フェアトレード&オーガニックコーヒー生豆を販売している【まだゆめのつづき】さんの商品ラインナップから、今回はアジア系の生豆の自家焙煎記録を紹介します♪
【まだゆめのつづき】さんについて
【まだゆめのつづき】さんをそのまま記事に載せると、ひらがなが連続したときに分かりにくくなりますので、かめ(当記事の著者)の記事においては、【 】かっこをつけるようにしています(笑)
【まだゆめのつづき】さんについては、以下リンク先のホームページにてご確認いただければ、どのようなコーヒーショップかご確認いただけます☕
◆【まだゆめのつづき】さんのホームページリンク:https://www.hagukumuhito.net/about/
※【まだゆめのつづき】さんのロゴ画像はホームページより引用しました。
かめは楽天市場のヘビーユーザーでありますが、
「楽天ポイント20倍付与で同等の価格のオーガニックコーヒー生豆を楽天市場で安く購入するよりも、
【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップでフェアトレード&オーガニックコーヒー生豆を購入し続けたい。」
と思うほど、魅力的な商品があると信じています✨
◆【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップホームページリンク:https://www.mvcoffee.net/
かめの過去の自家焙煎記録は、【焙煎記録】のタグで一覧表示可能ですが、
【まだゆめのつづき】さんのフェアトレードの取り組みを知ってからは、
【まだゆめのつづき】さんからのみのコーヒー生豆の購入に落ち着いています🌱
コーヒー農家さんの生活が豊かになるように、
これからも【まだゆめのつづき】さんのオーガニックコーヒーを紹介させていただきます!!!🔥🔥
アジア系コーヒー生豆への期待
突然ですが、かめの現在の自家焙煎の方針は以下の通りです。
🐢エチオピア産のコーヒー生豆に現れる特有の香りを探求するとき限定で【浅煎り】を試す
🐢生豆にもともと含まれる成分と焙煎の過程で生まれる成分をバランスよく含む(?)【中煎り】が風味&健康効果の面でベストと信じている
🐢自家焙煎に利用している卓上IHクッキングヒーターの安全装置の関係で【深煎り】は試せない(試す予定もなし)
【まだゆめのつづき】さんを知るまでは、
楽天市場で安価なオーガニックコーヒーをいろいろ試していましたが、
オーガニックを推進しているペルーを始めとする中南米の産地が多く、
異なるお店の商品を【中煎り】だけでお試ししても同じような風味にガッカリすることが多かったです⤵
【まだゆめのつづき】さんを初めて知った時に一番衝撃的だったのが、
「エチオピア イルガチェフ産のフェアトレード&オーガニック生豆」の取り扱いが複数あり、
しかもそれが安価であった点です!!
そして、産地が国や地域単位ではなく村や農家単位であり、
商品のバリエーションが豊かな点に興味がそそられます🌈
今回紹介する、ラオス2種類、インドネシア1種類、東ティモール2種類も、
【何か自分の知らない世界を見せてくれるのではないか】
という期待から、安い順に新商品をお試ししています(笑)💰
実のところ、当記事を準備している段階で、紹介していない生豆の自家焙煎記録が12商品も存在したため、
【アジア系】という分類は、1つの記事のボリュームが過大にならないようにするための分割が目的です(笑)
産地の国や地域に関係なくアッと驚く風味を持つコーヒーに出会えるのが、本当に面白いです♪☕
自家焙煎の方法
かめの焙煎方法は、
【IH対応の親子鍋の蓋に穴を開けて20分ほど激しくシェイクする】
オリジナルの焙煎方法です!
だがしかし!!
引っ越しに伴い、
【ビルトインタイプのIHクッキングヒーターを喪失したかめ🐢】
は、100Vコンセントの卓上タイプのIHに活路を見出して自家焙煎生活を継続しています(笑)
※今回紹介するインドネシア産の生豆の焙煎の様子は、こちらのYouTube動画でご確認いただけます♪
↓↓↓サムネイル画像が不気味なので、クリック数はサッパリですが、ブレンドコーヒーの風味はバッチリです(笑)
味比べ
2022年12月~2024年6月頃にかめが購入した商品を紹介します。
- ラオス SAMURAI ティピカ ウォッシュト 農薬不使用 1kgあたり税込2,055円
- ラオス SAMURAI ロブスタ種 ハニープロセス ウォッシュト 農薬不使用 1kgあたり税込1,915円
- インドネシア マンデリン G1 クリンチ村の麓のコーヒー スマトラ式 農薬不使用 1kgあたり税込2,262円
- 東ティモール ラメラウ山の麓のコーヒー(レテフォホ村) ウォッシュト 農薬不使用 1kgあたり税込2,453円
※各コーヒーのフォントカラーはかめの味に対するイメージです(笑)
別の記事で紹介予定のコーヒーと、
今回紹介する【ラオス SAMURAI ロブスタ種 ハニープロセス】のダブル焙煎の写真となりますが、
豆のサイズに驚くほど違いがありましたため、記念写真として貼り付けてみました♪📷
かめの自家焙煎の経験的には、
【豆のサイズが大きいものより小さいものの方がそのコーヒー豆が持つ風味のクセが出やすい】と感じていますので、
かめは小さい豆やピーベリーの方が好きです♪🐢
1.ラオス SAMURAI ティピカ ウォッシュト
◆ラオス SAMURAI ティピカ ウォッシュトの情報や画像を【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップより引用
※オンラインショプリンク先:https://www.mvcoffee.net/?pid=152282639
コーヒー栽培に適した環境で自然栽培
こちらの商品は、農薬も肥料も使用しない自然栽培によるコーヒー。
ラオスの JHAI COFFEE 生産者協同組合(JCFC) の皆さんの手によって育てられたものです。
1.ラオス・ティピカのコーヒーについて
アラビカ種の原種といわれる ティピカの特徴は、なめらかでさわやかな酸味があり、きめ細かな味わいがあります。
とても親しみやすい味となっており、コーヒーが苦手な方にも好まれております。
ラオス産のコーヒーは、自然で素朴な味わいと、フルーティーで自然な香りが注目され、世界から評価を受ける日はそれほど遠くないと言われています。
2.ラオスのロケーション
このティピカの故郷は、海の無い内陸国ラオス。
南部にあるパクソン市ボラベン高原は、良好な火山灰土壌と冷涼な気候、日中夜の寒暖差が大きく、コーヒー栽培に適しています。
現在のラオスは、コーヒー豆の産地として知られていませんが、自然の豊かさを最大限に取り入れて、農薬、化学肥料等一切使用しない自然農法で丁寧に栽培しております。
COFFEE DATA
原産国:ラオス人民民主共和国
生産者: JHAI COFFEE 生産者協同組合(JCFC)
栽培品種:アラビカ種 ティピカ
認証:なし(自然栽培を敢行)
精製:ウォッシュト
標高:1,500m
規格:GRADE-1.2
入港時期:2020年5月
スクリーン:15
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 香り①:焙煎中は草を焼いているような、線香のような香りがあり特徴的。淹れる時にはほとんど感じなくなる。
- 香り②:中煎りで感じられる飲み慣れたコーヒーらしい香りが良い。ブラジルコーヒーのような香り。
- 苦味①:淹れるときに発生する泡も一緒に含めてしまうと、特有のエグみが増してしまうので、これは必ず取り除いたほうが良い。
- 苦味②:浅煎りでは感じられないが、焙煎を進めることによって生まれる特有の苦味が素晴らしい。マンデリンの苦味と似ている。
- うま味:浅煎りでは感じられないが、焙煎を進めることによって生まれる特有のうま味(コク)が味わい深い。マンデリンのうま味と似ている。
- 酸味:ほどよく含まれている。浅煎りでは酸味の存在感があり、中煎りまで焙煎を進めると他の風味とのバランスが良くなる。酸っぱさがくどくなく、うま味のような酸味が含まれていると思われる。
- 甘味:ほどよく感じられる。
- 雑味:苦味①に記載のとおり、淹れ方に注意すればクリアな味わい。
- まとめ:【飲み慣れたコーヒーの風味+ラオスの大地がもたらす特有の苦み・うま味・酸味】
初めてラオス産のコーヒーをお試ししましたが、
ブレンドコーヒーとして提供されても全く違和感がない完成度のコーヒーだと感じました☕
アフリカ系コーヒーのようなフルーティーな香り・酸味はなく、
苦味・甘味がアクセントとなっていますので、かめの印象としてはティラミスのようなイメージです♪
焙煎に伴い苦味・うま味が増しますが、コゲ感が出始める前に焙煎を止めた方がかめは好みですので、【中煎り】でいただくのがオススメです!!
2.ラオス SAMURAI ロブスタ種 ハニープロセス ウォッシュト
◆ラオス SAMURAI ロブスタ種 ハニープロセス ウォッシュトの情報や画像を【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップより引用
※オンラインショプリンク先:https://www.mvcoffee.net/?pid=180709813
コーヒー栽培に適した環境で自然栽培
こちらの商品は、農薬も肥料も使用しない自然栽培によるコーヒー。
ラオスの JHAI COFFEE 生産者協同組合(JCFC) の皆さんの手によって育てられたものです。
1.ラオス・ロブスタ ハニープロセスのコーヒーについて
ラオス(ສາທາລະນະລັດ ປະຊາທິປະໄຕ ປະຊາຊົນລາວ)とは、中国、ベトナム、タイ、ミャンマー、カンボジアに囲まれた内陸国です。ラオスを貫いて流れているメコン川流域は降雨量に恵まれ、パクセー市郊外のボラぺン高原は上質なコーヒーの産地として有名であり、ラオス最大の輸出農作物を有します。
人口は、約700万人。そのうちのおおよそ70%が農家です。
多くの農家の人達は、貧困農民と言われ、首都で働く人の平均月収が、農民にとっての年収に相当しているのが現状です。貧困農民である多くの人達は、農薬を購入するお金がない為、無農薬栽培はもちろん、今話題の『オーガニック(※)』に準ずる自然農法が主流となります。
争い事を好まない国民性で、治安も穏やかです。
手先が器用で、仕事に取り組む姿勢はとても真面目です。(※)オーガニックとは、農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・そこに生物など自然の恵みを生かした製法を指す。
こちらはロブスタ種のハニープロセスになります。
ハニープロセスの発酵系の香りをほのかに残しつつ、ロブスタ種自体がもつ甘みや苦みがあります。
さらに、ロブスタならではのしっかりしたコーヒー感に加え、カップは非常になめらかで飲みやすい。
アラビカにはない、コーヒーの楽しみ方を提供します。
またアイスコーヒーのブレンドとして幅をつけてくれます。
2.ラオスのロケーション
このティピカの故郷は、海の無い内陸国ラオス。
南部にあるパクソン市ボラベン高原は、良好な火山灰土壌と冷涼な気候、日中夜の寒暖差が大きく、コーヒー栽培に適しています。
現在のラオスは、コーヒー豆の産地として知られていませんが、自然の豊かさを最大限に取り入れて、農薬、化学肥料等一切使用しない自然農法で丁寧に栽培しております。
COFFEE DATA
原産国:ラオス人民民主共和国
生産者: JHAI COFFEE 生産者協同組合(JCFC)
栽培品種:ロブスタ種
認証:なし(自然栽培を敢行)
精製:ウォッシュト
標高:1,500m
Cupping Profile(カップコメント)
ロブスタ種がもつネガティブな要素があまり感じません。
ロブスタ種が持つ印象である「苦すぎる」 「雑味が強い」というものではなく
穀物性の麦茶のような苦みを感じさせつつも、その苦みがよいスパイスとなって機能しています。
おすすめの焙煎度合い
中深煎りから深煎り
◆1kgパック・生豆・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆中煎りで自家焙煎した感想
- 香り①:カップコメントにも記載があるように、【麦】の香りが非常に個性的。後述する「ムギムギ®」を嚙んだ時に口の中に広がる香りにとても近い。
- 香り②:焙煎が浅くても麦の香りはするが、中煎りでコーヒーの香りが登場するようになる。
- 苦味:浅煎りでは感じられないが、焙煎を進めることによって生まれるコーヒーの苦味が風味のベースとなっている。
- うま味:焙煎によって発現するうま味はあまり感じられず、スッキリとした飲み口が特徴。
- 酸味:浅めに焙煎しても全く感じないため、ほとんど含まれていないと思われる。
- 甘味:ほどよく感じられる。かめがお菓子である「ムギムギ®」に似ていると感じたように、「ロブスタ種+ハニープロセス」の相性が良いのかもしれない。
- 雑味:うま味・酸味がほとんどないことに加えて、雑味もほとんどない印象。とても飲みやすい。
- まとめ:【ロブスタ種の苦み+ムギムギ®感をまっすぐに味わえる面白いコーヒー】
初めてロブスタ種の生豆を自家焙煎してみましたが、
あまりのムギムギ®感に、近所の食料品店を自転車ではしごして麦のポン菓子を買い集めてしまいました(笑)🚲
幼いころに食べたムギムギ®の記憶が一気に蘇りまして、
記憶を確かめるべく、スーパーマーケットの駄菓子コーナーにまず向かったのですが見つからず…
インターネットで調べてみると、
昔、ムギムギ®は愛知県の会社で製造されていたものの、突如販売中止となり、
高知県の㈱南国製菓さんに引き継がれており、ダイソーで手軽に購入が可能となっていました!!!
◆㈱南国製菓ムギムギ販売サイトリンク:https://www.nangokuseika.com/i/item32
◆ダイソーネットストアムギムギ販売サイトリンク:https://jp.daisonet.com/products/4904058409265
㈱南国製菓さんのサイトにも記載されておりますが、
ポップコーンや米のポン菓子と比べて麦のポン菓子は高い技術力が必要なようです!🏭
さすが!かめの大好きな「芋けんぴ」を製造するメーカーさんですね!!✨
※コーヒーから話がだいぶそれますが、こちらの記事でかめは芋けんぴの風味の比較も行っています(笑)
◆ムギムギ®をお試しした感想
- ものすごくサクサクふわふわで、口どけが半端ない!!!
- 表面のコーティングのミルクコーヒー味が濃くてメチャクチャおいしい!!!
- 噛みしめた時に鼻から抜けるコーヒー&麦の風味はまさに、【ラオス SAMURAI ロブスタ種 ハニープロセス】!?
コーヒーのレポートより熱が入ってしまっておりますが、【イモケンパー】のかめの目から見ても、
お菓子としてのレベルがかなり高かったことに大変驚いております(笑)
牛乳をかけても、
コーヒーのお供としても、そして、
【ラオス SAMURAI ロブスタ種 ハニープロセス】の中煎りコーヒーにムギムギ®をかけても最高においしくいただけます!!!☕
コーヒーの話に戻りますが、
深めに焙煎しても風味にあまり変化がない印象のため、【中煎り】でいただくのがオススメです!!
3.インドネシア マンデリン G1 クリンチ村の麓のコーヒー スマトラ式
◆インドネシア マンデリン G1 クリンチ村の麓のコーヒー スマトラ式の情報は【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップに掲載されなくなっていました…
【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップには産地の詳細情報や現地の写真が掲載されており、とても勉強になるのですが、販売終了になると掲載されなくなってしまいます…
生豆を購入したら、直ちにアップロードの準備が必要ですね🔥
※オンラインショプリンク先:https://www.mvcoffee.net/?pid=179061604
◆1kgパック・生豆・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆中煎りで自家焙煎した感想
- 香り:焙煎時から飲むときまで一貫してコーヒーらしい香りはするが、香りは少し控えめな印象。過去にお試しした【マンデリン G1 リントン ブルーバタック】のような特有の香りはなく、コーヒー風味を邪魔する香りがないのが特徴と言える。
- 苦味&うま味:浅煎りでは感じられないが、焙煎を進めることによって生まれる特有の苦味&うま味が風味のベースとなっている。コゲやコーヒーらしい風味とは異なる、マンデリンに期待しているひと味違った苦味&うま味と言える。
- 酸味:マンデリン特有のうま味は酸味も関係しているように思われるが、温かいうちは酸っぱいと感じにくい。適度に含まれていると思われる。
- 甘味:ほとんど感じられない。苦くてうまいコーヒーに徹している。
- 雑味:クセがなくとても飲みやすい。マンデリンは特有の苦味&うま味が濃厚で、くどい印象を受けることがあるが、とても爽やかなのが特徴。冷めてもうまい。
- まとめ:【「The・マンデリン」と言える風味がクリアに味わえる一品】
こちらの過去の記事で、【マンデリン G1 リントン ブルーバタック】をお試しした際には特有の香りがありましたが、
今回の【マンデリン G1 クリンチ村の麓のコーヒー】は非常に非常に非常に飲みやすかったです!
だし文化やラーメン文化のある日本においては、うま味成分であるアミノ酸を上手に活用することが重要と考えられますが、
コーヒーにおいてもうま味や酸味をしっかり含んでいるものが高評価を受けやすいと考えています。
かめの推測では、マンデリンはおいしい苦味・うま味・酸味を演出するアミノ酸・有機酸を豊富に含んでおり、
特に【マンデリン G1 クリンチ村の麓のコーヒー】は、
余計なクセを増やすことなくブレンドコーヒーにおいしさを追加するための【調味料】として利用可能と感じました。
もう一度購入しようと思ったところ、すぐに売り切れになっていましたので、
次回の入荷に期待大です🔥
焙煎によりおいしく&香ばしくなりますので、【中煎り】~【深煎り】がオススメです!!
4.東ティモール ラメラウ山の麓のコーヒー(レテフォホ村) ウォッシュト
◆東ティモール ラメラウ山の麓のコーヒー(レテフォホ村) ウォッシュトの情報や画像は【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップより引用
※オンラインショプリンク先:https://www.mvcoffee.net/?pid=175403055
昔ながらの自然農法で栽培し、完熟豆のみをていねいに手摘み
1.東ティモール ラメラウ山の麓のコーヒー(レテフォホ村)自然栽培(通称 ピースコーヒー)について
コーヒーベルトのほぼ中央に位置する東ティモール。レテフォホは東ティモール最高峰ラメラウ山のふもとに広がった尾根に位置し1300~2100mと標高が高いため、昼と夜との寒暖差が非常に大きく、昼間太陽に温められて膨らんだ果実が夜の寒さで収縮する、これを成長期に繰り返すことで、しっかりと固く甘いコーヒーチェリーへと成長します。
東ティモールコーヒーの歴史と品種
東ティモールにおけるコーヒーは、1815年にポルトガルの総督が、ブラジルから持ち込んだのが始まりと言われています。
1860年頃には周辺国とコーヒーの取引が行われるようになり、1900年代前半には大規模なプラテーションが作られるました。1975年、いよいよポルトガルから独立できるというタイミングで、インドネシアの占領下となり、インドネシア軍の設立した会社がコーヒー貿易を独占。しかし、インドネシアがコーヒー栽培を重要視していなかったことから放置され、無農薬で化学肥料を使わない栽培方法が定着しました。
1994年からコーヒー貿易は解放され、2002年の独立前後から民間企業やNGOが参入し、産業として再び活性化してきたという歴史があります。
レテフォホでのコーヒーの栽培の特徴
レテフォホは東ティモール最高峰ラメラウ山のふもとに位置し、標高が1500~2000mという高地であり、日中と夜間の温度差が他地域に比べても大きく、雨季には降雨量が2500〜3000ミリに達するため、東ティモールの中でも特にコーヒー栽培に適した土地と言われています。農薬や化学肥料を一切使用したことがないピュアオーガニックの恵まれた土壌に育まれ、ネムノキに守られのびのびと自然栽培され、生産者によって丁寧に手摘みされます。
長い混乱の中で手入れがされず、植え替えられる事がなかったので、アラビカ種の中でも原種に近いティピカ種が残っています。品種に関する正確な分類は不明な点が多くあり、DNA鑑定をしていないため定義づけは困難ではあるのですが、2002年にコーヒー事業の可能性調査のために見ていただいたところ「ここにこれだけティピカが残っていたか」とのこと。幹の形、枝の生え方、若芽がブロンズ色であることから、レテフォホのコーヒーはティピカ種だと判断されました。
これまであまり手入れがなされてこなかったため、1本の樹からの収穫量はとても少なく、樹高も高いため、木を引っ張って足で押さえたり、木に登って収穫を行います。
この様子を見て、一般的なコーヒー産地を見てこられた方は、こうやって摘むんですか?ととても驚かれます。まさにコーヒー界最後の秘境、またはコーヒー界のガラパゴス!といった感じだそうです。
2.東ティモールのロケーション
東ティモール最高峰ラメラウ山をのぞむ山の中腹にピースコーヒーのふるさとレテフォホ村があります。
COFFEE DATA
産地 :東ティモール・レテフォホ アスイ・クライク集落 Ducrai ,Letefoho(ドゥクライ、レテフォホ)
生産者:グループリーダPedro de Deus(ペドロ・デ・デウス)さん含む18世帯の農家
品種:ティピカ 他
収穫:2022/23年クロップ
スクリーンサイズ:16UP
認証:有機栽培 (有機JAS認証、ユーロリーフ認証、USDA認証)
精製:ウォッシュト
Cupping Profile(カップコメント)
柑橘系、シトラスを思わせる酸
ナッツ、くるみ
シルキーで洗練された味わい
おすすめの焙煎度合い
中煎り、中深煎り
◆1kgパック・生豆・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆中煎りで自家焙煎した感想
- 香り①:焙煎中および焙煎豆を保存している瓶の中でごま油のような香りがして香ばしい。飲む時には感じられない。
- 香り②:淹れている時はミートソースのようなトマト系肉料理のごちそうの香り。飲む時にはほとんど弱くなっている。
- 香り③:飲む時の香りはとてもコーヒーらしい香り。焙煎によって生まれる。ラオスのティピカ同様にブラジルコーヒーのような香り。
- 苦味:ほどよく感じられる。これまで紹介した3商品ほど特徴的ではなく、とてもコーヒーらしい苦味。
- うま味:マンデリンほどではないが、酸味のようなうま味をほどよく含んでいる。これはアフリカや中南米産では現れにくい、今回紹介した3商品に共通するアジアの大地の味ではないか。
- 酸味:ほのかに含まれている。浅めに焙煎した場合に冷めた時限定で感じられる。
- 甘味:ほのかに含まれている。浅めの焙煎でコーヒー風味が弱い時限定で感じられる。
- 雑味:クセがなく尖った風味もなく飲みやすい。
- まとめ:【香りが豊かな王道コーヒーの風味+うま味をちょっと強化】
特定の風味に極端に偏ることなく、バランスよく様々な風味を含んでおり、
万人受けする評価高め系のコーヒーではないかと想像します☕✨
その一方で、とても残念なことに、かめのコーヒーの焙煎・抽出のレベルが低いためか、
いろいろ含まれている香り成分が飲む時までに飛んでしまっている可能性が高いです…💦
焙煎・抽出のレベルを高めた上で、【中煎り】で香りを楽しむのがオススメです!!🔥
まとめ
【まだゆめのつづき】さんの【アジア系】生豆を自家焙煎して気が付いた点をまとめます。
★おいしいオーガニックコーヒーが安価に販売されている
→他のコーヒー販売店も含めてコーヒーの取引価格を確認すると驚くほど違いがあり、生産者が搾取されているのか、産地のブランドで高い価格を維持できているのかなど、いろいろなことが想像されます。今回お試ししたコーヒーはいずれも、カフェで提供されていも違和感がないような、おいしく・個性的な風味を持ち合わせています。昨今の物価上昇や円高の影響で、コーヒーの取引価格も上昇していますが、【まだゆめのつづき】さんのフェアトレードは応援し続けたいと思います。
★ハンドピックは重要ではない
→【まだゆめのつづき】さんで販売されている生豆はハンドピックが行われておらず、かめ自身もハンドピックを行っておりません。今回アップロードした記事の内容を、ハンドピックありとなしで比較したとしても、恐らく結論はほとんど変わらないと感じています。ハンドピックがコーヒーの価格上昇や自家焙煎のハードルを上げる結果をもたらしているのであれば、なくても問題ないと考えています。
★豆のサイズは重要ではない
→今回の記事より、豆のサイズや欠品の多い・少ないを記載するのをやめています。コーヒーの風味の記録を残す上でほとんど重要でない内容だと気が付いたためです。
購入した生豆をもう一度購入しようと思ったころには売り切れとなっており、
また別の農家さんのコーヒー生豆が販売されているので、
国や地域にこだわらずに新商品を試し続けられるのが本当に楽しいです!✨