【映画鑑賞記録】ザ・クラウン

物語は、イギリス王家ウィンザー家のエリザベスとドイツの家系マウントバッテン家のフィリップが恋愛結婚するところから始まります。エリザベスは現在エリザベス二世と呼ばれているイギリス女王のことです。彼女は長子だったので、父親から王の位を継ぐことが決まっていました。

しかし、その父親が王位を継承することになった事には訳がありました。エリザベスの父には、アメリカ人と結婚するために王位継承権を放棄した実の兄がいたのです。

さて、これまで鑑賞したのは、父親の崩御の後、エリザベスの戴冠式が行われるところまでですが、この兄の存在がドラマっぽさに一役買っているように思いましたので、映画のハイライトとして取り上げたいと思います。

その兄は、エリザベス戴冠時には、イギリス王室から邪魔者扱いされ、遠く離れたパリの郊外に居を構えて暮らしています。質素な弟(エリザベスの父)に対して、ファッションへのこだわりや金銭への執着など派手好きな一面もあるようです。

そんな兄には、たっての願いがありました。それは愛する妻が称号を与えられることです。彼は妻との結婚時に頼りにしていたチャーチル首相に打診しましたが、断られます。

その一方で、チャーチルとの交渉で、もう一つの願いであった、皇族の年金の受け取りを確約します。その代わりに、チャーチル側の悩みの種であった、エリザベス・フィリップ夫妻の住居に関して、そして、夫婦の子どもが受け継ぐ性すなわち未来のイギリス王家の性に関して、エリザベスに説得を行うことを約束します。

さて、エリザベスと面会した兄(エリザベスの叔父)の二人きりの面会で、心優しいエリザベスは、叔父を心から許します。

すると早速、兄(叔父)はエリザベス(姪)に対してチャーチルに託された説得を行います。住居はバッキンガム宮殿にすること王家の性は夫であるフィリップの姓名ではなく父の性を引き継ぐこと、両方ともエリザベスとフィリップの平和な結婚生活を破壊させかねない重大な内容です。それにも関わらず、叔父を信頼しきったエリザベスは、叔父の意見を自分へのアドバイスとして受け入れてしまいます。

年上の人の意見をアドバイスとして好意的に受け入れないように注意ないといけないですね(笑)都合の良いこと言っている可能性あり( ;∀;)

ちなみに、バッキンガム宮殿は潮風のせいで寒く、住み心地が悪いうえ、フィリップは家を所有することへの憧れを抱いていたため、夫婦は、宮殿とは別に家を所有することを希望していました。性に関しては、言うまでもなく、フィリップが自身の性を王家の名前になることを希望しています。

本作は、イギリスとアメリカの共同作品だそうです。イギリスが自国の王族の歴史をドラマにしたものなので、容易く嘘を言えなさそうなので、再現性には信頼性はあると思います。

機会があれば、続きも楽しみたいと思います★