ドヴォルザーグ「チェコ組曲 第二楽章ポルカ」(ニ長調)

ドヴォルザーグの「チェコ組曲」は1879年初演。「スラブ舞曲(第一集)」の翌年に完成した作品です。今日はお気に入りの第二楽章(副題:ポルカ)を紹介します。

同じモチーフが何度も繰り返し登場しますね。(オスティナートと呼ぶそうです。語源は英語のobsitinate)

つる自身は、中間部(1:42~)のメロディーが病み付きになってしまいました♪ 自然に対する畏敬の念のようなものを感じましたが、ドヴォルザーグ本人に聞いてみたいところです。

ドヴォルザーグ(1841~1904)はチェコを代表する作曲家(チェコの首都プラハは「百塔の街」として有名ですが、ドヴォルザーグが育ったのはプラハから離れたボヘミアの田舎町)で、2年半あまりのアメリカ生活時代にはアメリカ聴衆を熱狂させた作曲家です。

代表作オペラ「ジャコバン」は田舎風で牧歌的なオペラです。(チェコの国民劇場でチェコ語で上演されているオペラ。)ドヴォルザーグが田舎を愛してたことが感じ取れます。

今日紹介するチェコ組曲の第二楽章はチェコの山間部で生まれたポルカと言う二拍子の民族舞踊をイメージした曲です。

ウィーンでもワルツに続いて大流行したようです。

個人的にピアノで弾いたのがラフマニノフのイタリアン・ポルカ(変ホ長調)ですが、有名なのは、シュトラウスの Tritsch-Tratsch-Polka (トリッチ・トラッチェ・ポルカ)で、ウィーンでもよく演奏されているようです。

tratschはドイツ語で「うわさ話」の意味で、シュトラウス二世のと恋愛話がウィーンの街であちらこちら、うわさされるようになったので、有名人のうわさ話をネタにしているウィーンのとある雑誌のタイトルであったTritsch-Tratschを曲名として採用したそうです。