マイスター・ジンガーが生きたのはどんな時代?

オペラ『ニュールンベルクのマイスタージンガー』のストーリーが大好きで、マイスタージンガーについてもっと知りたいと思い、彼らの生きた時代について調べました!

マイスタージンガーたちが活躍したのは中世ヨーロッパの最後の100年から近代前期の100年頃です。

中世ヨーロッパは5世紀から15世紀と1,000年に及ぶ時代なので、とてもじゃないけれど、全部を把握することは出来ません。

そこで、今回は、マイスタージンガーが登場した時代、つまりヨーロッパ中世最後の100年に焦点を当ててみていきます!

この頃の特筆すべき特徴が自由帝国都市の誕生です。

自由帝国都市は、皇帝直属の支配下にあり、かつて一般的だった領主や聖職者からの支配を受けない自由な都市です。また、自治権も与えられ、代表者が帝国議会に参加することが出来ました。

そういった自由な風土の中で生み出されたのが、手工業者や商人たちによる徒弟制度やギルド(商業組合)そして、マイスタージンガーだったのです。

オペラ『ニュールンベルクのマイスタージンガー』第一幕の前奏曲

指揮をしているのは、ヴェニス出身でドイツで作曲家として活躍したジュゼッペ・シノーポリさん。ドレスデン歌劇場(ゼンパー・オーパー)の音楽監督就任予定の年の前年2001年に54歳の若さで亡くなりました。

実は、オペラの前奏曲という形式を導入したのもこのオペラの作者であるリヒャルト・ワーグナーだったんです。

これまでははオペラの幕開けの時に演奏される曲といったら、序曲(overture,オーバーチュア)でした。序曲は、オペラの内容全体を暗示するような音楽という位置づけで、第一幕の幕開けとの繋がりがありません。ワーグナーは、幕開けの場面と無関係の音楽を流すのは時間の無駄だということで、廃止したのです。

さすが世界のワーグナー、切れ者ですね♡※

※つるはワーグナーのファンではありません。

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ワーグナー「ニュールンベルクのマイスタージンガー」