チェコの音楽家スメタナ「わが祖国」全6曲をCD借りました♪
第一曲目「ヴィシェフラド」の数分のところから鳥肌が立ちました!
スメタナ(1824~1284)は、50歳の時から失聴し始めたそうですが、これは丁度「わが祖国」作曲中のことです。
この「わが祖国」の6曲を1874年から1878年にかけて順番に作曲していきますが、聴力があるときに完成したのは第一曲目「ヴィシェフラド」のみ、なのだそうです。
また、6曲はどれも10~15分程度ですが、その中でも最長の曲となります。
曲名「ヴィシェフラド」の由来はチェコの首都プラハ市街から3キロ南東にある城「ヴィシェフラド城」によるものです。
その歴史は、10世紀に遡る(平安時代頃)と言われています。11世紀末まで、プラハ城と並び、ボヘミア王家の活動拠点でした。
チェコ観光局HP https://www.welcometoprague.eu/vysehradより
現在は、チェコの市民の憩いの地となっています。実は、この城には墓地が併設されており、スメタナやドボルザークが眠っています。
アメリカでいうとセントラル・パークのような公園(都市にある公園)に、一国が誇る偉大な人々※が眠っているって少し信じられないです!!ここに来れば、リラックスするだけでなく、きっと気持ちが引き締まることでしょう。
※音楽家の他に、美術家や政治家なども葬られているそうです。
世界最大と言われているプラハ城と比べると、大きさでは見劣りしますが、チェコ国民楽派とされたスメタナが第一曲目のテーマに選んだということでスメタナの音楽を愛する人たちにとっては、意義深い場所です。
スメタナが、よりゴージャスなプラハ城ではなく、敢えてヴィシェフラド城を選んだ理由は、何でしょうか。
やはりポイントは、ヴィシェフラド城がモルダウ川望むということではないかと思います。第一曲目「ヴィシェフラド」に続く第二曲目は誰もが耳にしたことがあるであろう「モルダウ」※です。
※モルダウ川のこと。チェコ語ではヴルタヴァと発音(タにアクセント)します。
「モルダウ」についてはこちら↓
つる(筆者)の憶測では、スメタナは第一曲目を作曲していた時点で、第二曲目以降でモルダウ川をテーマとして扱うことを考えていたのではないでしょうか。第二曲目「モルダウ」の橋渡しとなる「ヴィシェフラド城」をテーマに選んだのではないしょうか。
城の周辺は公園のような雰囲気なので、ほっと一息できそうですね♡
冬には多種多様な渡り鳥が越冬のために北からやってくるそうなので、つる(筆者)は彼らと交流したいです(笑)