カマンベール・ド・ノルマンディのお話

カマンベールチーズの生みの親「カマンベール・ド・ノルマンディ」は
フランスのノルマンディーで作られているチーズです!

カマンベール・ド・ノルマンディはEUの厳しい品質評価制度PDO(Protected Designation Origin)にも認定されています
以前スティルトン・チーズの紹介ページで、PDOについては名前だけ紹介していますが、今回はPDOに焦点を絞って説明したいなと思います!!

まず、PDOの目的は、特定の農業製品の原産地を指定することで、その地域の産業を守ることです

世界貿易が発展している今日、偽造製品との競争にさらされています
海外からの偽造製品から身を守るためには、高い関税をかけることが、第一に思い浮かぶと思います

確かに関税をかけるのもありですが、高い関税は自由貿易を阻害します
自由貿易は国際経済発展の要ですから
多くの人はそれを望みません

品質認証による原産地保護は、その点、認証を品質の高さの印であると判断する消費者によって原産地の産業を保護する仕組みなので、海外製品に対して高い関税を導入する必要がなくなります

https://www.routedesfromagesdenormandie.fr/actu/

上記HPには、カマンベール・ド・ノルマンディなどの乳製品がPDOを取得した場合、どのような商品であるといえるのか、が3点にまとめられています

1.生垣に囲まれた農場であること
2.ノルマンディーで放牧して育てられた牛であること
3.搾乳からパッケージングまで、一貫して決められたプロセスで作られていること

1番で生垣について書かれているのは、面白いですね
つまり、多種のウシとの自由な交配がされない環境であることがポイントなのだと思います!

2番の放牧は、日本でも北海道・岩手・九州の一部の地域で行われているようですが、やはりメジャーではないようです

3番目のプロセスの話は簡単なようで難しいのかもしれません
何世代にも渡って続いている製品は、作り手の考え方でいくらでも方法を変えたくなってしまいそうです!つるには出来ない仕事だと思いました!

☞まとめ
国際貿易を阻害せずに、自国の産業を守ろうとする取り組みが素晴らしいと思いましたよ!