グルック「精霊の踊り」

今日は、グルックのオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」の第二幕に登場する「精霊の踊り」(編曲版:「メロディ」)を聴きました。
美しい旋律が、平和な世界を奏でます♪

精霊の踊り」は、グルック(1714~1787)の代表作として知られています。後にクライスラーがヴァイオリンに編曲し、「メロディ」というタイトルをつけました。

オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」(1762)の第二幕、天国でオルフェオがエウリディーチェを発見する時にエウリディーチェの周りにいる精霊たちが平和を讃えて踊っている場面に歌われます。

作曲者のグルックはイタリアでデビューしたドイツ出身の作曲家です。

デビュー作ではハプスブルク家の皇室詩人として名高いメタスタージオが台本を手掛けたそうです。(メタスタージオについては記事末尾のリンク参照

モンテヴェルディの「オルフェオ」(1607年)が5幕のオペラなのに対して、グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」(1762)は、メタスタージオの台本形式(オペラを3幕に分け、各幕における場面の数を均等にした)に倣い、3幕のオペラになっています。

モンテヴェルディは、ヴェニスで活躍したオペラ作曲家。「オルフェオ」は、モンテヴェルディにとって初のオペラ作品。最終幕におけるオルフェオとエウリディーチェの結ばれ方が、モンテヴェルディのものは、太陽の神によって二人そろって天国へ送られるのに対して、グルックの方は、愛の神によって地上で結ばれる。

メタスタージオの台本形式の詳細はこちら↓

オーストリアとナポリのオペラ(1731~1770)