つるさん(管理人)の記事にもありますが、銀座にあるビゴの店で買ったフランスパンが非常においしかったので、その栄養について調べてみようと思いました。
ちなみに今回購入した3種類のフランスパンのうち2つはライ麦も使用しておりますが、材料の大半を占める一般的な小麦粉に焦点を絞って考察してみたいと思います。
パンの種類や特徴については、お店のホームページに記載されています。
https://bigot-tokyo.co.jp/product.aspx
どれも美味しそうですね♪
こちらの記事でも、ビゴの店のフランスパンを紹介しておりますのでよろしければご覧ください。
<余談>
ビゴの店はマロニエゲート銀座2の地下2階にありますが、マロニエゲート銀座2&3のロゴマークがGmailのロゴマークに似ているような気がして、つるさんがだいぶそわそわしていました(笑)
フランスパンの栄養
食品の栄養を調べる際にかめがよく利用しているサイトから、栄養成分を抜粋します。
・カロリーSlism
http://calorie.slism.jp/101031/
様々な食品が登録されており、100gあたりの栄養価が簡単に計算できる点がとても使いやすいです。
かめが栄養管理に興味を持ったきっかけとなったバイブルである
「646食品成分表:一橋出版」
にもフランスパンが載っておりましたが、上記のサイトの方がより多くの種類のビタミンやミネラルが掲載されている点やアミノ酸や脂肪酸の含有量まで確認できる点で参考になります。
サイトは自分で調べようと思った情報しか得られない一方で、バイブルは
読み物として適当に眺めていると思いがけず有用な情報に出会えることもあるので面白いです。
フランスパン100gあたりの栄養成分(「カロリーSlism」サイトより抜粋)
○エネルギー 279kcal
①炭水化物 57.5g
②たんぱく質 9.4g
③脂質 1.3g
かめの頭の中ではカロリーとなる三大栄養素の摂取量については、次の量を目安にしています。
①炭水化物 ⇒体重÷200 [g]
②たんぱく質 ⇒体重÷1000 [g]※体重の単位をkgからgにすればOKです。
③脂質 ⇒体重÷1500 [g]
「 ①:②:③ = 5:1:2/3 」
かめの計算結果では、2100kcalとなります(計算すればかめのだいたいの体重が分かります)。
バランスをとろうと思ってもどれかがオーバーするので、ちょうどいいと考えています。
たんぱく質の摂取が食生活の課題と考えているので、比率は体重から数値が出しやすいたんぱく質を基準の1として、炭水化物が5倍、脂質が2/3倍(0.67倍)を超えないように注意します。
あくまで数値は、標準BMI(体格指数)の下端あたりを目標とするかめの考えによるものですので、各サイトで確認していただくのが良いと思います。
フランスパンの話に戻りますと、フランスパンは小麦粉と水と塩とイーストのみで作られているため、ほとんどが小麦粉の栄養成分となります。
三大栄養素のバランスを見てみますと
「 ①:②:③ = 6.12:1:0.14 」
となり、やや炭水化物が多いものの、脂肪が非常に少なくヘルシーな食品と言えます。
コンビ二やパン屋さんによく並べられている菓子パンの栄養成分を見ると、
「バター」「マーガリン」「植物油脂」が添加され脂肪のほうがたんぱく質より多くなっており、最近ではかめのパン離れが進んでおりました。
大好きなアンパン(マン)だけは唯一信頼を置いておりましたが、フランスパンも気兼ねなく楽しめそうです。
ただし、検討には続きがあります。
パン製品のおおくの割合を占める小麦粉のたんぱく質は、
アミノ酸スコアが40近くとなっておりそのまま食べただけでは40%程度のたんぱく質しか有効に活用されません
※アミノ酸スコアとたんぱく質の吸収の関連性については、正しく説明できる知識が今はありませんので別の機会に調査します)。
三大栄養素の比率を見直してみますと
「 ①:②:③ = 15.29:1:0.35 」
となり、炭水化物がかなり多いことが分かります。
小麦粉を主に使用した製品の栄養成分を気にされる場合は、
三大栄養素の表示をそのまま見てしまってはたんぱく質不足になります。
栄養面でフランスパンに合う食材
アミノ酸スコアが低い場合は、不足している必須アミノ酸を他の食材で補うことでたんぱく質が有効に活用されるようになります。
アミノ酸スコアの計算方法は今回は省きますが、添付の表の通り
フランスパンは必須アミノ酸の一種であるリシンが不足しております。
※計算に用いたフランスパンのアミノ酸は、「カロリーSlism」サイトの数値を利用。以下同様。
※計算に用いたアミノ酸評価パターンは、FAO(国際連合食糧農業機関)およびWHO(世界保健機関)にて公表されている数値(2007年、18歳以上)を利用。以下同様。
まずはチョコパンに使われているピュアココア(カカオ粉末)を見てみます。
こちらもリシンが不足しているため、組み合わせることによる効果があまり期待できません。
ちなみに、クルミやゴマなどの種子類も全般的にリシンが不足していることが分かりました。
次につるさんの大好きな納豆はどうでしょうか。
納豆はリシンの含有比率がアミノ酸評価パターンに対して148%となっており、
48%分は組み合わせによる補填効果が期待できます!
次にアンパン(マン)に使われている小豆はどうでしょうか。
こちらは納豆よりもさらにリシンに余裕がありますので、良い組み合わせと言えます。
さすがアンパン(マン)です。
ドラえもんがどら焼きを好んで摂取しているのにも納得です。
ただし、小豆あんには砂糖が多く含まれていますので、摂り過ぎた糖質は働いて消費しましょう♪
話がだいぶそれましたが、結局フランスパンに一番合う組み合わせは、
チーズ(乳製品)
という調査結果となりました!!
チーズのアミノ酸スコアは100ですが、最も含有比率が小さい含硫アミノ酸が、フランスパンには豊富に含まれています。
また、フランスパンはリシンの次にバリンの含有比率も小さめですが、チーズにバリンが豊富に含まれているためうまく相互に補い合っている組み合わせと言えます。
フランスパンとチーズは料理としても定番の組み合わせですが、
栄養面でも良く合うことが分かり非常に感動しました!!!
ちなみにかめは訳あって乳製品を控えております。
つるかめの家に常備してある肉類・魚類も調査しましたが、リシンに余裕がありますのでこちらも組み合わせとしては良好です。
どちらもロイシンとバリンが控えめなため、チーズが優勝という結果としました!
感想
フランスパンはそのままでもおいしいですが、アミノ酸スコアが100の高たんぱくな食材と組み合わせていただきたいと思います。
チーズは塩分や脂肪分が気になりますので、個人的にはよりヘルシーな小豆や大豆を組み合わせて、
最強のかめを目指したいと思います♪
おいしさよりも健康を重視する方へ
フランスパンはおいしいですが、アミノ酸スコアのバランスや塩分の過剰摂取に気を遣わなければなりません。
つるかめ家では炭水化物系の主食として、より健康的な「そば」と「ふすま」と「プンパーニッケル」に注目しておりますので、気になる方はぜひご覧ください♪