社宅の窓断熱について

社宅の玄関扉に引き続き、窓断熱を実施しました。

窓は引き戸タイプですので、玄関扉とは違って貼り付けずに取り外せる方法を検討しました。

 

材料選定

窓ガラスの熱伝導率は1W/(m・K)、容積比熱は2.2J/(cm³・K)ですので、熱特性としてはコンクリートに似ています。

※各数値は材料の組成によって変動しますので、参考程度としていただければ幸いです。

 

一方で、ガラスの使用箇所の材料の厚みが薄いため

コンクリート壁以上に断熱対策が必要な箇所と言えます。

 

ひとまず今回も、これまで使用してきた厚さ2cmの押出発泡ポリスチレンフォームを使用しました。

 

材料①押出発泡ポリスチレンフォーム(画像はメーカーサイトから切り抜き)
・スタイロフォーム1B[ダウ化工製:1.82m×0.91m×2cm 水色]
メーカーサイトURL:https://www.dowkakoh.co.jp/styrofoam/feature.html

 

窓ガラスにはめ込んでも取り外して使用できるように、お風呂場での窓断熱同様にこの断熱材にアルミテープを巻いて補強します。

 

材料② アルミテープ
[古藤工業製:幅50mm×長さ50m×厚さ0.08mm、つや無し/有り]
<補足>厚さ0.08mmでも十分な強度があります。つや無し/有りはお好みで選びます。
メーカーサイトURL:http://www.furuto.co.jp/products/specialtape/aluminum.html

 

 

アルミテープは紫外線やブルーライト、可視光線全般を反射しますので、外傷保護の他に紫外線による断熱材の劣化の保護の目的で使用しました。

 

材料③として、お風呂場の壁断熱で使用した、アルミテープの側面を固定する100円ショップのビニルテープも用意します。

 

また、はめ込みの際のホールド力と気密性を高めるために、窓枠の内側1周分の長さの「すきまテープ」を100円ショップで購入しました(材料④)。

 

選定した断熱材を2枚重ねてもはめ込める幅があるすきまテープが理想ですが、ない場合は断熱材の厚さと同じ幅のすきまテープを2周分の長さで準備します。

 

はめ込み式窓断熱材の作り方
1.スタイロフォームを窓枠のサイズにカットします。

高さが1820mmまでの窓が限界です

それ以上大きい場合は、断熱材を継ぎ足しする方法を考える必要があります。

横方向については1枚分の大きさを超えても、何枚か重ねて並行に並べれば問題ありません。

後ですきまテープにはめ込むことを考慮して、窓枠よりほんの数ミリ小さくカットするのがオススメです。

 

2.アルミテープをスタイロフォームの長い辺の方向に沿って両面に貼り付けていきます。

はめ込みや取り外しの際に長い辺の方向に断熱材がしなるので、方向を揃えて貼り付けることで後でテープが剥がれにくくなります。

 

また、

貼り付ける面の方向に断熱材をしならせた状態でアルミテープを貼り付けることで、元に戻したときにテープに張力が働き、しわや剥がれを防止することができます。

アルミテープは5mmほど隣のアルミテープに重ねて平行に端から貼り付けていきます。

 

3.アルミテープ面の端をビニルテープで固定します。

アルミテープもそうですが、スタイロフォームにテープを貼り付けても粘着力が弱いため、基本的にはアルミテープやビニルテープなどのテープ同士が重なる箇所の粘着力でテープを定着させます

今回使用した断熱材の厚みが2cmですので、5cm幅のビニルテープを用意して側面に平行に貼り付けました。

 

表裏それぞれ1.5cm分の幅のアルミテープにビニルテープが張り付くので、アルミテープを端で固定することができます。

ビニルテープは、スタイロフォームの側面1周を切らずに連続して貼り付けることで、剥がれにくくなります。

 

4.窓枠の内側にすきまテープを貼り付けます。

断熱材がはめ込まれる位置に合わせてすきまテープを貼り付けます。ふすまの溝とは逆に凸のレールを作るイメージです。

 

5.窓枠にアルミテープで保護した断熱材をはめ込んで完成です!!

すきまテープがきついと思われますので、断熱材をしならせてすきまテープに押し付けながらはめ込みます。

アルミテープで補強されていますが、

やさしく扱わないと断熱材が折れてしまいますのでご注意ください。

 

つるかめ家の窓ガラスのビフォーアフターはこちらの写真となります!

 

アルミテープで冷たい印象になりましたが、

窓ガラスの断熱はとても効果的ですので、冬が辛いという方はどうぞお試しください!!

 

試してはいませんが、アルミテープには可視光線や赤外線などの熱源の遮蔽効果がありますので、

夏に冷房つけっぱなしで換気をしない方も活用可能ですよ!!

 

ただし、

外観がギンギラギンのアルミテープ窓になりますので、近所の目を気にされる方はご注意ください(笑)

 

感想

真冬の窓ぎわの冷気の感じ方が断熱材のあり・なしで全く違いますので、

コストと手間の面でも非常に有効な断熱方法だと感じました。

 

今後、長期出張や転勤になったときも、

まずはホームセンターに行って押出発泡ポリスチレンフォームとアルミテープの調達ですね♪

 

 

続編

社宅が借り上げ社宅にグレードアップしたので、別の記事でスタイロフォームのグレードアップも試しています。

借り上げ社宅の小窓を手軽に断熱しよう

 

新しい社宅に移って、断熱工事がリセットされましたので、部屋を加工したり汚したりすることができない状況での、

【借り上げ社宅断熱シリーズ】を展開していこうと思います!!