本ブログではつるの音楽飛行と題して、音楽をテーマとした旅情報をお届けします!
つるの音楽飛行の第二回目はドイツ南東部の2州5都市です。
ドイツと言えば、ヨーロッパの中でも最もオペラ文化が栄えた国なので、オペラ鑑賞をするのがつるの夢です!!
まずは国の基本情報と地図を示すしておきます。
<ドイツ基本情報>
人口:約8,289万人
面積:35.7万平方キロメートル(日本の約94%)
首都:ベルリン
国境:9か国と接する(下記地図を参照)
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最初の着陸地が、ザクセン州最大の都市、ライプツィヒです。
ベルリンから鉄道で行った場合、1時間15分程で到着します。
ライプツィヒには、フェリックス・メンデルスゾーン(1809.2.3~1847.11.4)が1843年に設立した、ドイツで初めての音楽学校フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学があります。(滝廉太郎やグリーグももここで学んだ)
メンデルスゾーンは、自ら王に学校建設を訴え、資金援助を願うなど、ライプツィヒを音楽の中心地にしようと奔走した、ということを知り、つるは非常に心を動かされました♡
また、メンデルスゾーンが、楽長として1835年頃(26歳)から活躍したライプツィヒ・ゲヴァントハウス歌劇場があります。1743年設立の歴史ある歌劇場ですが、メンデルスゾーンの時代は、歴史的にも黄金期であったようです。
さらに、ライプツィヒは、18世紀前期に活躍したヨハン・セバスチャン・バッハがトーマス教会の指導者として活躍した場所でもあります。
また、コーヒー文化発祥の地としても知られ、1720年創業の「カフェ・バウム(Coffee Baum)」はドイツ最古のカフェとされています。
バッハやシューマン、森鴎外もよく通っていたそうです。ゲーテやナポレオンも訪れたようです。
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2番目の到着地は、ドレスデンです。
ドレスデンはザクセン州の州都です。
ライプツィヒから鉄道で1時間15分程の時間の場所です。
ここでは、「ドレスデン州立歌劇場 ゼンパーオーパー」を紹介します♪
1817年から9年間はカール・マリア・フォン・ウェーバー(1786~1826)が指揮をしていました。そして、ウェーバーを尊敬していたと言われている、ザクセン出身の音楽家リヒャルト・ワーグナー(1813~1883)が1843年から1849年にかけて、指揮をしていました。
ちなみに、実際には、第二次世界大戦で爆撃を受け、再建されているため、ウェーバーやワーグナーが使っていたのは、現存しない建物です。
ドレスデンでは、その昔、アウグスト選帝侯(ポーランド王)が建築と美術を発展させたため、他にも「ツヴィンガー宮殿(1694年建造)」「陶磁器のマイセン」など、芸術文化が花開きました。
※参考文献はキャロル・プランタムラ著「ヨーロッパ オペラの旅」
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3番目の都市は、バイエルン州北部の都市バイロイトです。
ドレスデンから鉄道で1時間30分程の時間です。
バイロイトには、バイロイト祝祭劇場(別称:リヒャルト・ワーグナー祝祭劇場)があります。
ワーグナー自身が自作を演奏する目的で建てた劇場で、1876年以来、毎年音楽祭が開かれています!
目玉作品は「ニーベルングの指環」で、この劇場で最初に演奏された作品でもあります。
音楽監督は代々ワーグナーの子孫が任命されています。
第一次大戦中も、ナチスの統制下で衰退。この衰退がきっかけで生まれたのがスイスの「ルッツェルン音楽祭」
詳しい内容はこちら↓↓
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4番目の都市が、続けて同じくバイエルン州ニュールンベルクです。
ニュールンベルクは、バイロイトから鉄道でちょうど2時間程の時間です。
ここは、ニュールンベルクのマイスタージンガーの舞台です。
このオペラはワーグナー自身が筋書きを考えましたが、実話に忠実であるという特徴がありますので、とても勉強になります。
詳しい内容はこちら↓↓↓
第二次世界大戦で荒廃しますが、その後、復興努力により、中世の世界が見事に再現されました!クリスマス・マーケットでも有名です。
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5 番目(最後)の都市は、。バイエルン州最大の都市ミュンヘンです。
ニュールンベルクからは、鉄道で1~2時間程の時間です。
ここには「バイエルン国立歌劇場」ほか、数多くの劇場があります。
また、ミュンヘン音楽演劇大学は歴史のある国立大学です。
ミュンヘンは、中世の詩人であり、マイスタージンガー※だった、ハンス・ザックスゆかりの地でもあります。
※上記、オペラ「ニュールンベルクのマイスタージンガー」の登場人物の一人のモデルとなったと言われている詩人。
音楽の魅力あふれる南東ドイツ、その伝統を永遠に残してもらいたいです♪