1842年から1871年は、オペラの世界で「ヴェルディの時代」と呼ばれる。
ヴェルディは「アイーダ」「ファルスタッフ「リゴレット」など人間に対する深い洞察が加わったオペラ作品を多く残したオペラ作曲家です。
ヴェルディはイタリア北部パルマ出身のオペラ作曲家です。
<参考地図>
自ら作曲したオペラでスカラ座デビューします。
しかし、その後妻子の死で絶望のどん底へ。
彼が再び音楽活動に復帰するきっかけとなったのが、旧約聖書から題材を取った「ナブコドノゾル」。
1842年、ヴェルディは「ナブコドノゾル」で脚光を浴び、時の人となります。翌年、愛国的題材として知られる「第一回十字軍のロンバルディーア人」が成功して以来、愛国的題材のオペラを立て続けに手掛け、成功しました。
ちなみにイタリアではこの時、ナポレオン失脚を背景に愛国的風潮が高まっていたそうです。
ヴェルディは、これまで歌手と歌唱に依存していたイタリア・オペラから心機一転、ドラマを重視したと言われます。例えば、「マクベス」。ベルディは、主人公マクベスの悲劇的な結末や奇怪にあふれた展開に魅力を感じ、その雰囲気を出すべく、歌手たちに歌唱法をはじめ多くを要求した。
マクベスを書いたのは、イギリスの劇作家シェイクスピアで、ヴェルディはこの劇作家にいち早く注目しており、「リア王」も検討したことがある。(「マクベス」「リア王」「オセロ」「ハムレット」でシェイクスピアの四大悲劇と呼ばれる。)
ヴェルディは、イタリア人でありながら、今では世界が誇るオペラ作曲家です。その証拠として、クラシックの権威であるウィーン・フィルは、ザルツブルク音楽祭やブレゲンツ音楽祭で毎年のように、ヴェルディの作品を上演します。
今年(2019年の)ブレゲンツ音楽祭の湖上舞台での演目にヴェルディのリゴレットがリストアップされてました!
ブレゲンツ音楽祭についてはこちら↓