借り上げ社宅の玄関扉断熱について

今回は【借り上げ社宅断熱シリーズ】の第5弾として、昔の社宅で実施した玄関扉断熱を再現します。

 

※過去の玄関扉断熱の記事は、こちらで紹介しています。

社宅の玄関扉断熱について

※【借り上げ社宅断熱シリーズ】の第4弾の記事はこちらで紹介しています。

借り上げ社宅のロフト空間を断熱しよう

 

玄関扉の断熱効果について

鉄製の玄関扉の断熱性が悪いため、断熱材で覆ってしまう発想は前回の記事と同様です。
※添付写真は前回の成果です。

 

ここで以下の想定で、現在の借り上げ社宅の玄関扉を断熱材で覆ったときにどれだけ暖かくなるか計算してみます。

 

<計算条件>

・室温Ti=15℃、外気温To=10℃で熱平衡状態にある。

・玄関扉(鉄製)の熱伝導率約Cd=83.5W/(m・K) [Wikipedia:熱伝導率より]

・玄関扉寸法幅Wd=852mm、高さHd=2015mm、厚みLd=35mm

・屋内の熱伝達率Ci=10W/(m²・K)、屋外の熱伝達率Co=50W/(m²・K) [いずれも想定]

・断熱材の熱伝導率約Cs=0.028W/(m・K) [選定材料は追って紹介]

・断熱材寸法幅Wd=852mm、高さHd=2015mm、厚みLd=20mm

 

単位時間当たりに現状の玄関扉から失われる熱量Wは、未知の温度Ti’およびTo’に関する以下の連立方程式を解くことで算出できます。

① W = Ci × Wd × Hd × ( Ti- Ti’ )

② W = Cd × Wd × Hd ÷ Ld × ( Ti’ – To’ )

③ W = Co × Wd × Hd × ( To’ – To )

 

 

計算結果:W = 71W

(ムムム!!意外と小さいぞ…)

 

計算すると分かるのですが、【外気との温度差】【熱伝達率】の想定によってかなり数値は変動します。

 

重要なのは、この玄関扉を断熱材で覆った場合の熱量W’です!!

 

 

計算結果:W’ = 10W

 

やりました!

しっかり61W相当の省エネが達成される見込みです!

冬の季節に常にこの省エネが達成された場合、約44kWh/月の節電、880円/月の節約となります!!
※電気料金は昼・夜1日平均で約20円/kWh想定。

 

すっかり寒くなってきましたので、今日から早速やりましょう!!

 

 

断熱材選定

今回も【借り上げ社宅断熱シリーズ】で毎回登場している、ハイグレードのスタイロフォームを利用します♪

 

押出発泡ポリスチレンフォーム「スタイロエース-Ⅱ」
[ダウ化工製:1,820mm×910mm×20mm 水色 熱伝導率0.028W/(m・K)]
メーカーサイトURL:https://www.dupontstyro.co.jp/styrofoam/spec.php

 

オンラインショップ キノウチさん(木野内化成産業(株))で、1ケース12枚でまとめ買いしたときの余りを使用しましたので、1枚あたり1,425円です。

熱伝導率0.036W/(m・K)のスタイロフォーム1Bが近所のホームセンターに売られていましたが、1枚定価1,440円の上に持ち運びも大変ですので、まとめ買いがオススメです!

 

 

断熱施工開始
1.採寸する。

今回の玄関扉は2m越えですので、スタイロフォームのジョイントが必要です。

 

 

2.カットする。

今回も、木材を当て木に利用してカッターナイフで直線のカットを行いました。

 

前回の玄関扉断熱をやっていた時の失敗として、

ピッタリ作りすぎて閉めるときにギチギチ音がする問題

が発生していましたので、2mm程余分にカットして様子を見ました。

 

 

3.ジョイントする。

スタイロフォームの側面にドリルで穴を開けて、100均の【ダボ】でジョイントします。

 

過去の玄関扉断熱の際に利用したスタイロフォーム1Bでは強度が弱いため、ダボを用いたジョイントはスタイロエース-Ⅱに変更したことで実現しました。

 

 

4.超強力マグネットを仕込む。【今回の改善点】

前回の玄関扉断熱を行ったときのもう一つの失敗として、

使っているうちにスタイロフォームがズレだして脱落することがありました…

 

今回は、スタイロフォームが扉にしっかりホールドされるようにダイソーで超強力マグネットを購入し、スタイロフォームの側面に切り欠いたポケットから4個のマグネットを仕込みました。

 

 

5.玄関扉にはめ込んで完成!!

前回の失敗の教訓とこれまで蓄積した断熱施工のノウハウにより、美しい断熱扉に仕上がりました♪

 

ドアクローザーと取っ手の間で少しきつめにカットしてはめ込むことで、スタイロフォームがしっかり扉にホールドされます。

 

下部に仕込んだマグネットの効果で、ジョイント部分もずれ落ちることなく張り付いています。

 

 

感想

前の社宅に引き続き、今回の借り上げ社宅でも玄関扉断熱を実施しましたが、

やはり、かなり暖かくなったことが実感できます!!

 

感覚的には室温1℃上昇の効果がありそうです!

 

 

ロフト断熱との相乗効果で、今年の冬の電気代がどれだけ削減できるかが楽しみです♪

 

 

続編

玄関扉断熱に続く【借り上げ社宅断熱シリーズ】の第6弾は、こちらの記事で紹介しています。

借り上げ社宅の脱衣所断熱について

【RC造賃貸マンション断熱シリーズ】の第2弾として、「玄関扉」の断熱を行っています。

RC造賃貸マンションの断熱DIY②~玄関扉~