歯並びへの悪影響を考慮したデンタルフロス選び

つるかめ家では、日常生活における歯磨きの優先度がかなり高いのですが、最近になって、デンタルフロスの重要性に気が付きました。

ただし、歯並びへの悪影響が懸念されましたため、デンタルフロスを比較検討した結果を記録に残します。

 

デンタルフロスによる歯並びへの悪影響

かめがデンタルフロスを始めようとしたきっかけとしては、

奥歯の臼歯と臼歯の間から横穴が開けられ、臼歯の内部から虫歯が進行したことで、歯を大きく削ることになってしまったためです…

 

もう虫歯になりたくなかったので、デンタルフロスを初めて使用してみたところ、

歯磨きの届かない場所の食べかすや歯垢の除去に、かなり有効であることが実感できました!!

※画像は後で登場する、「クリニカ アドバンテージ デンタルフロス Y字タイプ」の商品紹介サイトより抜粋。

 

かなり衝撃を受けたのが、

上顎の一番奥の親知らずの臼歯と臼歯の間に初めてフロスを使用したところ、

口が乾いたときに感じる、自身の口臭を濃縮させたようなひどい臭いがしたのです…

 

臼歯は幅が広いので、歯ブラシではどうしても磨ききることができないのです…

 

というわけで、早速つるかめ家ではデンタルフロスを導入することになったのですが、当記事のタイトルにも記載の問題が発生しました。

 

使ってみて数日で、歯並びがよからぬ方向に変化してしまったのです…

 

もっと早く気が付くべきでしたが、デンタルフロスを歯と歯の間に入れたり引き抜いたりするときに、力が加わりますので歯並びが変わってしまう可能性があるのです!!

 

というわけで当記事では、かめとつるさん(当サイトのもう一人の管理人)が使用して選んだ、

【極力歯に力が加わらないデンタルフロス】

を紹介します!

 

デンタルフロスに求める性能

かめがデンタルフロスに求める性能はただ一つです。

【歯と歯の間に簡単に入り、簡単に引き抜けること。特に奥歯の臼歯。】

 

この性能を満たすデンタルフロスの特徴としては以下のポイントが挙げられます。

 

1.フロスの糸の部分が細い、または平坦で薄い

物理的に細くて薄い方が歯と歯の間に入れやすいことは、イメージしやすいと思います。

 

「スポンジのように膨張して歯垢を絡めとる」タイプの商品は太めですので、「初心者でもスッと入って使いやすい」タイプがオススメということになります。

 

 

2.フロスの糸が丈夫で切れない

フロスの素線が切れだすと抵抗が大きくなりますので、丈夫で切れにくい造りになっているものが望ましいです。

※画像は特殊加工でほつれにくくなっている商品の例です。

 

高強度の繊維を使っているとはいえ、細い糸が単に張られているだけの商品は糸が歯の鋭利な部分で引っかかって切れてしまい、出し入れするときの抵抗が逆に増加します。
※歯が滑らかで全く切れることがない方は、特に問題になりません。

 

 

3.フロスの糸の部分にワックスがコーティングされている

ワックスで滑りやすくなっているものは、歯との摩擦抵抗が軽減されています。

ただし、繰り返し使ったり、洗ったりしているうちに効果がなくなってきますので、こまめに交換する必要があります。

※画像は後で登場する、「クリニカ アドバンテージ なめらか スリムフロス」の商品紹介サイトより抜粋。

 

4.フロスの糸がピンと張っている

フロスの糸がピンと張っている方が、歯との接触面積が小さくなり出し入れに必要な力が小さくなります。

糸がゆったりしている商品は、歯の側面をフロスで磨くことを重視していますが、フロスを出し入れする上ではマイナスとなりますのでオススメできません。

  • 歯との接触面積が大きくなり、出し入れで何度も左右に引っ張るときに歯にかかる力が大きくなってしまう。
  • 狭いところを通過した後に、たるんだ糸が元に戻る勢いで歯ぐきにフロスを当ててしまうことが多い。

※画像は糸がゆったりしている商品の例です。

 

かめとしては、ピンと張っていることが【最も重要なポイント】と考えていますので糸タイプのフロスを頑張って指で引っ張って使っています。

 

5.フロスの柄はY字型で長くて固い

歯ぐきへの衝突を避けるために、しっかり握れて、固くてしならない柄があった方が使いやすいです。

 

奥歯の臼歯を磨くためにY字の柄付きのデンタルフロスを使用するときは、かめは両手で柄を持って力を制御します。

 

 

以上の条件を考慮し、以下の商品は比較検討から除外します。

  • 歯垢除去力を特化させたスポンジタイプのフロス
  • Y字型以外の柄が付いているフロス

 

比較検討したデンタルフロス
1.クリニカ アドバンテージ デンタルフロス Y字タイプ 【ライオン(株)】

【注目ポイント】通販サイトでのレビュー評価が高め。

 

①洗って繰り返し使える!高強度フロス

②奥歯の歯間にもカンタン!Y字型設計

③握りやすく、動かしやすい!独自ハンドル

※LIONさんの商品紹介サイトより画像および紹介文を抜粋。
https://clinica.lion.co.jp/product/floss_y.htm

 

<使ってみての感想>
  • ○:フロスの素線が細めで強度があり、歯の間への出し入れがしやすい。
  • ○:洗って繰り返し使っていても、使い心地が悪くならない。
  • △:細い糸が束ねられていないので、ばらけた素線が一度切れ出すと、抵抗が大きくなる。
  • △:糸の張りはゆったりめ。
  • ○:強度がしっかりしていて確かに持ちやすく、使いやすい。
  • ○:価格は標準的だが、繰り返し使うのであれば経済的。

 

 

2.クリニカ アドバンテージ なめらか スリムフロス 【ライオン(株)】

【注目ポイント】初心者向けのなめらかタイプ。

 

①繊維の細い糸が微細な歯垢までキャッチして、スッキリとした磨き心地を実現します。

②ナイロンとポリエステルを組み合わせた微細な複合糸が、狭い歯と歯の間にスルッと通ります。

※ライオンさんの商品紹介サイトより画像および紹介文を抜粋。
https://clinica.lion.co.jp/product/slime_floss.htm

<使ってみての感想>
  • ○見た目はそこまでフロスの糸が細くはないが、歯にこすり付けると素線が帯状に広がり、確かにスルッと出し入れできる。
  • △:連続して使用するとすぐに通りにくくなる。ワックスの効果が大きいのかもしれない。
  • ○:細い糸が単に張られているフロスよりも、複合糸がほつれにくい気がする。
  • △:柄のついたY字タイプはこの複合糸タイプでは売られていない。
  • ○:他の糸タイプのフロスよりも指先で滑りにくい。複合糸のためか。
  • ○:フロスを使い捨てで利用するのであれば、比較した商品の中では最も安価。

 

 

3.ガム・デンタルフロス&ピック Y字型 【サンスター(株)】

【注目ポイント】歯磨き粉「ガム・ウェルプラスデンタルペースト」を愛用中

1.歯周病になりやすい奥歯に使いやすいY字型ハンドルです。

2.ゆるく張ったフロスが、歯ぐきにやさしく、歯間部のプラークを効果的に除去します。

3.細くやわらかいピックが、歯の裏などの食べかすを容易に取り除きます。

※サンスターさんの商品紹介サイトより画像および紹介文を抜粋。
https://jp.sunstar.com/oralcare/gum/product_037.html

<使ってみての感想>
  • △:クリニカと比較するとフロスの糸が入りにくく、抵抗が大きく感じられた。
  • △:フロスの素線がバラバラにならないように編んである(?)ように見えるが、帯状に薄く広がりにくく抵抗となる。
  • △:ゆるく張ったフロスが歯の出し入れの上で抵抗となり、歯ぐきに衝突しやすい。
  • △:細く柔らかい先端のピックは使わないため、気持ちとしては柄の強度を強化して欲しい。

 

 

4.ブラウン オーラルB フロス ピック Y字型  【P&G(株)】

【注目ポイント】独自のなめらか幅広テープと特殊な形状のY字ピック

1.秘密はなめらかなテープ状のフロス
従来のデンタルフロスが細い多くの糸でできているのに対し、オーラルBのフロスは太い1本のテープからできています。だからほつれにくく、他にはないなめらかさを実現。狭い歯間にもスルッと入ります。

2.貼り調節機能でさらに使いやすい
下部をつまむことでフロスの張りを調節できるから、更に歯間に入れやすくて使いやすい。

※P&Gさんの商品紹介サイトより画像および紹介文を抜粋。
https://www.oralb.braun.co.jp/ja-jp/products/glide-y-shaped-floss-picks-30p

 

<使ってみての感想>
  • ◎:テープ状のフロスがかなり大きく抵抗がありそうな印象だが、歯の溝に適切な角度で差し込むとどのフロスよりもスムーズに出し入れが可能。
  • ○:テープ状のフロス形状により歯の側面が磨きやすい。また、ほつれにくい。
  • ○:特殊な形状のY字ピックにより、出し入れの際には張りを強めて、磨くときは緩めることができる。
  • △:特殊な形状のY字ピックにしたことにより、ピックがしなりやすく、やや力の調整が難しい。
  • △:繰り返し使っているうちにテープ状のフロスが丸くなり、抵抗が大きくなる。

 

 

5.ブラウン オーラルB プレミアムフロス  【P&G(株)】

【注目ポイント】Y字ピックと同じ独自のなめらか幅広テープを使用。

オーラルBプレミアムフロスは独自の贅沢なめらかテープを使用したプレミアムモデルです。贅沢なめらかテープは、従来品に比べて歯間に入りやすく、狭い歯間でもスルッと入り引っかかりません。さらに幅広タイプのテープのため、歯を包み歯垢を除去することが可能です。ほつれ防止加工も施されているので、圧倒的な使い心地と歯垢除去を実現します。クールミントフレーバ―で使用後のお口もスッキリ清涼に。

※P&Gさんの商品紹介サイトより画像および紹介文を抜粋。
https://www.oralb.braun.co.jp/ja-jp/products/glide-pro-health-deep-clean-floss-40m

 

<使ってみての感想>
  • △:テープ状のフロスがY字ピックのものより幅広となっており、見た目の通り抵抗が大きい。
  • △:歯の溝に適切な角度で差し込むとスムーズに出し入れが可能だが、Y字ピックのようにフロスの角度が定まらないためどうしてもうまくいかない。
  • △:テープ状のフロスは頑丈でほつれにくいが、数回使うと丸まってすぐに抵抗が大きくなる。
  • △:ワックスのためか、フロスは指先でも滑りやすく力の調整が難しい。
  • △:他の糸タイプのフロスと比べるとコストパフォーマンスが悪い。

 

 

6. Y字ホルダー&サイキョーフロス OK-003 フロスホルダー  【(株)アヌシ】

【注目ポイント】Y字ホルダーに好きなフロスを組み合わせて使える。

糸フロスを簡単付替え!

お好きなフロスをセット!本体を繰り返し使うことでECO!

指に巻き付けるムダを省いて糸フロスの使用量50%カット!

サイキョーフロス付(ワックスコーティング)

細くて強いフロスが狭い歯間にしっかり入る!

強度3倍(※当社従来品比)

※P&Gさんの商品紹介サイトより画像および紹介文を抜粋。
https://annecy.jp/itemnews/2585/

 

<使ってみての感想>
  • ○:付属のフロスはクリニカのY字型ピック同様に高強度ポリスチレンで、細くて抵抗が少なく強度も申し分ない。
  • ○:ガムのY字型ピックで使われている高強度フロス同様に素線が編まれている(?)ように見えるが、糸が細めでワックス付きなので通しやすい。
  • △:糸が細いので歯並びへの影響は確かに抑えられるが、歯垢除去力は少し弱い気がする。
  • △:フロスが細くワックス付きのため、そのまま指で使う場合は指先で滑りやすい。
  • △:素線が切れた場合、歯に引っ掛かかって抵抗になりやすい。
  • △:Y字ホルダーに巻き付けたフロスのホールド力がやや弱く、歯と歯の間が狭い場所に数回使用すると、外れてしまうことがある。
  • ○:他社製の好きなフロスが利用できる。
  • ○:Y字ホルダーが大きく作りがしっかりしているので、力の調整がしやすい。
  • △:Y字ホルダーの先端の曲がり角度が他のY字型フロスより浅いため、テープ状のフロスと組み合わせて利用する場合に歯への挿入角度が難しくなる。
  • △:滑りが悪くなったワックス付きのフロスを何度も交換するのは手間であり、糸タイプのフロスをそのまま指で使った方が磨きやすいと感じてしまった。

 

 

結論
どのデンタルフロスもそれぞれ一長一短で特色がありますので、最強はないということですね!(笑)
  • フロスの素線を編むと丈夫になるが、歯の間を通す場合に抵抗となりやすい。
  • 糸を細くすると歯の間を通しやすくなるが、歯垢除去力が落ちる。
  • ワックス付きの方が歯の間を通しやすいが、すぐに滑りが悪くなって繰り返し使えない。

 

 

よって、以下の【4つのケース】を想定した場合のオススメを紹介して終わりにします!!

 

 

◆ケース1:コストを全く考慮せずに歯への影響を最小限にしたい

→歯への出し入れ時に最も抵抗が小さいと感じた、

「4.ブラウン オーラルB フロス ピック Y字型」を

【滑りが悪くなったらどんどん交換して使う】

のがオススメです!!(つるさん愛用中)

 

 

◆ケース2:コスト考慮しつつ歯への影響も抑えたい

→ワックスを使っていない(?)が、細い素線がばらけて歯の間を通しやすい、

「1.クリニカ アドバンテージ デンタルフロス Y字タイプ」を

【素線が切れるまで繰り返し使う】

のがオススメです!!

 

 

◆ケース3:Y字型ハンドよりも糸タイプのフロスの方が力が加えやすい・磨きやすいと思う方へ

→糸タイプのフロスで最も抵抗が小さいと感じた、

「6.サイキョーフロスのみ(ホルダーは使わない)」

【滑りが悪くなったらどんどん交換して使う】

のがオススメです!!

※Y字ホルダーなしのものも売られています。

【サイキョーフロスで歯間のお掃除しま専科】

という商品のネーミングがすごいですね!(笑)

 

 

◆ケース4:歯並びへの影響をそこまで徹底的にこだわらない場合の総合評価

→通しやすさ・持ちやすさ・歯垢除去力・衛生面・携帯性・コストパフォーマンスなどをかめなりにいろいろ評価した結果、

「2.クリニカ アドバンテージ なめらか スリムフロス」を

【滑りが悪くなったらどんどん交換して使う】

のがオススメです!!(かめ愛用中)

 

 

かめも世界中の全てのデンタルフロスを試したわけではないので、これらはあくまで目に付いた商品の中でのオススメでしかありません…

 

自分が使いやすいと思うデンタルフロスを見つけ出すことが、歯並びへの影響を抑えるつつ、効率的に歯垢除去することにつながりますので、いろいろ試してみることが結局は一番のオススメです!!

 

 

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