今回は【借り上げ社宅断熱シリーズ】の第8弾として、換気扇の断熱を実施します。
※【借り上げ社宅断熱シリーズ】の第7弾の記事はこちらで紹介しています。
換気扇における熱損失
現在住んでいる借り上げ社宅には、リビング・キッチン・トイレ・お風呂場に4つの換気扇が存在します。
以下の点から、換気扇は冬場の熱損失となっていると、かめ(管理人の一人)は考えています。
- 換気扇の出口には換気扇運転時にオープンする閉止板があるが、気密性が低く外気や虫の侵入経路となっている。
- 換気扇を構成する通気ダクトが天井裏を通っており、閉止板の金属部分から伝わっていた屋外の冷気が天井裏を冷やしている。
- 換気扇が複数あることで、外気が通り抜ける経路ができてしまっている。
実際に台風などで風が強い日には、回していない換気扇から外気が侵入して逆流する現象が発生していました…
外気の侵入により熱交換が行われるだけでなく、乾燥した空気も入り込んでしまい湿度調整が難しくなる点もマイナスポイントです…
換気扇によってもたらされる問題を解決するために、今回は【換気扇封鎖】を実行することにしました。
換気扇封鎖
1.換気扇を開放する。
換気扇カバーを外すと換気扇のファンの部分が確認できます。
今回は断熱とは言っても、外気の侵入を遮ることで熱交換を防ぐことが目的ですので断熱材は使用しません。
OPPテープを貼り付けて隙間を完全に封鎖できるような面が見つかるまで、分解しておきます。
2.OPPテープを貼り付ける。
ダイソーで購入したOPPテープを隙間なく貼り付けることで、気密性を高めます。
これだけの施工なら、借り上げ社宅であっても退去時に復元できますね♪
3.レンジフードを完全密封して完成!!
風の強い日にテープ貼りしていたことで気づいたのですが、
レンジフードの気密性がとても悪く、換気扇を塞いだだけでは外気の侵入が収まりませんでした…
外装のあらゆる隙間にOPPテープを貼り付け、完全密封完了です!!
※つるかめ家では焼き肉とかしないので、将来のマイホームにレンジフードは必要なさそうですね♪
感想
風の強い日に北側の3つの換気扇から侵入した外気で回転してた南壁の換気扇が、全く回らなくなりました!!
※この換気扇は高くてテープ貼りができていません。
「今は、もう、回らない。換気~扇~♪」
空気の移動が遮られたことで、体からどんどん熱が奪われるような感覚はなくなった気がします!(笑)
また、かめが自作した移動式加湿器のみで湿度99%が保てるほど、気密性が向上しております!!
※移動式加湿器についてはこちらの記事で紹介しています。
【借り上げ社宅断熱シリーズ】でこれまでいろいろ断熱してきましたが、
建築基準上必要のない窓や換気扇は極力設けない方が断熱上は良い
というのがかめの中での教訓です!
ただし、部屋の空気を全く入れ替えないのも、太陽光が全く差し込まないのも、何かしらの健康被害が懸念されますので将来のマイホームでは、その点をよく考慮した間取りや建材を検討したいと思います。
ひとまず問題が発生するまでは、【換気扇封鎖】による断熱・調湿を試してみる価値ありです!
続編
【借り上げ社宅断熱シリーズ】の続編として、【RC造賃貸マンション断熱シリーズ】の連載をスタート致します!!!