【読書記録】小論文これだけ!応用編

つるかめ家で繰り広げられている【英語でディベート】ですが、大学受験で多くの高校生を悩ませる小論文と通じる部分が多いので、本日は『小論文これだけ!応用編』樋口裕一・著の紹介をします!

以前アメリカ人ネイティブの先生から習った(英検1級対策にもあった)エッセイは、全体を【導入】【本論】【結論】の3つのパーツに分けるというものでしたが、日本人が受験対策で勉強する「小論文」の型は少し異なるようです。

その違いについては、最後に少し触れるとして、ここでは、本書の内容をまとめておきたいと思います。

<小論文の書き方>
・段落は4つ。
・文体は設問に応じて柔軟に対応する。手紙の形式をとるものもある。
・第一段落に「問題提起」(全体の1割)、第二段落に「意見掲示」(全体の3~4割)、第三段落に「展開」(全体の4~5割)、第四段落に「結論」(全体の1割)。

<書き方の詳細>
・課題文がある場合は、第一段落の「問題提起」で課題文と小論文の内容の関係性を示す。例えば「課題文では○○は××だと語られているが、本当だろうか」「課題文の筆者は○○と主張しているがそれは正しいか」など。
・第一段落は、設問タイプに応じて、言い方を工夫する必要がある。自分の意見を求められているのなら、「私は~と考えるが、それが正しいかどうかを検証してみよう」などと書く。
・第二段落「意見掲示」では【自分の立場】を示す。
・第二段落では、「確かに~という意見もあるが‥がよい」と書くことで、視野の広さをアピールすれば良く、第一段落のように、設問によって柔軟に対応する必要は特に無い。
・第二段落は、第三段落で書くことを予告することくらいに留めておくことで、ネタ切れを防げる。
・第三段落に「展開」。全体の4~5割。第二段落で示した意見の根拠や対策を書くが、説得させるだけの十分な内容を書くためには1.2個に絞るのがベスト。
・第四段落に「結論」。第二段落で示した、【自分の立場】を再び確認する。

<アメリカのエッセイとの違い>
英語のアカデミックライティングでは、小論文の第一段落「問題提起」と第二段落「意見掲示」の合体バージョンで、第三段落「展開部」のウェイトが少し大きい、ということが分かりました。

具体的には、小論文では、展開部の論点は1.2点に絞るのがベストですが、エッセイでは2.3点が一般的です。

<本書全体を通しての感想>
応用編とありますが、基礎編を飛ばして読んでも問題ありませんでしたし、文字も大きく、二色刷りで、読みやすい本でした!

筆者の樋口裕一さんは、作文・小論文の専門塾の塾長さんということで、小論文に関する著書が結構あるのですが、その他にもクラシック音楽の趣味をお持ちのようで、同じ日に偶然見つけた「笑えるクラシック」という本も借りました♪