エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)はノルウェー出身の作曲家で、作曲家では珍しく、一生自分の生まれ故郷で過ごし、ノルウェーの音楽文化の発展に身を捧げました。トロルドハウゲンは、グリーグが人生の後半年を過ごしたノルウェーの地名に由来します🏠
↓↓ノルウェーの民族性が盛り込まれた抒情曲集の中の一曲「トロルドハウゲン※の婚礼の日」↓↓
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)は、ノルウェーを拠点に、作曲(ピアノ曲・歌曲・室内楽曲・ピアノ協奏曲など)とピアノ演奏活動に加え、自国の作曲家の紹介、オスロの音楽院における教育活動など、ノルウェイの音楽文化の発展に身を捧げました。
そのような活動に対して、各国から名誉ある賞を与えられたのですが、それらに関心を示さず、ノルウェーの民族音楽発展に邁進されていたようです。
裏話として、名誉ある賞をもらった時、「旅行の時にね、トランクの一番上にこれを置いておくといいんだよ。とたんに、税関が態度を変えるんでね。」と言ったそう。
穏やかな暮らしぶりとは裏腹にストレートな口ぶりですねΣ(・□・;)
とにかく、名誉には無関心だということを伝えたかったのでしょう!
先ほど、一生ノルウェーで過ごしたと書きましたが、実際には、15歳から4年ほどライプツィヒ音楽院で学んでいた時期がありますライプツィヒ音楽院は、フェリックス・メンデルスゾーン(1809~1847)が創設した、現存するドイツ最古の音楽学校。1843年創設で、この年は、グリーグの生まれた年でもあります。
👀トロルドハウゲン👀
トロルドハウゲンは、ベルゲン市(オスロに次ぐノルウェー第二の都市。)の西部に位置する土地です。グリーグは後半生、湖を臨む土地に小さな家を建て、作曲に専念しました🎵
メキシコ湾を北に流れるメキシコ湾流のおかげで緯度のわりに温暖です🐟
フィヨルドに囲まれた静かな環境が、グリーグのお気に入りだったのですね!自分の住まいのある場所の名前を曲のタイトルにするとは、地元愛であふれています💛
♭つるの独り言♯
グリーグの「トロルドハウゲンの婚礼の日」は、メンデルスゾーンの「ロンド・カプリッチョーソ」とよく似ている気がします!
どちらの曲も、抒情的な部分と快活な部分があるうえ、右手と左手で同じ音をずらして連続して弾くユーモラスな奏法が登場します♪
カプリッチョーソはイタリア語で「気まま(Capriccioso)」という意味。英語のcapriciousに当たります。
♪フェリックス・メンデルスゾーン(1809~1847)のロンド・カプリッチョーソ♪
♬参考♬ガブリエル・フォーレ(1845~1924)の「ヴァルス・カプリス」↓