芸術と古代ギリシャの学者たち

ピタゴラスは紀元前6世紀頃に生きたギリシャ人で、数学者で成り立つ友愛結社を結成し、万物は数学で成り立つという思想に基づき、あらゆる事柄を数学で読み解こうとしました。

そんなピタゴラスは、鍛冶屋で聞いた金槌の音にインスピレーションを受けて、弦楽器における弦の長さと振動の関係まで研究したそうです!

<ギリシャのアテネにあるパルテノン神殿>

ピタゴラスが生きていた時代より2世紀分ほど遡ると、エジプトに数学者兼天文学者であるギリシャ人、エウクレイデスがいました。

エウクレイデスの功績のひとつに幾何学の研究があります。幾何学といえば、芸術に関心がある方なら、幾何学模様≒アラベスクが思い浮かびませんか?

ドビュッシーの楽曲「アラベスク」についてはこちら↓

ドビュッシー「アラベスク」

アラベスクが見られるのは、イスラーム文化に由来する物や場所、建物が多いと思いますが、元々は古代エジプトで研究されていたものなのです。

この研究結果をイスラームの黄金期(8世紀中期~13世紀中期)に、イスラームの学者たちが吸収し、アラビア語に翻訳して、イスラーム人も研究するようになりました。

モスクを訪れる機会があったら、幾何学模様を探してみようと思います!