借り上げ社宅のロフト空間を断熱しよう

去年の真冬はエアコンなしで過ごすことができた一方で、オイルヒーターを連続運転していたためあまりエコな状態ではありませんでした。

今回は【借り上げ社宅断熱シリーズ】の第4弾として、ロフト空間の断熱を行った結果を紹介します。

 

※前回の【借り上げ社宅断熱シリーズ】の第3弾はこちらの記事で紹介しています。

借り上げ社宅にエコ暖炉を作ろう

 

 

ロフト「空間」の断熱?

高天井へのあこがれをつるさん(管理人の一人)が持っていたこともあり、ロフト付きの借り上げ社宅に引っ越してきたのですが、温度コントロールが難しいことを肌で実感しました。

  • 空間が広いと空気を温めたり冷やしたりするのに必要な熱容量がUPする。
  • 外気に触れている壁の面積が広いと外気との熱交換による熱損失がUPする。
  • 温かい空気は上に昇っていくので、冬に居住空間を適切な温度に保つにはロフト空間を余分に温めなければならない

 

今回は、普段は誰もいない

【ロフトを空間ごと断熱】

することで、これらの3つのエネルギーロスを軽減することを目指します!

 

 

断熱材選定

ロフト空間の断熱に利用する断熱材は、【借り上げ社宅断熱シリーズ】で毎回登場している、ハイグレードのスタイロフォームです♪

 

押出発泡ポリスチレンフォーム「スタイロエース-Ⅱ」
[ダウ化工製:1,820mm×910mm×20mm 水色 熱伝導率0.028W/(m・K)]
メーカーサイトURL:https://www.dupontstyro.co.jp/styrofoam/spec.php

 

初回に購入した厚さ25mmのものは10枚使い切りましたので、今回もオンラインショップ キノウチさん(木野内化成産業(株))で、1ケース追加注文しました。

スタイロエース-Ⅱは十分な強度があることが前回分かりましたので、今回は最も薄い厚さ20mmのものに変更して、送料無料17,100円で12枚GETしました♪

 

この1ケースで購入したスタイロフォームは、

縦・横の長さが揃えられてカットされている

ことがポイントです。

 

縦1,820mm・横910mmとして販売されているスタイロフォームですが、実際はその数値を下回らないように長めの幅でカットされています。
(今回は縦1,822mm・横915mmでした。)

 

カット面はきれいな直線になっており、同じ寸法でカットされた断熱材を敷き詰めるだけで隙間なくきれいに仕上がるので、今回のように広い面を断熱する上ではとても便利に思いました!

 

 

断熱施工開始
1.採寸する。

今回の断熱範囲は斜めのカットが必要となるので、かなりの採寸・カッティング精度が要求されます。

 

また、高さ3m、幅2.4mの断熱面をサポートなしで壁紙とスタイロフォームの摩擦だけで保持する計画でしたので、しっかり壁に密着するように慎重に採寸は行いました。

 

結果として、扉付きでスタイロフォーム4枚を敷き詰めて壁にすることにしました。

 

…実際は考えながら進めたので、行き当たりばったりで最初の計画からはかなり変更しています(笑)

 

かめのこれまでの人生もこんな感じです(笑)

 

 

2.カットする。

今回も、木材を当て木に利用してカッターナイフで直線のカットを行いました。

 

慎重に採寸を行い、正確にカットしたボードを壁に押し当てた時に気が付いたのですが、

マンションの屋根側の壁は垂直ではありませんでした!!

 

これが経年によって発生したひずみなのか、工事屋さんの妥協で竣工時から存在していた施工不良なのか…

今回の件で、ピッタリ施工は常に現物合わせの微調整が必要だと思い知らされました。

再カットで微調整しても、突き合せた時にどうしても隙間ができますので、後でパテで埋めることにします!

 

 

3.ジョイントする。

スタイロフォームを積み重ねて断熱壁を作る方法として、最初は

【金属ステー+ボルト・ナット止め】によるジョイントを考えていました。

しかし、金属は熱を伝達する熱橋になり重量も重くなるため採用できずにいました…

 

そんな時、偶然ダイソーで出会った【ダボ】を利用することを思いつきました。

 

スタイロフォームの20mmの厚みの側面に100均ドリルで穴を開け、この【ダボ】を埋め込んでジョイントするアイデアです!

 

水平方向のズレはないのですが、引き抜き方向の保持力は弱かったので、いろんな方向からパズルみたいに差し込むのが良さそうです♪

 

スタイロエース-Ⅱに十分な強度があったことで、ジョイント部品の大幅なコスト削減につながったのです!!

Brilliant!!!

 

 

 

 

 

採寸・カッティングの努力の成果もあって、壁紙との摩擦力で自立したスタイロフォームの断熱壁ができあがりました。

 

積み重ね系ということで、断熱系で初の【かめの甲羅】にすることにしました♪

 

木材ジョイントのスタイロフォーム断熱壁 【かめの甲羅7号】

 

寄りかかると崩壊するような強度ですが、材料も出費も最小限に抑えている点が、かめのセンス的にはかなりGOODです!

 

※当サイトでのかめの努力の積み重ねの成果は、こちらの【かめの甲羅】タグで閲覧可能です。

 

 

4.テーピングする。

ダイソーの透明ビニルテープで、扉にする1枚のスタイロフォームの両面をテーピング保護します。

 

このテープは【借り上げ社宅断熱シリーズ】ではスタイロエース-Ⅱ同様に多用するので、今回まとめ買いしました♪
※幅50mm、長さ80mのテープでスタイロフォーム1枚分の両面がちょうどテーピングできます。

 

ここでふと…

小さい頃から使っていた透明のテープはみんな【セロハンテープ】だと思っていたかめですが、これは【OPPテープ】であることを認識しました。

※1948年からセロテープ®を製造しているニチバンさんのこちらのサイトに、セロハンテープとOPPテープの違いがまとめられています。
https://www.nichiban-cellotape.com/difference/

 

かめは最初ダイソーでOPPテープを見かけた時に、「小島よしおのおっぱっぴーテープ!?」かと思いました(笑)

Ocean Pacific Peaceではなく、Oriented PolyPropyleneの略なのですね!

 

話がそれましたが、OPPテープは安価で引っ張り強度にも優れているので、段ボールの梱包やDIYにピッタリです!

そして、「ビニルテープ」は塩化ビニルが原料のテープですので、これからは「OPPテープ」に訂正します!!
(補足:当サイトで「OPPテープ」と記載されていても、かめの頭の中ではもはや「おっぱっぴーテープ」です。)

 

 

5.スタイロフォームを扉化する。

100均で売られている蝶番を木ネジを利用してスタイロフォームに固定すれば、スタイロフォームが扉になります。

 

100均のネジ込みフックを使えば、取っ手も簡単に付けられます。

 

このままでは扉の開閉時に断熱壁がかなり揺れますので、過去に使用したテープたちの芯を集結させて、ロフトの手すりに立てかけるためのスペーサーとしました。

 

ロフトの開放感はなくなりましたが、見た目はなかなか悪くない出来栄えです♪

 

 

6.隙間を埋めて完成!!

借り上げ社宅では隙間を埋めるためにシリコンコーキングが使えないため、近所のホームセンターで見つけた、

【不乾生のパテ】で隙間を埋めることにしました。

 

不乾生であまりべたつくこともなく、それでいてしっかりくっつくので、空気の行き来を完全に遮るための最後仕上げにはピッタリです。

 

ロフト側から見てもきれいに仕上がりました♪

 

 

 

感想

12月の年末に断熱施工を行ったのですが、

最後にスタイロフォームの扉を閉め切った日から体感温度に変化が感じられました!

 

実際に温度を測ってみますと、リビングとロフトで2.5℃も差ができていたのです。

 

断熱壁を取り付ける前の温度は測っていませんが、

以前はリビングよりロフトの方が暖かかったとつるさんより聞いているので、相当な熱損失を省くことができたと言えます!

 

 

去年よりさらに暖かくなったことで、今年の冬はオイルヒーターもシーズヒーターも使わずに年が越せそうな勢いです♪

 

 

おまけ:TMEICマン

つるかめ家のロフトには、

TMEICマン(ティーマイクマン)のティッシュ箱が飾られています!!

※TMEICマンの公式紹介サイトはこちら。
https://www.tmeic.co.jp/tmeicman/profile/

 

会社で仕事中に営業さんにもらったものですが、一時期大変お世話になりましたので、今でも飾らせていただいております(笑)

 

 

ものづくりで世界のエネルギー問題に立ち向かいましょう!!

 

 

続編

ロフト断熱に続く【借り上げ社宅断熱シリーズ】の第5弾は、こちらの記事で紹介しています。

借り上げ社宅の玄関扉断熱について