【借り上げ社宅断熱シリーズ】の続編として、【RC造賃貸マンション断熱シリーズ】の連載をスタート致します!!!
※【借り上げ社宅断熱シリーズ】の第1弾の記事はこちらで紹介しています。第1弾から第8弾まである連載ものです♪
※こちらの【社宅断熱シリーズ】は連載形式ではありませんが、【借り上げ社宅断熱シリーズ】とは別に8つの記事が存在します(笑)
RC造物件の断熱DIY振り返り
【社宅断熱シリーズ】や【借り上げ社宅断熱シリーズ】で紹介してきた物件はいずれも、
鉄筋コンクリート造(RC[Reinforced Concrete]造)マンション
の物件となっております。
何十年も前に建設された社宅も、
比較的建築年数が浅い借り上げ社宅物件も、
断熱DIYをしっかりやれば、誰でも
「The cold never bothered me anyway♪」
みたいな気分になりますよ!
※添付写真は過去の断熱記事で掲載している画像のダイジェストです。
そして、断熱DIYを突き詰めていった結果、たどり着いた人生の教訓は、
【エコに暮らしたければ小さな間取りのRC造賃貸マンションに住んで内断熱DIYする】
ということです。
◆かめ(当記事の著者)が考えるRC造の小さな家のメリット
- 温める(または冷やす)必要がある空間が小さいほど、温度を維持するのに必要なエネルギーが小さくて済む。
- 小さな家は建設資材が少なくて済む。断熱DIYの作業負荷も低くなる。
- RC造の気密性が高く、すきま風による外気との熱交換が発生しにくい。
- 小さな家の方が家賃が安い。
ロフト空間を丸ごと断熱材で塞ぐような高所での危険作業は、今後は自粛した方が良さそうですので、
つるさん(当サイトのもう一匹の管理者)には申し訳ないですが、
高天井の物件は今後は避けることになりそうです…
その代わりに、
エコライフを目指しましょう!!ドイつるさん!!!
【RC造断熱・新シリーズ】第1弾
新しい賃貸物件での最初の断熱場所は、【脱衣所】に決定しました♪
その理由は、こちらの記事で過去に工事経験があり、完成までの手順がイメージしやすかったからです。
そして、
【RC造賃貸マンション断熱シリーズ】では、
新たに大量に手配した断熱材、
【ミラフォーム® M2RS】(規格:XPS3bAⅠ。熱伝導率0.028W/(m・K)以下。スキン層あり)
が初登場します!!!
【ミラフォーム® M2RS】は、まだ使ったことがありませんでしたが、
爆速で2023年の殿堂入り商品にランクインしてしまった最強の断熱材です!!!
これまでいくつかの種類の断熱材をDIYで取り扱ってきましたが、
今回発見した㈱JSPさんの【ミラフォーム® M2RS】が最強だと感じた理由は以下の通りです。
1.湿気に強い!!
これまで取り扱ってきた押出法ポリスチレンフォーム(XPS [EXtruded PolyStyrene foam])と比較して、
透湿係数が半分以下(145ng/m2・s・Pa以下→55ng/m2・s・Pa以下)の商品であり、
結露によるカビの発生を抑制する効果が期待できます!
※㈱JSPさんのメーカーサイトリンクより引用しました。その他リンクはこちら。
・製品ページ:https://www.co-jsp.co.jp/product/kentiku/mirafoam_jyuutaku/
・カタログページ:https://www.co-jsp.co.jp/product/kentiku/mirafoam_jyuutaku/pdf/mirafoam_jyuutaku_01.pdf
・「アウンワークス」販売サイト:https://www.aunworks.jp/product/5248
かめがサーチした範囲では、
- 910mm×1820mmの大判サイズで
- 【スキン層あり】で
- ネット通販で一般消費者が手軽に購入できる製品は、
㈱JSPさんの【ミラフォーム® M2RS】の25mm厚の製品の一択となりました。
2.表面強度が高い!?
XPS断熱材は表面に触れると、ボロボロと削られて粉末が発生しやすため、
これまではOPPテープ(かめ俗称:おっぱっぴーテープ)を貼るなどして対策を行っておりました。
しかし、表面が【スキン層あり】の【ミラフォーム® M2RS】は、
多少触れただけではボロボロすることがない印象です♪
これまで愛用していた【スタイロエース-Ⅱ】(規格:XPS3bA。断熱性能は同等) でも、
強度は申し分なかったのですが、
「スキン層ありとなしのものがあるのなら、ありのものを選びたい。」
ということで、【スキン層あり】は「最強」の必要条件となりました(笑)
💡スキン層なしでしたら、【スタイロエース-Ⅱ】20mm厚が性能&コストパフォーマンスの面でオススメです💡
・デュポン・スタイロ(株)さんメーカーサイト:https://www.dupontstyro.co.jp/styrofoam/spec.php
3.落ち着きのある薄いエメラルドグリーン♪
かめは【スタイロエース-Ⅱ】のスカイブルーも好きですが、
【ミラフォーム® M2RS】の薄めのエメラルドグリーンもお気に入りです♪
4.日本メーカーの製品
かめが真剣に価格調査して選んだ一般的な石油化学製品が、日本メーカーの製品だったことに本当に感動しています!!!
Brilliant!!!!!
過去の断熱DIYで利用した断熱材を解体・回収して再利用しておりましたが、
思わずXPS断熱材を追加で大量手配してしまいましたよ(笑)
🔥心温まる出来事に、断熱DIYとサービス残業のやる気が一気に急上昇しました🔥
断熱DIY
1.床断熱する。
断熱以外のDIY記事ですでに登場していますが、
床断熱の目的であれば20mmの分厚いジョイントマットを利用するのが有効です。
当記事での詳細説明は省きますが、
優れた防音効果と断熱効果、表面加工による抗菌・撥水性が得られますので、
機能性を考えるとフローリングやビニール製の床に戻れなくなってしまいます(笑)
分厚い方がカットもしやすく、浮かび上がりにくい印象ですのでとてもきれいに仕上がります♪
オフホワイト色がなかなか白くて、目を凝らさないと表面加工の凸凹が見えません(笑)
2.壁に並べて採寸する。
長尺1,820mmのミラフォームを置いてみるとよく分かりますが、天井が低いので作業が楽で部屋も温まりやすいです。
【RC造内断熱DIYの最重要ポイント】として、
壁はまっすぐとか直角とか平行ではないので、いろんなところでしっかり採寸しておかないときれいに仕上がりません(笑)
3.切断する。
これがきれいにできれば、XPS断熱材を用いた断熱DIYが楽しくなること間違いなしです!
(奥義!ミラつるサンダーカット!!!)
(新技!ミラウィンドウカット!!!)
ツーバイフォーの長い木材を利用して、カッターの刃を押し当てながら切断すると、機械で切断したかのようなきれいな断面に仕上がります☆
※床まで刃が到達しないようにカッターの刃の長さと傾きを調整しながら深めの切れ込みを入れて、最後は材料を立てて一刀両断しています。
ただし、ツーバイフォーの木材は木の性質上、必ずしも正確な直線ではありませんので、
あらかじめ定規とシャープペンでマーキングした場所が切断できているか確認しながら進める必要があります。
長年スタイロフォームのカットに利用していたツーバイフォーの木材(左)がすっかり変色しておりますが、こっちの方が新しく購入したもの(右)よりまっすぐでした(笑)
何回もカッターで切断していると刃がつっかえるようになるため、美しい切断面を保つには黒色の鋭角刃をこまめに交換する必要があります。
4.並べてはめ込んでいく。
ミラフォーム® M2RSは軽くて強度もしっかりしているので、 ピッタリサイズでカットできれば、はめ込むだけで壁に固定できます。
ただし、サイズが合わないと反り返ったり脱落したりするため、はめ込む順番を考慮しながら、パズルのようにカットとはめ込みを繰り返し、最後は突っ張り棒で固定します。
部屋が小さいと固定に苦労しないので本当に楽です♪
5.【最難関】天井にはめ込んでいく。
天井は採寸がやりにくく、曲線を含む障害物も多いので、1枚ものの断熱材に正確に天井の形を落とし込んでいくのにとても苦労します…
また、扉の枠や洗面台が干渉して、大判サイズ2枚でのはめ込みは困難を極めましたので、ダイソーの【ダボ】を活用して分割・ジョイントしました。
(奥義!ミラかめローリングカット!!!)
部屋の中のエメラルドグリーンの範囲が広くなったことで、撮影時のカラーバランスが乱れてきました(笑)
重みで天井の中央部分の断熱材がたるんできますので、照明と断熱材の間の隙間は【不乾生のパテ】で埋めます。
デザイナーズ物件みたいにするために、ミラフォーム®の印字がある裏面を1枚盛り込んでみました♪
6.デザインテープを貼って完成!!!
100円ショップを何軒もはしごしてやっと見つけたのが、こちらのセリアのデザインテープです。
前回の脱衣所断熱では、雨具などの補修に用いられるダイソーのダクトテープを利用しておりましたが、
【ミラフォーム® M2RSのスキン層の効果によりテープがはがれにくい】
ことが期待されましたので、今回はテープ感が抑えられるデザインテープを選んでみました。
テープ貼りは、
【断熱材の裏側への水蒸気の侵入を予防するための処置】
であり、今回は平面上で断熱材を突き合わせている部分のみの貼り付けに留めました。
すべての作業が完了しました!!!
RC造賃貸マンションに…
【緑の洞窟】が!!!
感想
異なる物件での断熱DIYをスタートすると、かめの断熱記録が一定数増えていくのが嬉しいです♪
今回のポイントは、【スキン層あり】のXPS断熱材【ミラフォーム® M2RS】を導入したことで、防カビ性能が改善されたことです!!!
緑の洞窟の完成による温度&湿度の上昇を喜ぶ、つるさんたちが脱衣所の見学会に集まってきました(笑)
※写真はイメージですが、温湿度計は全て実物です。
一方で、
「前の脱衣所断熱DIYである【青の洞窟】より、暖かくないのでは?」
との声が挙がりました。
この原因は前回の借り上げ社宅物件では廊下が存在しないため、脱衣所の入り口が常に温められている状態にあったからだと考えています。
ゆえに次の断熱対象は、
【玄関扉】で決まりですね!!
<<余談>>
何度も写真に写っている洗濯機は、日本メーカーの製品ではございませんが、
【小容量モデルの洗濯機にインバーターが搭載された注目の省エネ製品】
であり、こちらの記事で紹介しています♪
※以下リンク先の価格.comの家電カテゴリ「洗濯機」において、「インバーター搭載」の条件をチェックすると、2024年1月時点では最安値となりました。
リンク先:価格.com – インバーター搭載の洗濯機 価格の安い順 (kakaku.com)
続編
第2弾の「玄関扉」断熱はこちら!!