「芋けんぴ」好きが「芋まつば」との違いをいろいろ比較

栄養管理のために【芋けんぴ】を卒業したはずのかめ(当記事の著者)でしたが、

【芋まつば】に手を出してしまいました(笑)

 

芋けんぴと芋まつばについて

芋けんぴについてはこちらの過去の記事で詳しく紹介しておりますので、当記事での紹介は割愛させていただきます。

芋けんぴの栄養とメーカーごとの味の特徴について

芋けんぴはWikipediaに登録されており、以下のように記載されています。

芋ケンピ(いもけんぴ、芋けんぴ)は、サツマイモを短冊状に切り、植物油で揚げ、砂糖を絡めた和菓子。揚げ菓子の一つ。

◆芋けんぴWikipediaリンク:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%8B%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%94

 

※画像は、芋けんぴを生産している澁谷食品㈱のホームページより引用しました。
https://www.shibuya-foods.co.jp/market.php

 

これメチャクチャおいしいんですよね!!!

 

全国各地に様々なパッケージの芋けんぴが出荷されており、

かめの経験的にはファミリーマートで売られている芋けんぴが澁谷食品㈱さんの可能性が高いです。

 

世間的な物価上昇の影響で、芋けんぴ業界でも価格上昇が発生していることをかめも実感しており、

↘ファミリーマートの芋けんぴも内容量が減少していました↘

※「ファミリーマート×澁谷食品」の芋けんぴは、比較的リーズナブルな価格で調達が可能な大変貴重な存在です。

 

また、こちらの記事でかめが摂取している1日の栄養成分を計算してみたのですが、

🚫脂質を控える必要があるため、芋けんぴは1日に60gしか食べることができないことが判明しました🚫

【自動計算エクセル掲載】栄養成分データを活用して食生活を改善しよう!!

「芋けんぴから卒業するか…」

と思い悩んでいたときに出会ったのが、

【芋まつば】です!!

※画像は、芋まつばを生産している松浦食品㈲のホームページより引用しました。
http://imomatsuba.com/

 

「原材料:さつま芋、砂糖、植物油(脂)」のベースは、【芋けんぴ】【芋まつば】も同じですので、

基本的には、芋まつばのWikipediaの説明文で記載されている通りの揚げ菓子ということになります。

 

【芋けんぴ】のWikipediaの続きを読みますと、その名前の由来が記載されていますので引用します。

高知県の名物菓子として一般的に知られている。高知県に平安時代から伝わる郷土菓子に小麦粉を使った干菓子のけんぴ(ケンピ、堅干)がある。干菓子の堅干(けんぴ)とは主原料も製法も全く異なるが形状や質感が似ていることから「けんぴ」の名前の由来になったともいわれている。鹿児島県などではかりんとうに似た形状から芋かりんとうと呼ばれている。「芋ケンピ」は土佐弁である。

◆芋けんぴWikipediaリンク:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%8B%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%94

 

これに対して【芋まつば】は、Wikipediaでの記載はないものの、

松浦食品さんで生産されている揚げ菓子の看板商品の名称であり、

ホームページには原材料や製造方法について詳しく掲載されています♪

芋まつばの魅力

・原料について

鹿児島の契約農家より鹿児島産のさつま芋を使用しています。

今までの経験上鹿児島産のさつま芋が適していると思います。

・味付けについて

味付けには滋賀県の高級佃煮店でも使用されている、さつま芋から作った甘藷澱粉(かんしょでんぷん)別名さつま芋でんぷんと大麦麦芽を原料とする国内産の水飴を使用しています。

この水飴を加える事でさつま芋の香りがし、甘みがまろやかになっていると思います。

砂糖は北海道の作物「てんさい(甜菜)」から作られる天然甘味料てんさい糖(別名ビートグラニュー糖や砂糖大根とも呼ばれています。)を使用して味付けをしています。

・製造方法

量産しているメーカーでの味付方法は、油で揚げた生地を蜜の窯の中に入れて味付けしています。そのため密の中に油が混じってだんだん油っぽくなっていきます。

弊社では、生地に必要なだけの密を吹き付けるやり方なので密は常にフレッシュで製品の出来上がりにも油っぽさが少ないと思います。

◆松浦食品ホームページリンク①:http://www.imomatsuba.com/notes.php/_/4

松浦食品の油について

揚げ油はJオイルズミルズとの共同開発によるブレンド油を使用し、血中の善玉コレステロールはそのままで、悪玉コレステロールの濃度だけを下げるオレイン酸を多く含み飽和脂肪酸の含量が少ないスーパーキャノーラ油のブレンド油を使用しています。

弊社では他社に先駆けて生地を保管するための低温倉庫を用意しています。また、長年一社の製油会社から揚げ油を購入し、定期的に検査をし、安全性を確認し合うなどの信頼関係を築いています。油の劣化によるクレームはほとんどありません。

◆松浦食品ホームページリンク②:http://www.imomatsuba.com/notes.php/_/5

 

メチャクチャ親切ですね!!!

 

栄養成分を比較

文部科学省で管理している

【食品成分データベース】

のホームページで、【芋かりんとう】の名称で栄養成分が一般公開されています。

★ホームページリンク:https://fooddb.mext.go.jp/index.pl

※添付画像は、表示する成分に「食物繊維」を加えた状態の検索結果画面です。

 

かめの過去の芋けんぴデータベースと照合しても、この栄養成分データと合致するものがないため、

かめの知らない【芋かりんとう】がサンプルとして成分分析に利用されたことが推測されます。

 

<芋けんぴとか芋まつばとか芋かりんとうとかの100gあたりの栄養成分>
メーカー エネルギー
[kcal]
脂質
[g]
炭水化物
[g]
澁谷食品㈱ 503 24.9 68.5
㈱南国製菓 507 26.2 67.6
横山食品㈱ 478 22.7 70.7
㈱村田製菓 487 22.8 70.9
㈱中野製菓 476 22.3 71.2
寺尾製菓 485 22.1 70.8
タムラ食品 482 19.8 73.8
田村食品㈱ 501 24.1 69.7
松浦食品㈲ 529 29.1 65.2
(食品成分データベース) 465 20.6 71.3

※商品パッケージの裏側の数値を掲載しており、同じメーカーでも商品によっても数値が異なることがありますので、参考データとして見ていただければ幸いです。

 

「原材料:さつま芋、砂糖、植物油(脂)」の分量比で上記の表の数値を推定していると思われますので、

タンパク質のエネルギー(一律1.5gで6kcal想定)と脂質のエネルギー(1gあたり9kcal)を差し引いてさつま芋と砂糖の含有量を推測します。

 

<芋けんぴとか芋まつばとか芋かりんとうとかの栄養成分データ検証>
メーカー 炭水化物
のエネルギー
[kcal]
タンパク質
と脂質以外
1gあたりの
エネルギー
[kcal]
かめの感想
澁谷食品㈱ 273 3.71 データ通り甘め
㈱南国製菓 265 3.67 よく揚げ→水分減少
横山食品㈱ 267 3.52 甘さ控えめ
㈱村田製菓 275 3.63 バランス型
㈱中野製菓 269 3.53 カット大→芋比率大
寺尾製菓 280 3.66 糖質高め&水分多め
タムラ食品 298 3.79 メチャ甘→かめ好物
田村食品㈱ 278 3.73 データ通り甘め
松浦食品㈲ 261 3.76 よく揚げ→水分減少
(食品成分データベース) 274 3.52 一番ヘルシー?

 

計算によって求めた【タンパク質と脂質以外1gあたりのカロリー】から推測される情報は以下の通りです。

☑芋けんぴとか芋まつばとか芋かりんとうの水分・糖質・食物繊維1gあたりのカロリーが分かる。

☑さつま芋に対する砂糖の使用比率が高いほど、数値が高くなることが推測される。

☑揚げ時間が長いか揚げ温度が高く内部の水分が蒸発するほど、数値が高くなることが推測される。

☑さつま芋のカットが大きいほど水分が蒸発しにくくなり、また砂糖が付着する表面積が小さくなることで、数値が低くなることが推測される。

 

なんだか、

🔍お店に並んでいる商品の成分表示の数値を見ただけで、風味が想像できそうな気がしてきました(笑)🔍

 

脂質の含有率を比較すると、

【芋まつば】は、【芋けんぴ】【芋かりんとう】と比較して、油の含有量が多い

ということが分かり、【タンパク質と脂質以外1gあたりのカロリー】【全く砂糖感のない見た目】から、

「【芋まつば】は、比較的内部の水分量が少ない」

ことが推測されました。

 

風味を比較

今回【芋まつば】【芋けんぴ】【芋かりんとう】(※あれ、芋かりんとうも増えてないか!?)を比較するために、

最強の揚げ菓子たちを招集してみました!!

 

【新芋シール付き芋けんぴ】

を招集した時点でかなりアンフェアな勝負ですが、美味しく食べ比べしたいと思います🌟🍴

 

 

1.遠州銘菓 芋まつば 370g [松浦食品㈲]

 

<試食した感想>

・表面の麦芽水飴のコーティングにより、芋けんぴのような表面の砂糖感がなく、甘さ控えめ。

・中太・長めのカットとコゲのない白めの仕上がりが、とても上品。

・開封時の香りは芋の天ぷらを連想させる。天ぷらがおいしい和食料理店に来たようなイメージ。

油の風味がメインであり、油が「旨い」。砂糖の「甘さ」が主体的な芋けんぴや芋かりんとうとはこの点が一番大きな違いと言える。

・甘さが抑えられていることにより、油の風味の中にさつま芋感が感じられる。ただし、さつま芋感を求めるなら芋の天ぷらの方が強い。

・中まで火が通っていてサクサクで歯切れが良い。それでいてコゲが少なく揚げ過ぎ感がないので、調理方法が工夫されている。

・時間の経過による風味の劣化が抑えられている印象。オレイン酸リッチの油の使用が酸化防止に役立っていると予想。

 

 

2.芋まつば お徳用ひとくちサイズ無選別 180g[松浦食品㈲]

 

<試食した感想>

・工場の製造工程で発生するB級品の短いもの・固いもの・形が不揃いのもの・揚げが進行したものを集めた商品。

・基本的な風味は1.の370gパッケージの商品と変わらないが、表面積のUPにより、砂糖感と油感がUPしている気がする。

・イモケンパーにはこちらB級品のほうが味が濃いのでウケが良いと思われる。

・食感はカリカリにボリボリの固めのものが混ざっている印象。

・令和の時代に1gあたり1円を下回る驚異のコストパフォーマンス!!!

 

 

3.【新芋】 芋けんぴ 300g [澁谷食品㈱]

 

<試食した感想>

・外側の糖蜜のコーティングと新芋のダブルパンチでいつもより甘みが強く感じられる。

・細め・長めのカットでとコゲのない白めの仕上がり。

・開封時の香りはドーナッツを連想させる。恐らく、芋まつばとは使用している油が異なると思われる。

※こちらの製造方法が紹介されているサイトでは、最高級のなたね油と米油をブレンドした「金次郎油」が使用されているとの記載あり。

https://imokin.co.jp/method

・コーティングは均一で甘さ控えめだが、細切りで表面積が大きいので一度にたくさん食べると甘く感じる。

・1.芋まつばに近いサクサク感。細い分だけこちらのほうが揚げ工程が短いと予想。

・嚙んだ時に口の中から鼻に抜ける芋の香りが素晴らしい新芋クオリティ。お菓子感と芋感のバランスが絶妙。

・感動して、お気に入りのコーヒー生豆の「新豆」と記念撮影。

 

 

4. ファミマル 素材の甘み いもけんぴ 80g [ファミリーマート×澁谷食品]

 

<試食した感想>

・使用している材料や製造方法は恐らく3.の芋けんぴと同じだが、新芋ではなくやや折れているものが多い印象。

・折れているものが多いためか甘みはしっかりしているが、3.の新芋と比べると香りが少し弱い。

・ややB級品を集めている感があるが、むしろ2.同様にその方が味が濃くなっておいしい。何より、澁谷食品の芋けんぴはおいしい。

 

 

5.【新芋】 芋けんぴ 260g [㈱中野製菓]

 

<試食した感想>

・太め・長めのカットでややこんがりの食べごたえのある芋けんぴ。

・開封時の香りは、芋の天ぷら+ドーナッツ+ややこんがり。

・いつもはやや固めでムギュッとした噛みごたえなのだが、新芋のためか表面がカリッとしていて中がフワフワ。

・フワフワ部分が和菓子の芋餡のようで、さつま芋の優しい甘みと香りが口に広がる。新芋による変貌がすごいと感じる商品。

 

 

6.芋菓子 280g [田村食品㈱]

 

<試食した感想>

・中太・長めのカットでコゲはない。短いカットやコゲたものが除かれているA級品。

・目で見て分かるムラのある砂糖コーティング。油感が控えめの甘み系の芋けんぴと言える。

・食感がややムニュっとしていて、砂糖感が強めであり、寺尾製菓の芋けんぴとテイストが似ている。

・ドーナッツというよりも、上品な天ぷらの香りがするので、芋まつばと同じようなブレンドの油を使っている可能性あり。

・番外編として購入してしまった「芋千本」のほうがかめの好みであった(笑)

 

 

7.宮崎名産 芋かりんと 260g [村田製菓㈱]

 

<試食した感想>

・澁谷食品の芋けんぴ同様に、いつ食べても変わらない安定したおいしさが特徴。

・砂糖感・油感・揚げのバランスが良く、いい具合にお菓子感を演出しているので、芋かりんとうという呼び方がピッタリ。芋けんぴ初心者にお勧めしたい。

・嚙んだ時に感じる風味が特徴的で癖になるが、油にこだわっているのか砂糖の絡め方に秘密があるのかいろいろ想像しても分からない。

 

8.土佐名産 芋けんぴ 225g [㈱南国製菓]

 

<試食した感想>

・ディスカウントドラッグコスモスにて全国にお手頃価格で安定供給されている(2024年6月現在)。

・砂糖感・油感・こんがり感・カリッと固め食感など全ての要素が強烈に感じられる豪快な芋けんぴ。

・購入するお店やパッケージによって風味が異なる印象。久しぶりに見かけると試したくなる。

 

 

9.芋ケンピ 200g [㈱青木光悦堂]

 

<試食した感想>

・中太・長めの標準的なサイズで、折れたもの・コゲたものは除かれている。1g2円以上する芋けんぴ界の高級品。

・表面の砂糖コーティングは澁谷食品よりムラがあるが、見た目のイメージと違って甘さ控えめ。油感も控えめでとても上品な風味。

・メーカーのサイト情報によると、菜種油・米油のブレンド油と電子水、北海道産のビートグラニュー糖が使用されている。

・ややこんがりめで、噛みごたえがあり香ばしい。それ以外の要素は他の芋けんぴと比べて控えめで尖った要素がない。

 

 

【芋けんぴ】から卒業したはずが、【芋まつば】以上に【芋けんぴ】を大量摂取することになりました(笑)

 

 

今回は、【芋まつば】特集ということで、

「2.遠州銘菓 芋まつば お徳用ひとくちサイズ無選別 180g[松浦食品㈲]」が
🎉おいしさとコストパフォーマンスの面で文句なしの優勝です!!!!!🎉

※工場限定販売と思われます。購入数量に制限もありますので、注意が必要です。

 

 

まとめ

【芋けんぴ】【芋かりんとう】「甘さ」に惚れ込んだかめが、好奇心で比較調査を行った結果、

【芋まつば】に同等の「甘さ」を期待してはいけないということが分かりました。

 

一方で、

【芋まつば】は、【芋けんぴ】【芋かりんとう】にはない、

おいしい天ぷらをいただいているような「油の旨み」が強みです!!

 

だがしかし、

🚫脂質の過剰摂取が原因で【芋けんぴ】を卒業することになったかめにとって、【芋まつば】もアウトという結論です(笑)🚫

 

 

前回の記事の結論同様に、

「い・も・ま・つ・ば・か・ら・も、卒業~♪」