リムスキー=コルサコフ交響組曲「シェエラザード」

ロシア国民楽派で、元海軍将校であったリムスキー=コルコサフが脂が乗った44歳の時(1888年)に作曲したのが、4楽章の交響組曲「シェエラザード」。

楽曲の題名「シェエラザード」はアラビアンナイト(千夜一夜物語)の語り手として登場する若い女性です。

アラビアンナイトは、過去に女性に捨てられたという経験のトラウマから処女の虐殺を繰り返している王に対して、千一日に渡って面白い話を聞かせ続け、虐殺を免れたうえ、千一日目には子供が生まれ、王と結ばれるという説話集です。

異国情緒と冒険に満ちた世界アラビアンナイトの世界↓

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スメタナ「売られた花嫁」序曲

チェコ国民楽派スメタナのオペラ「売られた花嫁」(1870)は、ブラームスのハンガリー舞曲集(1869)とほぼ同時期に作曲されたオペラ作品で、スメタナの最も有名な交響曲「わが祖国」の約10年前の作品です。

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バルトーク「ルーマニア民族舞曲」

作曲家・ピアノ奏者としてのみならず、民族音楽研究家として精力的に活動したハンガリー(現ルーマニア)出身のバルトークとその楽曲「ルーマニア民族舞曲」を紹介します。

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ドヴォルザーク「スラブ舞曲集」第1集(Op.46)第4曲

スラブ舞曲集(1878)は、チェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークが、同じくチェコの作曲家ブラームスの交響曲「ハンガリー舞曲」の成功を受け、出版社から依頼されて作曲した曲です。

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タレガ「アラビア風奇想曲」

アラブ情緒溢れる曲です!作曲者のタレガは、ギター独奏の基礎を築き上げた作曲者およびヴィルトゥオーゾ(超絶技巧を伴う曲の奏者)です。

伴奏楽器のとして扱われていたギターが、今日ではれっきとした独奏楽器となったのも、タレガの貢献によるものが大きいのだそうです。

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ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」

ゴリウォーグのケークウォーク」は、ドビュッシーが唯一授かった子(娘)であるエマに捧げられました。
「子供の領分」(全六曲)の第六曲目で、大人が子供の世界に浸れるような曲として作曲したそうです。

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グルック「精霊の踊り」

今日は、グルックのオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」の第二幕に登場する「精霊の踊り」(編曲版:「メロディ」)を聴きました。
美しい旋律が、平和な世界を奏でます♪

精霊の踊り」は、グルック(1714~1787)の代表作として知られています。後にクライスラーがヴァイオリンに編曲し、「メロディ」というタイトルをつけました。

オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」(1762)の第二幕、天国でオルフェオがエウリディーチェを発見する時にエウリディーチェの周りにいる精霊たちが平和を讃えて踊っている場面に歌われます。

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ドビュッシー「海」

夜想曲にも見られる、見たたものをそのまま音で表現する、という彼の信念がよく表れていると思います。なんと、楽譜の表紙には、本人が浮世絵「富嶽三十六景」を採用したそうです。

少年時代に南仏カンヌに滞在したことがあり、海に魅了されたとされるドビュッシー。
成長してからも、イギリス海峡を臨むフランス北部の海岸、プールヴィル(Pourville -sur-Mer)で過ごす習慣があったようです。※画家クロード・モネの油絵に度々登場する場所でもあります。

※参考文献:青柳いづみこ ドビュッシー最後の1年 https://webfrance.hakusuisha.co.jp/posts/124)

8:55~あたりの海の壮大さを思わせる力強い演奏が印象的です↓

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