借り上げ社宅のあらゆる窓を断熱材で塞いでみましたが、ロフト天井の壁面積が広いためか、真冬の寒さをエアコン(暖房)なしでのり切るには少し厳しいようです。
今回は【借り上げ社宅断熱シリーズ】の第3弾として、エコ暖炉を作って冬をのり切りることにしました!
※【借り上げ社宅断熱シリーズ】第1弾、第2弾である、窓断熱対応はこちらの記事で紹介しています。
暖炉とは
暖炉の概要をWikipediaさんから抜粋します。
※Wikipediaさんの『暖炉』検索結果はこちら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%96%E7%82%89
「耐火煉瓦や石材などを用いて室内の壁面などに作られた炉で、煙突で家屋の外部と直結している。炉内で薪や石炭を燃やし、その熱で室内を暖房する。」
「暖房効率が低く、薪を燃やして得られたエネルギーのうち90%は煙突から外部に放出される」
大昔の人は火を起こして外の寒さをしのいでいましたが、家の中でも火を起こせるように作られたのが『暖炉』ということですね。
暖炉内で火を起こすため、
- 耐火煉瓦や石材などの火に強い材料が使われており、断熱性能はあまり高くなく、
- 一酸化炭素・二酸化炭素などと一緒に熱も排気されてしまい、
現代においては暖房としての性能は低いと言えます。
現在最も普及している暖房の1つとして挙げられるエアコンは、部屋の気密性や断熱性を高め、冷媒の熱交換により外と屋内に温度差を発生させています。
このエアコンのエネルギーロスとしては、以下の点が考えられます。
- 発電所での電気の発電と送電時のロス
- 冷媒を圧縮するコンプレッサのロス
- 部屋中に空気を送り出すファンのロス
- 部屋の壁の断熱ロス
これらのロスは暖炉のロスと比べればわずかなものですが、
- 効率の低い古いエアコンを使って、
- 断熱材が使われていない部屋の空気全体を温める、
といった場合、電気エネルギーのロス(電気代も)が気になります。
今回かめが借り上げ社宅に移ってきた際に、エアコンの型式や壁の断熱状況をチェックしましたが、エアコンは古く、壁もコンクリートとの間に断熱材がありませんでしたので、かなりのロスが想定されます。
壁からどんどんエネルギーが失われるのはエコつるさんの希望ではないので、暖炉方式をかめなりに見直した、エコ暖炉を作ることにしました!
1.熱源となる【火】を【電気ヒーター】に変更
✔電気エネルギーを必要な場所で必要な分だけ熱エネルギーに変える【省エネ】
✔オイルを熱媒とする電気オイルヒーターを使うことで、熱風や電磁波(遠赤外線)が直接肌を刺激するのを抑える【つるさんに優しい】
2.【耐火材料】を【断熱樹脂材料】に変更
✔火がないため断熱重視の樹脂材料が利用できる【省エネ】
✔身近な材料でどんな場所でも手軽に構築できる【簡単】
断熱材で電熱器具を囲うことで、エネルギーを有効活用するアイデアです♪
特に、自動温度調節器(サーモスタット)がついている電気オイルヒーターや、出力が連続的に調整できる電気カーペットと組み合わせることで、エネルギー消費量を必要最小限に絞りたいと思います。
※かめは一応、エネルギー管理士ですので、エコつるさんに負けないくらいエコ意識は高いですよ!
材料集め
今回準備した材料は、
【電気オイルヒーター】、【電気カーペット】、【断熱材】【床断熱シート】の4つです。
1.電気オイルヒーター:ちょっとリッチなカタログギフトでGETしました♪
HEZ13/10K-B[日本ゼネラル・アプライド販売:ドイツ製]
※写真は、日本ゼネラル・アプライドさんのサイトに掲載されていた、ハンガー付きタイプのもの[HEZ13/10KBH]をご参考に抜粋。
2.電気カーペット:前の社宅から利用しているおしゃれカーペットです♪
DC-3DCA1[Panasonic製:700W 3畳相当 カーペット付]
3.断熱材:かめの中では定番となりつつあるスタイロフォームです♪
【借り上げ社宅断熱シリーズ】では断熱性能が高い「スタイロエース-Ⅱ」を利用しておりましたが、今回は家の中での断熱ということもあり、前の社宅の窓断熱で利用したアルミテープ張りのスタイロフォーム1Bを再利用します。
4.床断熱シート:ダイソーでポリスチレンボードを大人買いしました♪
よく100均で、表面にアルミ層がコーテイングされた「断熱シート」が売られておりますが、
・アルミは熱をよく伝える性質があり、
・断熱材料は厚いほど効果が高いため、
ほぼ厚みのないシートを床に密着させて敷いて使うにはあまり断熱効果がないのでは、と感じていました。
かといって分厚いスタイロフォームを電気カーペットの下に敷くと段差になりますので、価格的にも5mm厚の100均ポリスチレンボードに落ち着いたわけです(笑)
断面の発砲構造や触った印象としては、スタイロフォームには及ばないものの、一定の断熱効果が期待できそうです。
エコ暖炉を作ろう
今回暖炉にしようと思った場所は、
電子ピアノの架台です!
※前の社宅で作成した電子ピアノ架台は、こちらの記事で紹介しています。
つるさんは新しい社宅でも音量を絞って静かにピアノを楽しんでいたのですが、
ピアノを弾いているときに足が寒いよ~
と、かめえもんに相談がありました(笑)
検討の結果、自作の電子ピアノ架台はロフト行きとなりましたが、カウンターキッチンの小テーブルを利用して、電子ピアノ付きエコ暖炉を作ることにしました!
<作業手順>
1.フローリングをよく掃除してポリスチレンボードを床に敷き詰める。
面積を計算しながら安くなるようにボードを選んだところ、カラフルに仕上がりました(笑)
2.ボードの上に電気カーペットを敷く。
熱を無駄にしないためには、電気カーペットよりポリスチレンボードをやや大きめに設計するのがポイントです。
3.オイルヒーターを覆う断熱材をカットします。
始めは正面以外全て断熱材で覆う予定でしたが、借り上げ社宅のきれいな内装の見栄えが悪くなることをつるさんが心配して、アルミテープ貼りのスタイロフォームは2面に留めました(笑)
4.オイルヒーターを格納して完成!!
感想
断熱材で作成したエコ暖炉からは、オイルヒーターの温かな空気の対流が優しく流れてきて、
とても快適に感じられます!
エコの効果を数値的に確認することはできないものの、
・部屋が温まるのが速くなった
・エアコンをつけなくても、部屋が温かいと思えるようになった
といった、変化が感じられました。
おそらく、
部屋の中で特に寒くなりがちな、床板フローリングを今回の工事で広めに断熱したことが効果的だったとかめは考えています!
※床の上を樹脂マットで全て断熱する試みは、前の社宅でコルクマットを用いて実施しています。
今の借り上げ社宅のきれいなフローリングを全て隠すのは抵抗がありますので、将来のつるかめハウスで床下断熱を検討することにします♪
そういえば、先日お伺いしたタマホームさんの住宅展示場では、床板の裏側に断熱材がしっかり仕込んであって、フローリングでも温かかったですよ!
1月も終わりに近づきてきて、冬本番を迎えていますが、
エコ暖炉があればエアコンなしで冬を越せそうです!
続編
本件の続きとして、エコ暖炉を強化してエコ【暖路】を作りました。