シンプルPC自作記録6 ~Windows11移行対応[AMD Ryzen 3 4300G]~

2025年10月14日にWindows10のサポートが終了するため、かめ(当記事の著者)が所有する自作PCをWindows11へ移行する方法を検討した結果を記録します。

 

※前回の自作パソコンはこちらの記事で紹介しています。

シンプルPC自作記録5 ~PCケースをなくしてSFX電源を自由に更新する~

移行対象のPC情報

対象はこちらの過去の記事で紹介している「3台目自作PC」となります。

シンプルPC自作記録3 ~ASRock画面からOS起動しない~[インテル® Core™ i3-10105]

当サイトの自作PCのコンセプトは、以下の通りです。

【部品点数の少ないシンプルデスクトップPCで保守性・省エネ性向上】
【型落ちGPU内蔵CPUの安価な購入検討】
【ゲーム・高画質動画閲覧に利用しない範囲で高速動作】

 

<最近の自作PCの仕様比較>
仕様 【今回移行対象】
3台目自作PC
(かめ用)
4台目自作PC
(つるさん用)
GPU
内蔵
CPU
第10世代インテル
Core i3-10105
→3.70GHz
(4.40GHz:インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー動作時)
→コア数:4
→スレッド数:8
→TDP:65W
→PassMark:8,463
→Intel UHD Graphics 630
→13,981円
→マザーボード:8,548円
第12世代インテル
Core-i3-12100
→3.30GHz
(4.30GHz:インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー動作時)
→コア数:4
→スレッド数:8
→TDP:60W(最大ターボパワー89W)
→PassMark:12,795
→Intel HD Graphics 730
→15,693円
→マザーボード:7,369円
メモリ 2×8GB Dual
DDR4-2666- PC4-21300
→6,464円
2×16GB Dual
DDR4-3200- PC4-25600
→7,395円
M.2
SSD
500GB
→M.2 PCIe3×4(8GB/s)
→6,441円
500GB
→M.2 PCIe3×4(8GB/s)
→5,254円
モニタ 31.5型(DVI-D) 31.5型(HDMI)
OS Windows 10(今回更新のきっかけ) Windows 11 Home
→11,408円
Office 2019年(永続版) 365 Personal(サブスク)
投資額
35,434円 47,146円
導入 2021年12月~ 2023年3月~

※投資額は、ポイント還元分を差し引いた購入コストとなります。金額の記載がないものは部品を流用しています。また、サブスクの費用は計上していません。

 

STEP1:Windows11を購入する

移行対象のPCでWindows10を使用していると、更新プログラムによるWindows11へのアップデートが推奨されます!!

 

2021年12月に発生したトラブル対応で急きょ自作した3台目PCであり、現状のハードウェア構成でWindows11へのアップデートが可能なことが確認できている状況にあります。

 

一方で、以下の理由により、当自作PCを「Windows Update」の機能を利用してWindows10からWindows11にアップデートするのは望ましくないと考えています。

  • 自作PCで何らかのトラブルが発生場合にフルフォーマットを行う必要があるが、Window10からインストールし直すと、サポートが終了した状態でインターネットに接続する必要があり、Windows11に再びたどり着くまでに悪意のあるプログラムにさらされるリスクを伴うため。

 

ゆえに、「Windows11の価格が上昇する前に購入する」ことがSTEP1となりました👣

 

前回2023年3月の4台目自作PC更新時に初めてWindows11を購入した時と、ほとんど価格は変わっていませんでしたが、楽天ポイント還元率が悪化していました(笑)

  • 【今回】ケーズデンキ楽天市場店で16,533円→楽天ポイント5,125ポイント獲得→差額11,408円
  • 【前回】ケーズデンキ楽天市場店で16,526円→楽天ポイント4,476ポイント獲得→差額12,050円

【備考】
かめが楽天市場のポイント獲得の拠り所にしていた「お買い物マラソン」のポイント還元上限値が、2025年4月時点で7,000ポイントから5,000ポイントにさらに引き下げられており、5,000÷9×100≒55,555万円を超える金額の買い物をマラソン期間中に行うと還元率が低下する状況となりました。

 

STEP2:駆け込み需要を想定する

サポートが終了するのが約6か月後であり、以下の点を考慮して現時点で更新を検討しておくのが望ましいとの判断となりました。

  • 6か月後に検討を行っても、かめが選定するPCパーツ群は恐らくほとんど変わらず、むしろ品切れにより選択肢が限られている可能性あり。
  • かめが選定するPCパーツ群は発売から数年が経過している型落ち品が多く、いつ購入しても製造から経過した年数は変わらないため、お店の倉庫で保管するのも、早めに購入して自宅で保管するのも、製品品質は同じと考えた(保証期間の違いはあり)。

 

◆かめ用自作PC更新の前提条件
  • 更新対象:GPU内蔵CPU、マザーボード、メモリ、M.2 SSD
  • 流用品:PCケース、電源、モニタ、Windows11(STEP1で購入したもの)、その他(キーボード・マウスなど)

 

STEP3:CPU&マザーボードの選定
  • 価格.com「パソコン>CPU>すべてCPU」で安い順にソートを行い、GPU内蔵タイプ(Intel:末尾にFがないもの/AMD:末尾にGがあるもの)でWindows11が発売された2021年10月5日以降で登録されている4商品をピックアップ。

※以下画像は、リンク先の価格.comの2025年4月6日時点での検索結果より引用:https://kakaku.com/pc/cpu/itemlist.aspx?pdf_so=p1

 

  • つるさん用4台目自作PC更新時にCore i3-12100を利用し2年が経過したが、正常に動作しており性能に満足しているため、上位機種のCore i3-14100は候補から外し、マザーボードも含めてRyzen 3 4300Gと5300Gとの比較を行った。いずれも以下リンク先でWindows11対応を確認。検討の結果、Ryzen 3 4300Gを選定した。

※Windows11対応のAMDのCPUリストが掲載されているMicrosoft Learnのサイトリンク:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/design/minimum/supported/windows-11-supported-amd-processors

※Windows11対応のIntelのCPUリストが掲載されているMicrosoft Learnのサイトリンク:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/design/minimum/supported/windows-11-supported-intel-processors

シンプルPC自作記録4~まだまだ使えるCore i3[インテル® Core™ i3-12100]

<GPU内蔵CPUとマザーボードのセット比較>
型式 Core i3-12100 Ryzen 3 4300G Ryzen 3 5300G
GPU
内蔵
CPU
第12世代インテル
→2021年11月頃に登場
→3.3GHz
(4.3GHz:インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー動作時)
→コア数:4
→スレッド数:8
→TDP:60W(最大ターボパワー89W)
→PassMark:12,795
Intel HD Graphics 730
→17,578円
Ryzen 4000シリーズ
→OEM向けが2023年3月頃に一般販売された
→3.8GHz
(4.0GHz:ターボ動作時)
→コア数:4
→スレッド数:8
→TDP:65W(最低45W)
→PassMark:10,051
Radeon Graphics
→15,079円
Ryzen 5000シリーズ
→2024年11月頃に登場
→4.0GHz
(4.2GHz:ターボ作時時)
→コア数:4
→スレッド数:8
→TDP:65W(最低45W)
→PassMark:12,995
Radeon Graphics
→18,480円
マザー
ボード
ASRock製
H610M-HVS/M.2 R2.0
→M.2 SSD規格:PCIe Gen3×4
→USB 3.2 Gen1
→7,980円
ASUS製
PRIME A520M-K
→M.2 SSD規格:PCIe Gen3×4
→USB 3.2 Gen1
→4,980円
同左
投資額
25,558円 20,059円 23,460円

※投資額は、ポイント還元を含まない価格.comに掲載の購入想定コスト。

※各GPU内蔵CPUのPassMarkベンチマークスコアは、以下のPassmark検索結果ページより2025年4月時点の数値を引用。

→【現状】Core i3-10105:https://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=Intel+Core+i3-10105+%40+3.70GHz&id=4259

→【候補①】Core i3-12100:https://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=Intel+Core+i3-12100&id=4687

→【候補②】Ryzen 3 4300G:https://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=AMD+Ryzen+3+4300G&id=3808

→【候補③】Ryzen 3 5300G:https://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=AMD+Ryzen+3+5300G&id=4392

※以下画像は、リンク先の価格.comにおける2025年4月12日時点での、「マザーボード」の安い順の検索結果より引用:https://kakaku.com/pc/motherboard/itemlist.aspx?pdf_so=p1

 

<選定のポイント>
  • 既存のIntel Core i3-10105の性能(PassMark:8,477、Intel UHD Graphics 630)でも、インターネットブラウジングとMicrosoft Office使用において全く問題ないと感じている。
  • 画像処理性能を比較するために利用していた「3DMark」が有料のソフトウェアとなったため、Intel HD Graphics 730内蔵のCPURadeon Graphics内蔵のCPUの画像処理性能に関するベンチマークをインターネット上の情報だけで比較することが難しくなった。GPU内蔵のCPUの性能が世代を重ねるごとに向上しているとの情報もあり、とりあえずIntelとAMDのGPU内蔵CPUを選んでおけば、当サイトでの導入実績から性能上の問題はないと想定される。
  • 選定しているマザーボードのM.2 SSDの規格PCIe Gen3×4(最大4GB/s)は、設計上2倍の通信速度が実現可能なGen4×4(最大8GB/s)が、2025年4月現在の主流となっている。一方で、インターネット光回線を10Gbps(約1.25GB/s)で契約した場合のダウンロード速度や、USB 3.2 Gen1(約5Gbps)のデータコピー速度が実用面での速度ネックとなるため、PCIe Gen3×4規格のM.2 SSD対応のマザーボードで十分と考えた。ただし、PCIe Gen3×4規格のM.2 SSDの開発・生産が盛んに行われなくなってきているためか、PCIe Gen4×4規格のM.2 SSDのほうが同じ容量でも安いケースがあり、注意が必要。

☞現在販売されている最安値のGPU内蔵CPUおよびマザーボードの選定でも、当サイトの自作PC要求仕様に対して十分な演算処置・画像処理性能を有していると考える。

 

結果として、2023年4月のちょうど2年前に、故障が原因で急きょ購入したCore i3-12100より性能が低いGPU内蔵CPUを安く調達することになりました(笑)

Core i3やRyzen 3の世代更新に伴って能力と価格が上昇することが考えられますが、これ以上の能力UPはかめには不要ですので「安いうちに買っておこう」という判断となりました!!

 

STEP4:実際に部品を購入する

 

  • 今回は、2021年12月に導入した3台目と2024年4月に導入した4台目の検討時とは異なり、インテルのGPU内蔵CPUよりもAMDのGPU内蔵CPUの方がコストパフォーマンスが良い結果となった
  • CPUクーラー:CPUの付属品を今回も利用。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ASUS PRIME A520M-K
価格:6,674円~(税込、送料無料) (2025/4/5時点)

 

 

  • 4台目自作PC更新時にも選定したCrucial製のCT2K16G4DFRA32A(DDR4-3200MHz-PC4-25600-16GB 2枚)を今回も選定(ツクモ楽天市場店で7,869円で購入し、楽天ポイント1,180ポイント獲得)。
  • のはずだったが、一夜にしてCPU同様に価格が大きく上昇し、Crucial製のCP2K16G4DFRA32A(DDR4-3200MHz-PC4-25600-16GB 2枚)に急きょ変更(Joshin web 家電とPCの大型専門店 楽天市場店で8,980円で購入し、楽天ポイント2,155ポイント獲得)。

 

  • 3台目で選定したSamsung製のMZ-V8V500B/ITおよび、4台目で選定したSamsung製のMZ-V7S500B/ITと、同等の能力のSamsung製のM.2 SSDが同じ値段で購入できなくなっていた。PCIe Gen4への移行に伴い、PCIe Gen3の製品のコストパフォーマンスが2年前の検討時より悪化している印象。コストパフォーマンスを優先して台湾メーカーApacerも選択肢に加え、Apacer AP512GAS2280P4UPRO-1を選定(ツクモ楽天市場店で5,030円で購入し、楽天ポイント754ポイント獲得)。
    →製品仕様PDFリンク:https://www.apacer.com/upload/media/download/Personal-biz/Specification%20Sheet/AS2280P4U_PRO_Spec_1-0.pdf

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

AP512GAS2280P4UPRO-1 AS2280P4U Pro M.2 PCIe Gen3 x4
価格:5,030円(税込、送料別) (2025/4/5時点)

<M.2 SSD PCIe Gen3 500GBクラス比較>
MZ-V8V500B/IT MZ-V7S500B/IT AP512GAS2280P4UPRO-1
メーカー Samsung Samsung Apacer
容量 500GB 500GB 512GB
NVMe規格 NVMe™1.4 NVMe™1.3 NVMe™1.3
読み出し 最大3,100MB/s 最大3,500MB/s 最大3,500MB/s
書き込み 最大2,600MB/s 最大3,200MB/s 最大2,300MB/s
ランダム読み出し
(QD32 Thread4)
最大400,000IOPS 最大480,000IOPS 最大400,000IOPS
ランダム書き込み
(QD32 Thread4)
最大470,000IOPS 最大550,000IOPS 最大600,000IOPS
TBW 300TB 300TB 350TB
コスト 6,780円 6,823円 5,030円
発売年月 2021年3月 2019年2月 2021年10月
かめ購入年月 2021年12月 2023年4月 2025年4月

 

  • その他、PCケース、電源、キーボード、マウス、ディスプレイは既存のものを流用。
  • Microsoft Officeは、「Microsoft 365 Personal ¥21,300/年」のサブスクリプションにより5台の個人PCへのダウンロードが可能。

 

STEP5:Windows11移行と組み立て

ひとまず、Windows11や型落ち部品を安く購入してストックしたのみですので、3台目PCか4台目PCが故障するまでは封印となります(笑)

このタイムカプセルのような自作PC Windows11移行対応&故障バックアップが、吉と出たか凶と出たかは、今後こちらの欄に随時追記していきます♪

 

 

更新履歴
仕様 3台目自作PC
(かめ用)
4台目自作PC
(つるさん用)
5台目自作PC
(かめ用)
GPU
内蔵
CPU
第10世代インテル
Core i3-10105
→3.70GHz
(4.40GHz:インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー動作時)
→コア数:4
→スレッド数:8
→TDP:65W
→Passmark:8,463
→Intel UHD Graphics 630
→本体:13,981円
→マザーボード:8,548円
第12世代インテル
Core-i3-12100
→3.30GHz
(4.30GHz:インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー動作時)
→コア数:4
→スレッド数:8
→TDP:60W(最大ターボパワー89W)
→Passmark:12,795
→Intel HD Graphics 730
→15,693円
→マザーボード:7,396円
Ryzen 4000シリーズ
Ryzen 3 4300G
→3.8GHz
(4.0GHz:ターボ動作時)
→コア数:4
→スレッド数:8
→TDP:65W(最低45W)
→PassMark:10,051
→Radeon Graphics
→15,079円
→マザーボード:4,980円
メモリ 2×8GB Dual
DDR4-2666
→6,464円
2×16GB Dual
DDR4-3200
→7,395円
2×16GB Dual
DDR4-3200
→6,825円
M.2
SSD
Samsung製
500GB
→M.2 PCIe3×4
(4GB/s)
→6,441円
Samsung製
500GB
→M.2 PCIe3×4
(4GB/s)
→5,254円
Apacer製
512GB
→M.2 PCIe3×4
(8GB/s)
→4,276円
モニタ 31.5型(DVI-D) 31.5型(HDMI) 31.5型(HDMI)【流用】
OS Windows 10【流用】 Windows 11 Home
→11,408円
Windows 11 Home
→12,050円
Office 2019年(永続版)【流用】 365 Personal(サブスク) 365 Personal(サブスク)
投資額
35,434円 47,146円 43,210円
導入 2021年12月~ 2023年3月~ 2025年4月※部品購入のみ

※投資額は、ポイント還元分を差し引いた購入コストとなります。金額の記載がないものは部品を流用しています。また、サブスクの費用は計上していません。

 

次回6台目の更新に向けてのメモ
  • 過去の自作PCのGPU内蔵CPUの性能が申し分なく、今後も「GPU内蔵CPU+マザーボード+メモリ+M.2 SSD」の組み合わせで、最安値更新を図る方針は変わらない見込み。Windows11のサービス終了もしくは、自作PC3台目と4台目のダブル故障が検討のトリガーになる。
  • GPU内蔵CPUの選定や部品点数の削減による省エネは、これ以上は難しい見込み。余地があるとすれば電源ユニット。