社宅のお風呂場の壁断熱について

社宅のお風呂場の寒さは、床断熱とバスタブ断熱によってだいぶ改善されましたが、壁のコンクリートから伝わってくる冷気を防がなければ根本的な解決にはなりません。

 

お風呂場の大規模断熱工事

の第3回目(最終回)となる今回の壁断熱によって、ようやくかめが考案した断熱工事の全てが完了します!!

 

第1回目と2回目の断熱工事の記事はこちらで確認できます。

社宅のお風呂場の床断熱について

社宅のお風呂場のバスタブ断熱について

 

材料選定

断熱工事で使用する材料は、全てこれまでの工事で使用してきた材料です。

 

材料①発泡ポリエチレン

・TPES-1010W[TRUSCO製:ソフトタイプ 1m×1m×1cm 白色]
https://www.orange-book.com/ja/c/products/index.html?itemCd=TPES1010W+++++++++++++++++++++3100&q=TPES-1010W

 

 

今回は、

お風呂場の全ての面を断熱する

上で、断熱材の枚数が多く必要であったため、コストを抑える目的でソフトタイプの発泡ポリエチレンを選定し、楽天市場の買い回りマラソンの時期にまとめ買いしました♪

なお、数枚で買ったときにはあまり気になりませんでしたが、

作りたての発泡ポリエチレンは独特のにおいがしますので、

大量に買った場合は、においがしばらく残留しても問題ない部屋や倉庫を準備して、数日は換気することをオススメします。

 

材料②シリコンコーク
#59084[ボンド製:防カビ材入り、透明]
http://www.bond.co.jp/bond/detail/001565002235/

 

 

前回は床材料と同じお店で購入することで送料無料としましたが、20本以上のまとめ買いができれば今回のお店のほうが単価が安くなります。

 

材料③発泡ポリエチレン
・TPEH-1010W[TRUSCO製:ハードタイプ 1m×1m×1cm 白色]
https://www.orange-book.com/ja/c/products/index.html?itemCd=TPEH1010W+++++++++++++++++++++3100&q=TPEH-1010W

 

 

床断熱の強化のために、お風呂場の敷きマットとして利用しました。

お風呂場マットで千円越えはなかなかリッチですが、

1cmでも断熱性能は文句なしですので、とことん断熱するには最適です。

 

材料④押出発泡ポリスチレンフォーム(画像はメーカーサイトより切り抜き)
・スタイロフォーム1B[ダウ化工製:1.82m×0.91m×2cm 水色]
https://www.dowkakoh.co.jp/styrofoam/feature.html

 

こちらは特に寒さが気になる窓ガラス用の選定となります。(近所のホームセンターで購入しました。)

ただし、お風呂場の水気や繰り返しの取り外しに耐えられるか心配でしたので、アルミテープで補強することにしました。

 

かめがよくDIYで使う3種類の断熱材の違いは、こちらの記事で詳細に比較しています。

社宅断熱DIYでよく使う断熱材を比較【XPS・EPE・EVA】

 

材料⑤スーパーアルミテープ
SAVH[共同技研化学製:幅50mm×長さ20m、粘着直13N/10mm、防水気密用]

 

 

こちらも断熱材と同じお店で必要な分を購入し、送料無料としました。

 

工事に必要な道具としては、カッター(太・細)、メジャー、へら、鉛筆、下敷き、扇風機を使用しました。

かめは、1mの長さを超える断熱材の測長とマーキングを100円ショップのメジャーと下敷き・鉛筆のみで行いましたが、直線を引いたり垂直を出したりする上で必要な道具は揃えておくことをオススメします。

直線のカットに関してもメジャーと下敷きで実施しましたが、長めの定規を用意しておくのが良いと思います。

また、カッターの刃が使い方によってはすぐ悪くなりますので、お風呂場での現場調整用には太いカッターを使用し、切断場では細いカッターに切れ味が良い刃を入れて使用しました。

切れ味が悪いカッターの歯をそのまま使用していると、断面の仕上がりが悪くなり隙間ができやすくなりますのでこまめに刃を替えるのが良いでしょう。

 

壁断熱施工

まず始めに床断熱・バスタブ断熱する前の写真を掲載しておきます。

 

寒かったこのお風呂場がどんな風に変貌するかが楽しみですね~♪

 

断熱工事のやり方は非常に単純です。

①測長 ⇒ ②断熱材カット ⇒ ③シリコンで壁に貼り付け ⇒ ④シリコンで境界を穴埋め

①~④をひたすら繰り返して天井を含む全ての面に断熱材を貼り付けます。

平日の残業が厳しかったため、かめは土日をほぼ断熱工事に当てていましたが、それでも

2ヶ月以上はかかりましたのでご注意ください。

 

なんといっても一番時間がかかるのが、②のカットの時間です。

今回は前回のリビングの壁断熱の反省を活かして、12cm角→20cm角にカット幅を変更しましたが、それでも

もっと大きめにカットすればよかったと後悔しました。

 

小さくカットしたものは複雑な壁の形状に合わせて敷き詰める上で便利ですが、以下の点で大きくカットしたほうがメリットがあります。

1.正確な寸法でカットするのは意外と時間がかかる。

2.カットした境界面にはシリコンを詰める必要があり、カット箇所が多いほどシリコンの必要量が増える。

3.シリコンは断熱材より断熱性能が低いため、カットの境界面は少ないほうが良い。

 

非常に時間はかかりましたが、カットした断熱材を積み上げて天井まで到達したときは楽しかったです(笑)

 

シリコン1本分使いきれるだけの断熱材の準備が完了すれば、いつでも貼り付け工事に移ることができます。

かめは黙々とカットを進めて天井まで積み上げましたが、気分転換に貼り付け工事を織り交ぜて進めるのが良いと思います。

 

断熱材の貼り付けは低いところから始めて、順々に上に敷き詰めていきました。

 

この貼り付け工事も、なかなか大変な作業ですが、

いつでも中断できるところが利点としてあげられます。

途中で挫折して壁が中途半端な状態で残ってしまっても、防水シリコン処理がしっかりできていれば、次回始めるときにシリコン部分を切り取って再開することができます。

※再開しなくてもやった分だけ断熱性能がUPします(笑)

工事屋さんに依頼すると何日もお風呂場が使えなくなりそうですが、DIYならではの利点ですね♪

 

貼り付ける上でのポイントを以下にまとめておきます。

1.断熱材がやわらかいため、無理に隣の断熱材へ押し付けずに垂直方向に力を加える。

2.断熱材と断熱材の境界線は、ある1面の断熱材を全て敷き詰め終わった後にまとめて隙間を埋める。

3.特に水がかかりやすいところは、シリコンを多めに塗っておき、へらで形を整える。

ちょっとした凸凹でもカビが生える原因となりますので、表面をきれいに整えることが大切です。

4.へらを使用し、表面にはみ出したシリコンを伸ばさずにすくい取る。

→シリコンの部分は断熱材の裏側のコンクリートから冷気を伝えるため、隙間を埋める分だけあればあとは余分です。

最後に天井部分の断熱材を貼り付けます。

 

後半からは1面に対してほぼ1枚ものの断熱材をそのまま貼り付けていますが、後で浮き上がることが懸念されるため、網の目状にシリコンをたっぷり塗っておきます。

最後に断熱材の境界線や角の部分をシリコンで整えて壁断熱は完了です!!

 

窓ガラス・換気扇の断熱

お風呂場の窓ガラスにはリビングの窓ガラスの断熱で使用した材料④の断熱材を使用しました。

コンクリートの部分よりさらに冷え込みますので、材料④を2重にして100円ショップの針金で仮止めしました。

形が整ったところで、材料⑤のアルミテープを断熱材の表裏に隙間なく貼り付けていきます。

 

このとき、

断熱材の側面もアルミテープで巻き巻きにすると、側面のアルミテープを伝って裏面の冷気が熱伝導する

ため、側面だけは100円ショップで購入した幅のあるビニルテープで仕上げました。

また、壁に敷き詰めた材料①の断熱材との隙間が極力ないことが望ましいため、

窓枠のサイズと断熱材の寸法をよく確認しながらサイズ決定することがポイントです。

 

お風呂場やトイレなどの小さな窓ガラスは、築47年の社宅に限らず断熱対策されていない物件も多いかと思います。

お風呂場に限らず、窓が寒いと感じた場合には非常に有効な断熱方法ですのでぜひお試しください♪

 

次に、夏場の湿気対策に重宝する換気扇も、冬場には熱気が逃げていく通り道となりますので断熱処置をします。

こちらは換気扇を毎日使用するため、取り外しがしやすいように、やわらかい材料①を整形してカバーを作成しました。

 

温かい空気は上のほうに昇っていく性質がありますので、

換気扇の断熱工事は非常に有効だったと思っています。

 

工事完了報告

工事完了後のお風呂場の様子を見ていきましょう♪

 

まず、工事の冒頭で貼り付けた入り口の写真との比較です!

全然様子が違いますね!!

 

寒さの原因となっていた、タイルや塗装コンクリート壁の面影はもはやありませんね♪

手で壁を触ったときの温もりが全然違うんですよ!

※熱をほとんど奪わないので、すぐに自分の体温と同等の温度を感じることになります。

 

次に窓ガラス周りです。

 

換気扇や窓ガラスには取り外し可能な断熱材がはめ込んでありますので、断熱の面でも換気の面でも◎です。

 

見た目からは分かりませんが、第2回目の工事で壁より分厚い断熱材がバスタブに埋め込まれているため、下からの冷気は完全ブロックですね!

 

バスタブ以外の足元周りの壁も断熱材でビッチリです!

 

発泡複層ビニル床シートの上に、さらにハードタイプの発泡ポリエチレンの断熱材をそのまま敷いて利用しているので、

体を洗っている間に足を伝わる冷気はほとんど感じられなくなります!

※表面加工がされていない発泡ポリエチレンはカビの発生が懸念されるため、乾かせるように床に貼り付けませんでした。

 

極めつけは、扉なのか分からなくなるほど壁に同化してしまったガラス扉です(笑)

 

クッション性の高いソフトタイプの断熱材を隙間なく敷き詰めたことで、扉を閉めたときの

気密性が向上し予想以上の断熱効果が得られたと感じています。

※逆に脱衣所との温度差が大きくなりすぎて、ヒートショックが起こりそうな感じです。

 

最後に、天井です。

 

元々あった温水配管の断熱が白色塗装のため、白一色に整ったモダンなお風呂場に仕上がりました♪

 

リビングではさすがに天井まで断熱はしませんでしたが、温かい空気は上の方に昇っていきますので、

蒸気が発生するお風呂場では、特に天井断熱の効果が高かったのではないかと考えています。

 

感想

徹底的にお風呂場を断熱した結果…

 

お風呂場が社宅の中で一番温かい部屋になりました!!!

 

かめはシャワーのお湯が熱くなるまでの時間でバスタブを掃除するのですが、

真冬のお風呂場で服を着てなくても体温だけで温かくなります!

※温度の感じ方には個人差がありますのでご注意ください。

 

かめは大変な工事が完了したことで異常にヒートアップしていますので、つるさんに確認してもらいましょう(笑)

 

試しにつるさんにお風呂に入ってもらったところ、

つるさんが十分に温まってお風呂から帰ってくる時間が半分くらいに短縮されました!!
エコですね!!!

※時間の感じ方には個人差がありますのでご注意ください。

 

つるさんが非常に喜んでくれましたので、厳しい残業と重なって辛かった日々が今では良い思い出となっております。

これで転勤の際に大家さんにどんなお叱りを受けても後悔はしないですね♪

 

ちなみに、社宅の家賃は月1万円程度です。

また、今回の3回にわたる「お風呂場の大規模断熱工事」にかかったコストは、

約7万円(材料費:楽天市場まとめ買い)と全型焼きのり900枚程度(かめ工賃:3ヶ月分)です。

社宅のお風呂場の寒さにつるさんが耐えられなくなって、月5万円のアパートに引っ越すよりもだいぶ節約になりました♪

 

かめも大満足の工事結果でした!!

 

続編

引っ越し先の借り上げ社宅のお風呂場では、ユニットバスの断熱施工に挑戦しました。

借り上げ社宅のユニットバス外断熱に挑戦?!