「ウィーン気質」(直訳:ウィーンの血)は、2002年にニューイヤーコンサートで小澤征爾さんが指揮をされたウィンナーワルツです♪今でもウィーンの人々はウィーン市民であることを誇りに思っている人が多いと聞いたことがありますが、本当でしょうか?!
軽快なリズムと気品のある旋律が婚礼行事にぴったり♪
ヨハン・シュトラウス二世は、父親のヨハン・シュトラウス一世と共に「ワルツ王」という異名を持ち、ウィーンにワルツ文化を根付かせました。
彼のワルツを色々聞きましたが、華麗で明るい、こちらのワルツがお気に入りです♪
ところで本ワルツの初演は、1873年にオーストリア皇后エリーザベト※の次女ギーゼラとバイエルン王子の婚礼を祝う舞踏会でした。会場は、ニューイヤーコンサートでお馴染みのウィーン楽友協会・黄金の間(1870~)です!
ウィーン楽友協会は、皇室の婚礼晩餐会が行われるような場所だったのですね。ウィーンを訪ねることが出来たら必ず行っておきたいです!!
【メモ】絶世の美女皇后エリーザベトについて
皇后エリーザベトは19世紀後半にシェーンブルーン宮殿で暮らしていた王妃で、今もウィーン人や観光客に愛されています。
エリザベートを題材とした数多くの映画の一つ↓
エリーザベトは1854年に16歳でハプスブルク家に嫁ぎ、次女ギーゼラを19歳で出産しました。そして、彼女もまた1973年に17歳の若さでバイエルン王子と結婚しました。
バイエルン出身のエリーザベトは、シェーンブルン宮殿の厳しいしきたりに嫌気がさし、公務そっちのけで、ヨーロッパ各地への旅行に邁進したそうです。
そんな皇妃の宮廷への嫌悪を鑑みると、宮廷文化の一つであるワルツも好意的に捉えなかったかもしれません。歴史の潮流で、虐げられたハンガリー人に同情していたようです。ウィーンで広く演奏されたワルツより農民から生まれた音楽チャルダーシュの方により親しみを覚えていたかもしれませんね。
チャルダーシュについてはこちらの記事で紹介しています↓