フェアトレード&オーガニックコーヒー生豆を販売している、【まだゆめのつづき】さんで、エチオピア産の生豆をいろいろ試してみましたので記録に残します。
【まだゆめのつづき】さんについて
かめ(当記事の著者)が、フェアトレード&オーガニックコーヒー生豆を知るきっかけになったのは、こちらの記事で紹介している㈱豆乃木さんのYouTube動画です。
そして、豆乃木さんは2023年8月に屋号を【まだゆめのつづき】に変更されていることから、
この記事から当サイトで今後紹介する際の呼び方も【まだゆめのつづき】さんに変更します。
◆屋号の変更に関する【まだゆめのつづき】さんの紹介ページリンク:https://www.hagukumuhito.net/about/?mode=detail&article=2
※【まだゆめのつづき】さんのロゴは紹介ページより引用しました。
かめの記事では、重要なキーワードに【 】かっこをつけて強調していますが、
「まだゆめのつづきさん」をそのまま文章に記載すると少し混乱しそうですので、
【 】かっこをつけるようにします!!(これも分かりにくい…??)
エチオピア産生豆への期待
突然ですがかめは、
【浅煎り】での自家焙煎コーヒーの風味の比較を止めています…🐢
◆「だからかめは浅煎りを止めた」一覧
💀生豆が十分に膨らまず水分も多く含んで硬いままのため、コーヒーミルが頻繁に詰まる。
💀コーヒーミルに詰まった豆が摩擦で発熱して、香りが飛んでしまう。
💀ほとんどのコーヒーが【浅煎り共通の浅煎り感+産地によって個性が出る酸味と香り】となり、中煎りのほうがおいしい結論になる。
💀コーヒーミルがやがて壊れてしまう…
かめがコーヒー自家焙煎を始めたきっかけとなった本をこちらの記事で紹介していますが、
浅煎りでは生豆に元々含まれるクエン酸、リンゴ酸、クロロゲン酸や、
焙煎の過程で発生するキナ酸、カフェー酸、酢酸などを味わうことができます。
苦労して抽出した浅煎りコーヒーが、有機酸たっぷりのレモンティーのような風味になって後味が残るため、浅煎りの期待値がかなり低くなっています(笑)
ただし、
かめの自家焙煎経験の中で唯一、また浅煎りで試してみたいと思えたのが、
【エチオピア イルガチェフ】産のモカコーヒー生豆です!!!
かめが浅煎りに期待しているのは【酸味】ではなく、
イルガチェフ産のモカコーヒーでたまに発現する花や草のような特有の【香り】です🌸🌺🌼
過去の記事で松屋珈琲さん・旭珈琲さんのイルガチェフ生豆を浅煎りした時にその香りに感動し、
イルガチェフ産・オーガニック生豆を探していましたところ、
【まだゆめのつづき】さんで様々な村で収穫された生豆の取り扱いがあることを知りました♪
しかも、フェアトレード♪
今回、当記事のタイトルで【エチオピア産】と記載している通り、
浅煎りのお試し調査範囲を【イルガチェフ産】から少し広げて、
以下の条件を満たすモカコーヒー生豆をかめは全力で探しています!!!☕🐢
【条件1】1ハゼまで焙煎しても花や草のような特有の香りが豊か
※エチオピア産でよくみられるベリー感・熟れた果実感といったフルーティーな香りとはジャンルが違います。
【条件2】酸味が控えめ
※浅煎りで香りよりも酸味が目立つのは望ましくないです。焙煎を進めると酸味が抑えられますが、香りが先に飛んでしまう印象です。
【条件3】オーガニック&フェアトレードなのに安価
※これによってかめが購入可能なコーヒー生豆がかなり制限されます(笑)
【条件3】を常にクリアしている【まだゆめのつづき】さんに、
かめの夢のモカコーヒー生豆を仕入れていただくことに期待大ということです!☕✨
自家焙煎の方法
かめの焙煎方法は、
【IH対応の親子鍋の蓋に穴を開けて20分ほど激しくシェイクする】
オリジナルの焙煎方法です!
内部で発生した蒸気で内部が陽圧となり、焙煎終了まで蒸し焼き状態となっておりますので、一般的なカップコメントと結果が異なる可能性があります。
※詳しくはこちらの記事で紹介しています。
※今回お試しする生豆の一部をこちらのYouTube動画で自家焙煎しております(笑)
味比べ
2022年11月~2023年4月頃にかめが購入した商品を紹介します。
- 【エチオピア】イルガチェフ チェルベサ村 G1 ナチュラル 農薬不使用 1kgあたり税込2,138円
- 【エチオピア】イルガチェフ ハルスケ村 G1 ナチュラル 農薬不使用 1kgあたり税込2,104円
- 【エチオピア】イルガチェフ アリーチャ村 G1 ナチュラル 農薬不使用 1kgあたり税込2,112円
- 【エチオピア】イルガチェフ ゲルセイ村 G1 ウォッシュト 農薬不使用 1kgあたり税込2,258円
- 【エチオピア】シダモ シャキッソ村 G1 ナチュラル 農薬不使用 1kgあたり税込2,475円
※各コーヒーのフォントカラーはかめの味に対するイメージです(笑)
※当サイトでの表記を統一するため、「イルガチェフェ」は「イルガチェフ」に書き換えています。
豆のサイズが比較的小さめのイルガチェフのナチュラルの、シルバースキン発生量がヤバくて山になります!⛰
1kgの生豆を自家焙煎すると840g程になり、84杯のコーヒーが飲めるとすると、最も高価なシャキッソの場合でも、
1杯約30円でコーヒーがいただける計算となります!!!(光熱費・水道費・ドリップ用の紙などは考慮していません。)
【まだゆめのつづき】さんのフェアトレード&オーガニック生豆が、価格面・環境面・健康面のすべてにおいて、とてもリーズナブルであることが確認できました♪
2024年7月現在は、円安の影響もあってコーヒーの価格高騰が続いておりますが、例えば、1杯50円まで許容できるとすれば、
1kgあたり税込4,200円まではまだまだ余裕がありそうです✌
1.イルガチェフ チェルベサ村 G1 ナチュラル
◆イルガチェフ チェルベサ村 G1 ナチュラルの情報や画像を【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップより引用
※オンラインショプリンク先:https://www.mvcoffee.net/?pid=168122625
このコーヒーはスペシャルティーコーヒー市場で不動の人気を誇るイルガチェフェの中でも、高品質の生産地として定評のあるウォルカ・チェルベサ村で作られたコーヒー豆です。
標高1,950mを超える山奥の水洗工場は、朝は夜は長袖が必要で、朝は霧が立ち込めるほど気温が下がります。そのような環境下なので、日中も快適な気温ぐらいまでしか上がりません。そのため、太陽の光を十分に浴びてゆっくりと乾燥されます。10日~14日間丁寧に乾燥を工程をすすめることで、本来持っているチェルベサのチェリーの味が最大限まで引き出された一品となります。
ストロベリーやワインのような甘いフレーバーだけでなく、酸やボディも高いレベルでバランスが取れているのでフルーティさも感じられます。
生産者:チェルベサ村の小農家
品種:在来種
栽培地:エチオピア中南部、南部諸民族州、ゲディオ県、ゲデブ地区、ウォルカ・チェルベサ村
標高:1,950-2,200m付近
生産処理:ナチュラル
栽培:シェードグロウン
◯梱包 : 30kg+グレインプロ
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 豆は今まで焙煎したイルガチェフよりは少しだけ小さい。
- 欠品が少なく高品質な印象。ナチュラルでも比較的焙煎ムラになりくい。
- 浅煎りの風味は、「浅煎り共通の浅煎り感+アップル&ベリーといったフルーティーな紅茶の香り+果実のような優しい甘みと酸味」。
- こちらの過去の記事で試した【パナマ】の風味に少し似ている。フルーティーな香りとジュース感が特徴的。レモンティーとは印象が異なり、酸味の質が優しい。
- 中煎りの風味は、「適度なモカ特有の苦み&コク(うま味)&熟れた果実のような香り+浅煎りより少し控えめになったフルーティーな香り&酸味&甘み」。
- 焙煎を進めることによって香りの質が変化するとともに、モカ特有の苦みとコク(うま味)が発現する。焙煎度の調整によって風味の変化が楽しめる。
- 一方で、他の生豆と比べるとモカ特有の苦みとコク(うま味)はやや控えめな印象。焙煎を進めてフルーティー感がなくなってくるとやや寂しい。
- 冷めると酸味が少し目立ってくるが、エグみや濃すぎる風味がなく後味が良い。
- こちらの過去の記事で試した【エチオピア】ゲイシャG3の風味に似ている。モカの風味をベースにフルーティな香りと上質な酸味を含むバランスタイプのモカ。
◆小まとめ
中煎りでも持続するフルーティーな香りと優しい酸味が他の生豆と比較して特徴的と感じました!
酸味を含む生豆に出会うと、かめは酸味が気にならなくなるまで焙煎を進めることが多いですが、この生豆の酸味はとても飲みやすいです。
ただし、浅煎りでジュースとして楽しむにはジュースより味が薄く、深煎りでモカの苦みを期待するにはそこまで味が濃い印象ではないため、
中煎りでフルーティーな香り・酸味も残しつつ、モカ特有の苦み・コク(うま味)も利かせていただくのがオススメです!!
2.イルガチェフ ハルスケ村 G1 ナチュラル
◆イルガチェフ ハルスケ村 G1 ナチュラルの情報や画像を【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップより引用
※オンラインショプリンク先:https://www.mvcoffee.net/?pid=165472826
透明感No.1のエチオピア・ナチュラル
今年もハルスケ村からコーヒーが入荷しました。
エチオピアに限らず、どの国でもクリーンカップが冴えるナチュラル製法に出合うことはなかなかありませんが、ハルスケはクリーンでありながら、ナチュラルらしい発酵感やベリー感が感じられる希少な豆です。1.ハルスケ村コーヒーについて
ハルスケ村のコーヒーの一番の特徴は、ナチュラルではあまり見かけないクリーンな後味。
この特徴を作り出すのがハルスケ村のコーヒーを輸出するPrimrose社の徹底管理です。
コーヒーチェリーは零細農家が育てた完熟したチェリーを手摘みで収穫し、その日のうちにPrimrose社のウォッシングステーションに持ち込まれます。収穫されたチェリーは、持ち込まれた日毎にロット管理され、アフリカンベッドで丁寧に乾燥されます。この間も手間を惜しまず丁寧にハンドピックをして未成熟の豆を取り除くことで、この透明感のあるアフターフレーバーは生み出されるのです。深煎りになると、時間の経過とともに、ナチュラルのフレーバーが弱まります。
COFFEE DATA
生産者:ハルスケ村周辺の農家400世帯
生産地域:エチオピア南部 ゲデオ イルガチェフェ ハルスケ村
標高:2,000~2,200m
品種:在来種
規格:G1
栽培方法:木陰栽培、無農薬栽培
収穫期:12月~3月
精製方法:100%手摘み、非水洗式、天日乾燥、スクリーン・比重選別
Cupping Profile(カップコメント)
おすすめの焙煎度合い
浅煎り~中-中深煎り
浅煎りではライムのような爽やかなフレーバーと明るい酸味。ボディ感、厚みがある。
中煎りではさらに甘味が増して、レモネードのようなフレーバー。
アフターもきれいで、心地よい。
深煎りにしすぎると、クリーンカップが薄らぐので、苦味が出ない程度の焙煎がおすすめ。
◆1kgパック・生豆・中煎りの写真(ハンドピックなし) ※浅煎り写真撮り忘れました…
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- チェルベサ村よりさらにひとまわり小豆。
- ナチュラルため(?)にシルバースキンが大量発生し、焙煎の仕上がりはムラになりやすいが、後述する風味には全く影響ないと考えている。
- 浅煎りの風味は、「イルガチェフ産のコーヒーで期待していた花や草のような特有の香りを持つ紅茶+優しい甘み」。
- かめが期待していた香りを持つ生豆に一番近い。ただし、この香りは強くなく繊細なため、お湯の温度・焙煎の進度・鮮度によっては容易に消失する。
- 他の生豆の浅煎りでは感じられる酸味がほとんどない。冷めると、含まれていないわけではないことが分かる。
- 中煎りの風味は、「際立つモカ特有の苦みと香り+控えめなコク(うま味)+かすかに継承する浅煎りの紅茶感+優しい甘み」。
- 焙煎によってモカコーヒーの苦みと香りが強くなり、コク(うま味)はあまり強くならないので、モカコーヒーの風味がまっすぐに味わえる。
- フルーティーな香り・ジュース感・酸味・雑味は全くなく、冷めてもほとんど感じないので、後味がスーパースッキリしていて飲みやすい。
- コク(うま味)の強いコーヒーと比較すると、どうしても味が薄いと感じてしまう。
- 中煎りの風味は、こちらの過去の記事で紹介している【エチオピア】モカ・レケンプティに近い印象。かめのお気に入り。
◆小まとめ
早くもかめが探していた香りを持つ生豆に出会えました!!🐢
ただし、香りは強くはないので、この香りを楽しむためには浅煎りの焙煎・粉砕・抽出技術をもっと磨かないといけないです…(現状ではミルが詰まる&壊れるので継続不能です)
だがしかし、酸味もフルーティー感もなく中煎りでもモカの苦みがまっすぐに味わえるコーヒーはかめの好物ですので、かめの理想にかなり近い生豆といえます!!
浅煎りも中煎りもオススメですが、可能であれば「極」浅煎りを試してみたいです!!
3.イルガチェフ アリーチャ村 G1 ナチュラル
◆イルガチェフ アリーチャ村 G1 ナチュラルの情報は【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップに掲載されなくなっていました…
【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップには産地の詳細情報や現地の写真が掲載されており、とても勉強になるのですが、販売終了になると掲載されなくなってしまいます…
当時の風味をいつでも思い出せるように、当サイトで記録に残すことにします✨
以下の写真と説明文は、注文した際に同梱されていた紹介資料から引用しました♪
※オンラインショプリンク先:https://www.mvcoffee.net/
コーヒーの発祥の国とされるエチオピアで、最高級品質の豆を生産している地域として言わずと知れたイルガチェフ。とくに、コチャレエリアは水資源が豊富で、水洗工場も多数存在しており、高品質のイルガチェフコーヒーを生産する地域の1つとして有名です。このナチュラルはイルガチェフの中でも優良なコーヒーを生産しているアリーチャウォッシングステーションにお願いして作ってもらいました。チェリーの熟度、チェリーの選別技術・精選技術全てにおいて高いレベルのウォッシングステーションです。
アリーチャの美味しさ
現在、どの生産国でもナチュラル製法のコーヒーが生産されています。しかし、その国らしい香味とナチュラル香をバランスよく有しているのは、やはりイルガチェフのナチュラルではないでしょうか?ワイニーや嫌気性や二重発酵等をやらずとも、基本的なこと、でもとても重要なことを淡々とやり続け、美味しいコーヒーを作り続けているこのアリーチャウォッシングステーションはやはり、素晴らしいなと飲むたびに思います。
◆1kgパック・生豆・中煎りの写真(ハンドピックなし) ※浅煎り写真撮り忘れました…
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- ハルスケ村と同等の豆サイズ。
- ナチュラルため(?)にシルバースキンが大量発生し、焙煎の仕上がりはムラになりやすいが、後述する風味には全く影響ないと考えている。
- 浅煎りの風味は、「豊かな酸味を持つ紅茶+優しい甘み」。
- 香りはフルーティーな感じではなく自然な紅茶感。
- 酸味はレモンティーのように少し口の中に残る感じがあり、チェルベサとは成分が異なると思われる。温かいうちに飲むのが良い。
- 中煎りの風味は、「適度なモカ特有の苦みと豊かなコク(うま味)+熟れた果実のような香り+優しい甘み」。
- 焙煎によって特有の苦みと、特にコク(うま味)と香りが強くなり、酸味が控えめになっていく。この香りはチェルベサが元々持っていたアップル&ベリーな香りとは異なり、焙煎によってモカコーヒーが生み出す特有の熟れた果実のような香り。この香りは好みが分かれると思われる。
- これまで紹介した中で一番コクリッチで、味と香りが特徴的な生豆。この風味は豆の鮮度や焙煎・抽出方法、お湯の温度などによって弱くなったり強くなったりする。揮発性の成分が風味のカギを握っていると予想。
- 冷めると濃い味や酸味が際立って少し飲みにくくなる。やはり温かいうちに飲むのが良い。
◆小まとめ
コクリッチで味わい深いモカコーヒーでした!!
同じエチオピア イルガチェフ産のコーヒー生豆でもこんなにも風味が違うので、
【モカ】や【イルガチェフ】というワードだけではほとんど風味は特定できないですね(笑)
とは言いつつも、これまで紹介した3つの生豆の中では【モカ】らしさ(?)が強化されたコーヒーではないかと思います!
浅煎りだとなかなかすっぱいので、酸味が気にならなくなる中煎りぐらいまで焙煎して、濃い味を引き立てるのがオススメです!!
4.イルガチェフ ゲルセイ村 G1 ウォッシュト
◆イルガチェフ ゲルセイ村 G1 ウォッシュトの情報や画像は【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップに掲載されなくなっていました…
※オンラインショプリンク先:https://www.mvcoffee.net/?pid=17180498
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 豆サイズはこれまでに紹介した中ではチェルベサと同等。豆に統一感があり、高品質な印象。
- ウォッシュトということもあり、焙煎後に発生するシルバースキンも少なめ。
- 浅煎りの風味は、「浅煎り共通の浅煎り感+レモンティーのような香りと優しい酸味+適度な甘み」。
- 第一印象は優しいホットレモネード。酸味がレモン風味だが後味はすっきりで、これまで比較した中では甘みの存在感が一番強い。
- 中煎りの風味は、「控えめなモカ特有の苦み&コク(うま味)+かすかに継承する浅煎りの紅茶感と酸味+適度な甘み」。
- 甘みを持つ紅茶のような爽やかなコーヒー。冷めても雑味やエグみがなく上品。
- チェルベサのフルーティーな香り、ハルスケのモカの苦み、アリーチャのコク(うま味)と比較すると、ややインパクトに欠ける印象。
- 紅茶の面影があり、恐らく特徴的な香りを持っている生豆と思われる。かめのコーヒー技術では十分に引き立てられていない可能性あり。香り系イルガチェフは仕入れたら即購入&焙煎しないと風味の評価はできない。
◆小まとめ
これまで紹介した中では一番優しい風味のイルガチェフとなりました!
今回比較した生豆の中で唯一ウォッシュトということもあり、とてもきれいで整った生豆が印象的です。
一方で、ナチュラル勢と比較すると風味がきれいにまとまりすぎて物足りない印象であり、かめはきれいに選別された生豆であることに全くこだわっていません。
※純米大吟醸よりも辛口の安めのお酒が好きだったりするのと似ているかもしれません(笑)
酸味が強すぎず紅茶のような香りがありますので、鮮度の良い生豆をゲットして浅煎りでいただくのがオススメです!!
5.シダモ シャキッソ村 G1 ナチュラル
◆シダモ シャキッソ村 G1 ナチュラルの情報や画像は【まだゆめのつづき】さんのオンラインショップに掲載されなくなっていました…
※オンラインショプリンク先:https://www.mvcoffee.net/?pid=166740598
◆1kgパック・生豆・浅煎り・中煎りの写真(ハンドピックなし)
◆浅煎り・中煎りで自家焙煎した感想
- 豆サイズはこれまでに紹介した中ではゲルセイと同等。豆に統一感があるが、若干焙煎ムラとなる豆を含む。
- 浅煎りの風味は、「浅煎り共通の浅煎り感+ほのかなモカの苦みとフルーティーな香り+適度な甘み」。
- 浅煎りで酸味がほとんどないのはハルスケやモカ・レケンプティと似ている。香りの質がハルスケと異なり、甘みがハルスケより強い印象。
- 中煎りの風味は、「際立つモカ特有の苦みと控えめなコク(うま味)+熟れた果実のような香り+かすかに継承する浅煎りのフルーティー感+適度な甘み」。
- これまで紹介してきたハルスケをベースにイルガチェフ3種をブレンドしたようなバランス型。ただし、元々酸味が強くないためか、コクがそこまで際立たない。
- モカ特有の苦みが強すぎず、香りも主張しすぎない。中煎りの前後の焙煎度によって、これらの風味の強弱がコントロール可能。
◆小まとめ
イルガチェフではなくとも、イルガチェフたちと同様の風味の傾向を持つシダモのコーヒーでした!
かめのシダモの先入観は、【フルーティー+モカの苦み】なので予想していた結果ではあります。
エチオピア産のコーヒー生豆は本当にいろいろな風味があって面白いですね。
浅煎りで楽しめる風味が強くないため、中煎りまで焙煎を進めてでいただくのがオススメです!!
まとめ
【まだゆめのつづき】さんの【エチオピア】産生豆を自家焙煎して気が付いた点をまとめます。
★香りが特徴的なエチオピア産のコーヒーは鮮度と焙煎・粉砕・抽出技術が重要
→コーヒーらしい香りとは異なる、生豆が元々持つ特有の香りは、加工プロセスや時間の経過によって減衰していく印象ですので、コーヒーとして提供されるまでにいかに失われないようにするかがポイントです。かめは浅煎りにするとミルがぁああ…ミルが壊れますので、面白そうな香りが垣間見えたとき限定で浅煎りを試すことにしています。焙煎したらすぐに淹れたほうが良いです。
★村単位の区別が必要
→もはや【イルガチェフ】【シダモ】【モカ】といったワードで一括りにするには、風味の表現に限界があると感じました。エチオピアの地形や風土、緯度なども理解した上で、生産している村・生産者の単位で生豆の風味を覚えておくと傾向が見えてきそうです。
★ナチュラル&フェアトレードを数多く取り扱う【まだゆめのつづき】さんが仕入れる新豆に期待大
→当記事で紹介している生豆は、紹介しようとした時点では全て販売終了となっており、販売されている生豆の在庫回転率が高く、鮮度が良い印象です。同じ生産者の生豆でも収穫年度によって雰囲気がガラッと変わりますので、エチオピア産の新豆が登場したら、すぐにお試ししてみるのがオススメです。
※写真は、かめオススメの澁谷食品㈱さんの「新芋」芋けんぴと、【まだゆめのつづき】さんの「新豆」ペルー カフェ オルキデア生豆の奇跡のツーショットです。
浅煎りは粉砕にとても苦労するので、お試ししているときのかめのテンションが著しく低下していますが、
今回、複数のエチオピア産の生豆の浅煎りの比較記録を残せたのは、かめにとって大きな成果です♪
現在、残業地獄から少し抜け出せそうな状況にあり、安定して自家焙煎が可能となりましたので、
今後も【まだゆめのつづき】さんの生豆を主に中煎りでお試しした結果を、記録に残していこうと思います!!
続編