家にあった冷蔵庫の容量が足りなくなってきましたので、冷蔵庫の更新を検討しました。
既につるかめ家には冷蔵庫とは別に冷凍庫がありましたので、【冷凍室なしの冷蔵庫】を購入して使用してみた感想を記録します。
つるかめ家の冷蔵庫・冷凍庫の状況
つるかめ家では大量に茹でた煮豆や大量に購入した鶏肉を食べやすい量に小分けにして、冷凍保存しています。
また、生アーモンドや大麦若葉粉末、亜麻仁油といった健康食品も冷凍室で保管しているため、
【冷蔵室所要容積:冷凍室所要容積=6:4】
の比率となっています。
このため、これまでは以下の「①冷凍室付き冷蔵庫+②冷凍庫+③ワインセラー」の構成でやりくりしてきました。
①冷凍室付き冷蔵庫(SHARP製:SJ-H12Y-S)
・容量:118L(冷蔵室:90L、冷凍室:28L)
・電動機の消費電力:46W(60Hz)
・電熱装置の冷却能力:4W
・年間消費電力量:240kWh/年(定格消費電力の合計の55%稼働に相当)
・省エネ基準達成率:117%(2010年度目標)
※画像は価格.comさんの以下の過去の販売サイトより抜粋。
https://kakaku.com/item/K0000653615/
②冷蔵庫(Haier製:JF-NC66F)
・容量:66L
・電動機の消費電力:60W(50Hz/60Hz共通)
・年間消費電力量:143kWh/年(定格消費電力の27%稼働に相当)
・省エネ基準達成率:107%(2021年度目標)
※画像はメーカーであるHaierさんの以下の製品サイトより抜粋。
https://www.haier.com/jp/refrigerator/up_freezer/JF-NC66F.shtml
③ワインセラー(l’etoile製:WCE-8W)
・容量:22L(ワイン8本用だが、きな粉などの粉ものの保存に利用)
・電熱装置の消費電力:50W
・年間消費電力量:87kWh/年(定格消費電力の20%稼働相当で計算)
<かめ(管理人)の考察>
◆省エネ基準達成率を2010年目標と2021年目標で比較すると、消費電力量の合格基準にかなりの違いがあることが分かります。
⇒2010年目標の冷蔵庫・冷凍庫は直ちに更新を計画して、エコライフを目指すべし!!
◆電動機による冷却方式と電熱装置による冷却方式では、前者の方が効率が良いです。
⇒電熱装置を利用した冷却機器は極力使用を避け、電動機を利用した冷却方式に見直そう!!
というわけで今回は、①冷凍室付き冷蔵庫の冷蔵室容量をUPさせ、③ワインセラーによる冷蔵を省くための更新検討を行いました。
冷蔵庫の冷凍室は不要?
冷蔵室の容量をUPさせるにはより大きな冷蔵庫を買う必要がありますが、たいていの製品は冷凍庫がセットになってしまいます…
「お手頃価格・コンパクト・冷蔵室のみの冷蔵庫」の条件で探しましたところ、
唯一、【AQUA製:AQF-GS15G】にたどり着きました!
・容量:153L(引き出し式のため収容容量の目安は<101L>)
・電動機の消費電力:88W(60Hz)
・電熱装置の冷却能力:120W
・年間消費電力量:440kWh/年(定格消費電力の合計の24%相当)
・省エネ基準達成率:112%(2021年度目標)
※画像はメーカーであるAQUAさんの以下の製品サイトより抜粋。
https://aqua-has.com/fridge/product/aqf01/GS15G/
性能の数値を見る限りでは、無駄に電力を消費しているように見えますこちらの製品ですが、
「冷蔵-チルド-冷凍」を切り替えて使うタイプの【冷凍庫】という特徴があります!
かめが注目するポイントとしては、
冷凍室として利用可能な空間を冷蔵室として利用する点です!
もしかめが、超エコな冷蔵庫や冷凍庫を好きなように作っていいと言われたら、
冷蔵庫の内側と外側を最上級のスタイロフォームで何重にも断熱しますよ(笑)
分厚い断熱材でかまくらのように肥大した冷蔵庫はとても売り物にはなりませんので、市販されている製品は省エネ基準を満たす範囲内でコンパクトになるように設計されています。
話を戻しますと…
冷凍室は冷蔵室よりも断熱が強化されていますので、当製品が冷凍も対応している製品であれば、
冷蔵で使用する上での断熱性能が他の冷蔵庫より高いことが期待されます!
メーカーサイトの注意書きをよく読んでみますと、
「冷蔵使用時の年間消費電力量は150kWh/年です。」 の記述がありました!
この数値は、消費電力88kWの電動機を約20%の稼働率で運転した場合の年間の消費電力量に相当しますので、効率の悪い消費電力120kWの電熱装置は冷蔵においては使用されていないとかめは推測します。
試しに、冷凍室がある冷蔵庫の代表としてPanasonicさんの現行モデルNR-B17CWと比較してみました。
比較項目 | NR-B17CW | AQF-GS15G | JF-NC66F |
---|---|---|---|
メーカー | Panasonic | AQUA | Haier |
冷蔵・冷凍機能 | 冷蔵+冷凍 | 冷蔵⇔冷凍切替 | 冷凍のみ |
冷蔵室の容積 | 124 <98L> |
153L <101L> |
– |
冷凍室の容積 | 44L <34L> |
-(冷蔵で使用) | 66L |
電動機の消費電力(60Hz) | 58W | 88W | 60W |
電熱機器の消費電力 | 120W | (120W) | – |
年間消費電力量 | 308kWh/年 | 150kWh/年 | 143kWh/年 |
※PanasonicさんのNR-B17CWの情報は、以下の製品サイトより抜粋。
https://panasonic.jp/reizo/products/NR-B17CW.html
Brilliant!!!
冷蔵庫と冷凍庫を別々にした方が、同じ消費電力でも冷蔵室・冷凍室の容量が大きくなることが分かりました!
※冷蔵庫を購入後、当記事を編集しているときに気が付いたので、余計に嬉しいのです!(笑)
使ってみた感想
1.コンプレッサの起動頻度が少ない、起動時間が短い(感覚的な話)
製品の能力としては急速冷凍もできるような代物ですので、冷蔵庫として利用する上では、断熱性の他にコンプレッサの容量にもだいぶ余裕があるように思われます。
この結果、コンプレッサの起動頻度の低減・起動時間の短縮が期待され、かなりの省エネ効果が期待されると思われます。
また、つるかめ家で冷蔵保存しているものは納豆やヨーグルトなど10℃以下での保存で良いものが多いので、冷却設定温度を一番上まで緩和してさらなるエコに挑戦中です!
なお、コンプレッサが大きくなると騒音が気になると思いますが、寝室(≒リビング)に置いていても特に眠れなくなるレベルの騒音ではありません。
(感じ方にはかなり個人差があると思います。)
2.きれいな鏡面仕上げ
コンパクトなため、リビングの本棚の一角を利用して設置したところ、つるかめ家のリビングが映り込むほどのきれいな鏡面仕上げとなっておりました(笑)
※注意:スペースに多少無理がありますので、奥に押し込み過ぎず、手前に引き出しています(笑)
3.扉の構造のエコ判定
利点 ○:扉側のポケットが少ないので、扉を開けた時にポケット側の内容物から冷気が逃げる量は抑えられていると思います。
欠点 ×:コンプレッサ起動時は冷蔵庫の両サイドの革の質感の面が熱くなりますが、熱が扉のパッキンまで回り込んでおり、断熱が不十分なように思われます。
注目点 △:大扉1枚のため、部屋ごとに扉が設けられた冷蔵庫よりも開けた時に冷気が抜ける量が大きいですね…
⇒ただし、部屋を増やすほど冷却に必要な電力や冷却ロスは増えますので、大きく開けすぎないように運用面で注意すれば問題ないとかめは考えます!
4.引き出し構造が意外と使いにくい
最上段以外が全て引き出し式になっている珍しい冷蔵庫です。
冷蔵庫の中の整理は引き出し式の方がやりやすいと思っていたのですが、
【引き出し式でないほうが良い】という結論になりました(笑)
欠点① ×:冷凍扉の凸構造に干渉して、扉を90°まで開けなければ引き出しが引き出せない。
欠点② ×:引き出しプラスチック・引き出しレールの分だけ内部の収容容積が減少し、冷気の対流も妨げられる。
欠点③×:目当てのものが見つからないときに、引き出す動作が発生し、上下段のものの入れ替えもしにくい。
幸いにも、引き出しの前面の透明プラスチックが分解できる構造になっていましたので、早速取り外しました(笑)
このままでは引き出しの強度に難があり陥没しますので、ダイソーでステンレス金具や木材の簡易つっかえ棒を調達して補強しました♪
これで納豆やヨーグルトは扉半開きでもすぐ取れますよ!つるさん!!
まとめ
消費電力の削減を最優先にするのであれば、
必要な冷蔵室所要容積と冷凍室所要容積に応じた冷蔵庫と冷凍庫を別々に用意するのが良さそうです!
ただし、現状ではラインナップが少ない点や購入費用が余計にかかる点、設置スペースも拡がる点など消費電力の削減以外には良い点があまりありません…
冷蔵庫や冷凍庫は電気製品の安全確保や冷媒の管理の面で改造DIYは禁じられていますので、かめも黙って新商品を待つことにします(笑)
唯一、冷蔵室のみの冷蔵庫を一般消費者向けに製造・販売されていたAQUAさんには、本当に感謝です!
将来は、電動機式に変わる高効率な熱交換システムが生まれているといいですね♪
続編
省エネ性能が高いインバーター搭載の商品の開発が進んでいますが、次回の更新時もAQUA製の【冷凍室なしの冷蔵庫】を選定しています。