり感じられておいしいが、口の中に入れた際に特有の風味が広がり、コロンビア産とは味の質が違うことが分かる。これも何味かはうまく表現できないが、キャラメルナッツ系のスイーツの甘みを除いたらこの風味になりそう(?)。
- コクや苦みはコロンビア産の方が強く感じられた。一方で、コロンビア産よりも尖った風味がなく、いろんな味が程よく含まれているように思われたため、味わい深い。
- コロンビア産同様に中煎りにすると酸味はほとんどない。
- 香りの質はコロンビア産とあまり変わらない。ペルー産の方が少し香ばしい印象。
- 体積膨張が大きいためか、淹れ方によっては舌に残留する渋みもよく抽出されてしまい飲みにくい味になる。
◆小まとめ
ベースとなるコーヒーの風味は、コロンビア産と同じように感じられました。
コロンビア産の方が特有のコク(うま味)や苦みが少し強く、ペルー産の方がマイルドでバランスが取れているといった感じです。
まとめ
三本珈琲さんの有機生豆は、
コロンビア産もペルー産もとても飲みやすいおいしいコーヒーでした!!
【中煎りにすればしっかり酸味が抜けるコーヒー】であり、これからオーガニックコーヒーとして毎日飲み続ける上でとても安心です。
かめはどちらのコーヒーもおいしいと思いましたので、
「より安価なペルー産×2袋+コロンビア産×1袋」をまとめ買いで送料無料にしてリピートし続けたいと思います!!
有機生豆の自家焙煎で健康&節約生活を送りましょう!!!
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